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第0話【プロローグ】
俺の日常は突然崩れた...
朝目覚ましの音で起きる
顔を洗い、歯を磨き、制服に着替え、昨日の夜準備した朝ごはんをあっためて食べる
「いただきます」
モグモグ(前よりは上手くなったかな)
そしてお父さんとお母さんに「行ってきます」と言い家を出る
もう二度と帰ってこない返事もう慣れたが少し寂しい
学校について中学からの親友である柊輝 と他わいもない話をし
授業を受け部活には入っていないからその後すぐ下校する
家に帰らずにバイト先に行き働く
俺はBARでバイトをしている時給もいいしマスターもいい人だ
いつも通り接客をしながら酒を作る、1年やっていれば手際もそれなりに良くなった
今日も客に頼まれた酒を作りながら話をする、そういつも通りに
あの男が入ってくるまでは...
ガチャ
「いらっしゃいませ」
見覚えのないパッと見チャラチャラとしたしかし
なんだが 怖い感じがある男が入ってきた
(ヤクザか?)
その男が席に座るとマスターが対応しに行った
すごい視線を感じるこれはこの男だけに限らずある事だ
俺は自分で言うのもなんだが顔のパーツは整っている方だ
イケメンって言うよりカワイイ系と良く柊輝には言われる
たしかによく女に間違われる時はある
しかし今までの視線よりもっと威圧感がある、自然と背筋が伸びそうな感じの圧だ
1時間ほどであの男は帰った
[成世side]
今日はいつもとは違うBARで飲むことにした
俺が入ると「いらっしゃいませ」といった男がいた
(高校生か?)
顔が好みだな、でも目の奥にある強い芯に目が離せなくなった
(あの顔を泣かせたい)
その高校生は俺の視線に気がついたのかビクビクしている
(ますます欲しくなる)
俺は1時間ほどで店出て秘書である京希に連絡をした
「BAR Lightでバイトしてる高校生について調べて」
『何するつもりですか』
「まぁ、とにかく調べて」
『はぁ、わかりました』
「ありがと」
数時間後
京希からあの高校生の情報が送られてきた
〘望月 咲人 16歳 3月5日生まれ 身長165cm
北稜高等学校2年
高校入学後直ぐに事故で両親を亡くし
『BAR Light』でバイトをしながら一人暮らしをしている〙
(さくと、咲人、さく)
(直ぐに迎えいくねフフ)
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