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『ナニソレ』

「…茨城さん」 「…ん~?……と、こんな所に隠し部屋が」 「茨城さん」 「…ん、………おお、お宝発見♪」 「茨城さん!」 「…あ?…ああ、……やりっ♪レベルアップだぜ」 「……」 こんなやり取りが、ここ5日くらい続いている。 新作ゲームをゲットした茨城さんは、俺の存在を忘れてしまったようにゲームにのめり込む。 その間放置されている俺は、そろそろ我慢の限界だった。 「…茨城さん、俺の話聞いてますか?」 「………ん~、…聞いてる~」 「…(聞いてないな)。…実は、茨城さんとプレイしたいと思った『玩具』があって持って来てるんですけど」 「……へ~、」 「…シてもいいですか?」 「………ん、……いいよ~」 「言質取りました」 「…へ?…え、何?」 俺はゲーム機の電源を切り、茨城さんの手からコントローラーを奪い取るとテーブルの上に置いた。 「怜!お前、何してんだよ!まだセーブもしてねぇのにっ」 「俺を無視して放っておいた茨城さんが悪いんです」 「はあ?何言って…」 「とにかく言質は取ってあるので反論は聞きません。俺と一緒に『プレイ』してもらいますよ」 にっこり笑って俺がそう言うと、ひきつった顔の茨城さんが後ずさる。 「……いやな予感しか…しないんですけど」 「…………お…まえが、…したかった…『プレイ』って……これかよ…」 うつぶせでこちらにお尻をつき出した状態でいる茨城さんには、今、ネコのシッポが生えている。 厳密に言えば、茨城さんのナカに細身のバイブが埋め込まれていて、ソレにネコのシッポが付いているのだが。 バイブの振動に連動してフリフリと誘うように動くシッポに、今にも襲いかかってしまいそうだ…。 「…そうです。この『可愛いあの子にネコちゃんセット♡』は見つけた時に即買いしたのですが、今までずっとクローゼットで寝ていたんですよ」 「……ネコなんだから…寝かせておいて、あげなさ…いよ…」 「いいえ、そうはいきません。先日、せっかく茨城さんに『アレ』を容認してもらえたんですから『コレ』も使ってあげないと」 「…容認…じゃないよね?…怜の隠しコレクションが、バレただけだよね?」 「隠しだなんて人聞きが悪い。大切に保管していただけです」 「…おなじ…じゃん」 バイブの刺激を受けながらも律儀に返答してくれる茨城さん。 「…まだ全然余裕そうですね?バイブだけじゃ物足りないですか?」 俺が茨城さんの程好く引き締まった尻たぶを、感触を味わうようにひとなですると、ビクリと体を震わせた。 「…や、…さわん…な」 肩ごしに振り返る茨城さんの頭にはネコミミも付いている。いやと言われても、まるで発情したネコが物欲しそうにしているようにしか見えない。 「…そうは言っても、ほらここ。もっとして欲しそうにしてますよ?」 「…あ、ばかっ、…うごかすなぁ…あ…」 「……うわ、スゴいな。…先に入れたジェルが…抜き差しする度に…あふれて…」 「……あ、…ぁ…あぁ、」 「………入れたいな。……2本入るかな?」 「……な、じょうだん…だろ?」 「冗談です。そんな茨城さんにキズをつけるような事はしませんよ」 「…じ、じゃあ…もうこれぬいて…」 「でも、ネコ化した茨城さんは犯したいです」 「………おま、あぶないこと…言うなよ」 「そうだ」 俺はズボン下で既に硬くスタンバっていた自身を取り出すとジェルを纏わせ、茨城さんの下半身に押し付けた。 「茨城さん。足閉じてください。…そう。で、内股に力入れててくださいね」 「………これ…素股じゃあ、…あはぁ、」 ぬるりと茨城さんの内腿の間に自身を挿し入れると、その先にある茨城さんのモノと擦れる。 グッと力の入る内股とピクピクと揺れるシッポ。 俺は茨城さんの腰を掴み、ぱちゅんぱちゅんと打ち付け肌を擦り付けた。 「………く、…いいですよ茨城さん。…本当にシてるみたいだ」 「……は、…や、…ぁあ…」 「…ネコな茨城さん、…かわいいです」 「…………ば…か…、…ぁ…や……怜……怜」 「………はぁ、はぁ、…なんですか?…気持ちよくないですか?」 「……ん………き…もちい…けど…、……これじゃ…イけな…い、………怜…の…、…ほしい…」 「……っもう、しかたない人ですね」 「………ぁ…と、…もう……バックや…だ、………かおみて……シ…たい」 「…っっ、!!」 俺は自身とシッポバイブを茨城さんから引き抜くと、茨城さんの身体をあお向けにコロンとひっくり返した。 そこには上気してるのか照れているのか、顔を真っ赤に染めた茨城さんがいた。 「…ふふ、顔真っ赤ですよ。そんなに俺の顔見てシたかったんですか?」 「……そーいう…お前だって、顔真っ赤じゃん。…俺にそー言われて…うれしいくせに…」 「嬉しいです」 俺は即答すると茨城さんを抱きしめキスを落とし、あらためて茨城さんのナカへと自身を挿し入れたのだった…。 「……で?後々の為に聞いておくけど、お前のコレクション、あとはどんなモノがあるんだ?」 ピロトークにしては濃くなりそうな話をしてくる茨城さん。…その目は少しあきらめた風に見えなくもない。 「…そうですね。今日のネコセットと同タイプのウサギセット、拘束具セットの口輪首輪手枷足枷と、電マ、あとは媚薬なんかもありますね。あ、バイブはシッポ付き以外も各種色々揃ってますよ」 「……………マジか」 「それと、かさ張るのでまだ手を出していないんですが、コスプレとかも茨城さんにシて欲しいなと思ってて購入を検討中です」 「購入しなくていいから!!と言うか全て没収な!」 「ええ?!聞かれたから答えたのにヒドイですよ。それにあんなにヨガってたじゃないですか」 「う、うるさいっ。全部処分してやる!」 「そんなの横暴ですよ、茨城さん!」 …と、喧々囂々としたままその日の夜は更けたのだった…。 ――

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