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第142話

「…………」 キスをしても無反応 「もういいですか?」 「お前本当反応ねぇからつまんねーな」 「こういった事をしてくる人は他にもいますので」 「はぁ!?」 勝哉は衝撃の事実を聞いた 「堅物生徒会長を落とせるのは誰か……そういうゲームをしている方達がどうやらいるみたいで」 「何処のどいつだ!?」 「貴方達では?」 「誰がそんなくだらねー事するかよ!」 「そうですか。私はてっきり……」 「そう思ったんだったらもっと抵抗しろよ!」 「言ったでしょ?無駄な体力は使いたくないんですよ。 反応しなければそのうち飽きるかと…… 人数が1人増えたと思ったので流石にマスクで防いでたのですが余り意味が無かったみたいですね」 「…………何人だ?」 「貴方を合わせれば3人ですかね」 「言っておくが俺は他の2人とは無関係だからな」 「何とでも言えます」 「くそっ……お前も簡単にキスなんかさせんじゃねーよ!その内マジでヤられんぞ!」 「大丈夫です」 「あーイライラする。煙草だ煙草!」 そう言って尾澤から離れ生徒会室から出て行こうとした 「見つからない様に」 「うるせーっ!」 イライライライライライライライラ…… 煙草を吸っても怒りが収まるどころか考えれば考える程悪化してきた 何が反応しなかったらそのうち飽きるだよ や、俺もそんな深い意味でキスしたつもりじゃねーけど 他の奴にもされてるってのが気に入らねぇ いつだ 一体いつやられてんだアイツは! ってか好きにやらしてる時点で色々危な過ぎだろ! 何が真面目な生徒会長だよ! 野郎を舐めてるただの大馬鹿野郎だ 「クソッ」 放っとけねぇ…… 足で煙草の火を消し再び生徒会室へ向かっ…… 「開いてねーし」 生徒会室は鍵が掛けられてて中に入る事は出来なかった ますますムカつく野郎だな 「朔夜、進路希望はもう書きましたか?」 「進路希望?」 「用紙は?」 「用紙?」 「……そんな事だろうと思って新しく貰って来ました」 教室に戻る前に職員室に寄った尾澤 「ありがとう、別に良かったのに」 「何を言ってるのですか。来週には提出してもらわないと」 「えー」 「あと5枚は予備がありますからね」 「あり過ぎでしょ」 「他の方の分も含まれています」 「そんなのは担任にやらせればいいのに」 「では朔夜は先生の言う事をきちんと忠実に聞けると言う事ですね?」 「謹慎中の課題はちゃんとやったよ」 「今はそんな話などしておりません」 またくどくどと言われる朔夜 そして全ての授業が終わった後、怒りに満ちた勝哉が再び尾澤の元へやって来た .

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