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第158話

放課後に作戦は実行される事になった 俺が勝哉さんを連れて行くと言うのは色々と無理があるので、朔夜が尾澤会長を教室に連れて来てくれる事になったんだ それまで俺は勝哉さんを何とかして引き留めるのだ 『勝哉さん!待って下さい』 帰ろうとしている勝哉さんを呼び止めた 「あー?何だよ」 呼び止めたはいいがその後の事を全く考えてなかった 『えっと、あの!勝哉さんのマイブームは何なんですか?』 「マイブームだぁ?んな事聞いてどーすんだよ」 それは逆にこっちが言いたかった 「そうだなー……」 『うんうん』 「舐めてかかって来る馬鹿野郎共をぶっ飛ばす事だ」 『……』 マイブームと言えるのか? と言うよりそれはただの勝哉さんの日常じゃんか 「ああ?何か文句あっか!?」 『いえっ』 「何ならマイブームはチビ助をうんと可愛がってやる事でもいいんだぞ!?」 『ちょっ!それだけは勘弁して下さいっ』 何してんだよ朔夜早く来てくれよっ 「何だよお前、俺に相手して欲しいのか?」 『違いますよ!俺にも颯太にも聞いてたから何だろうなーって思っただけでして!だから俺も聞いてみたいなーなんて思ったり……』 「お前何か企んでるだろ?」 ギクッ 『や、別に……』 「チビ助、お前との付き合いはまだ浅せぇ。だが、お前みたいに分かり易い奴は他にはいねぇ!」 『ええっ!』 「正直に言え。てめぇー何か時間稼ぎしてやがるだろ?」 『さ、さぁ……』 「それにお前いつもだったら結構急ぎめで教室出てってるくせにそれがどうして今日はそんなにゆっくりなんだ?銀髪はどーした?」 『朔夜は……』 ダメだ。言ってしまいそうになる 気がつくと教室内には俺と勝哉さんの2人きりになってしまっていたんだ いつも遅くまで居そうな奴らに限ってどうして今日は早く教室を出て行ってしまってるんだ 『あのっえっと……』 「あー?」 その時、漸く朔夜が尾澤会長を連れて教室までやって来てくれた 「お待たせーって……近い!!憂から離れろ!」 俺と勝哉さんを見ていきなり朔夜が怒り出した 「朔夜、どうして私を1年生の教室へ?……あれ?勝哉さん」 後ろにいた尾澤会長が勝哉さんに気が付いた 「ああ?」 そして勝哉さんも尾澤会長に気付いた さてどうする……!? 『!?』 いきなり勝哉さんに腕を回され肩を抱き寄せられた 「おーお前ら何の用だ?せっかく俺とチビ助が楽しくお喋りしてたのによお!」 『ちょっ勝哉さん!?』 なんと勝哉さんは朔夜を煽りだした 「触るな!」 「邪魔すんな!」 ちょっ尾澤会長何か言ってくれ! 「こらこら朔夜、憂君と勝哉さんの楽しいトークの邪魔をしに来たのですか?ダメじゃないですか」 ええっ 「違うよ尾澤、こいつと付き合ってるんでしょ?だから連れて来たんだよ」 そして普通に言ってしまう朔夜 「付き合っ……ああ!?」 『ぐえっ』 勝哉さんの腕に力が入った 「朔夜……そんなわざわざ私を連れて来なくても勝哉さんの方から私の所に来てくれますのに。ねぇ?」 「あっ!?」 『くっ……っ』 ダメだ!笑うな!! .

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