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短編
生まれた時から優劣を決められていた。
先に生まれた兄。それだけで後継者として選ばれる確率が非常に高い。
更に兄は俺にとって最悪な事に何もかもが俺より優れていた。
「フェル、君もおいで」
「あんな奴ほっとけよ」
「出来損ないだろう?君の弟と聞いて耳を疑ったよ」
「そういう事を言わないでくれ。俺にとって可愛い弟なんだ」
とてもきらびやかな世界で生きている兄。
友人にも恵まれ、性格も良い、どこにも非の打ち所がない。
そして俺は兄の絞りカスとして周りの人間には蔑まれ、全てにおいて兄に劣っている兄の代わりにすらなれないどうしようもない人間として親からは無視され、使用人にすら嘲られる日常を送らされた。
追い討ちを掛けるかのように兄の魔法適正は光魔法という世界に数える程しか持ち主がいない魔法と闇以外の全ての魔法で、俺は闇にしか適正が無かった。
絵に描いたような正反対の兄弟。それが俺達であった。
「フェル、好きだよ」
「うるさい」
「フェル、お話しよう」
「俺はしたくない!」
「フェル待って」
そんな兄だけが唯一俺には普通の態度…いや、むしろ構いすぎな位俺と一緒にいたがる。
そうして顔を合わせればいつも俺に「好き」と言って来るのだ。
俺には兄にバカにされているようにしか思えず、ずっと兄を邪険にした。憎んですらいた。
完璧なあの兄さえいなければ俺は親に無視されたり兄の周りの人間達にこんな酷い扱いをされていなかったのだ。
兄の才能を受け継がなかったダメ人間だという目で人に見られる事はなかったんだ。
そんな兄も魔王が出現し、魔物が活発化し始めると外へと駆り出され、俺に構う時間は無くなった。
正直俺はほっとしていた。
兄がベタベタと俺に引っ付き、抱き締めてくるのも気持ちが悪くて仕方がなかった。
戦闘もからっきしな俺にも魔物討伐の命令がくだろうとしていた時、兄が大きな戦功をあげた。
光魔法で魔物の群れを一掃したというのだ。
これはもう勇者として選ばれるのも時間の問題だった。
我が家は大いに沸き立ち、俺はギリギリと歯噛みした。
勇者となってしまえば手出しが出来なくなる。
俺はあの兄をどうにか地に落としたかった。
地べたを這いずり回らせて俺の居場所を奪ってごめんなさいと言わせてから兄を殺す。
それが俺の唯一の目標であり、生きる目的となっていた。
悪友と呼んで良いのかもわからない奴らが兄の活躍を妬み、蹴落とそうと計画を練っていた。
俺はこれ幸いとそれに乗っかる事にした。
まだ兄は凱旋から帰って来ていない。
その間に兄の悪評をばらまき、求心力を落とす。
「実は別の誰かがやった事を横取りしている」
「本当は弱いのに嘘をついている」
「顔だけの軟弱野郎だ」
「ヒーロー気取り」
子供のような嘘やしょうもない貶し言葉ばかりだったが、一部の頭の弱い人間や卑屈な人間には届いたようだった。
そうして求心力を落とした後は兄に大怪我をさせて悪評は本当なのではと思わせる。
そのはずだったのだが。
子供を拐い、兄に子供を助け出させて隙が出来たそこへ攻撃を仕掛ける手筈だった。
が、子供を拐う時になって思ったよりも兄の帰る速度が速かったらしく、鉢合わせてしまったらしいのだ。
そこから悪事は全て公のものとなった。
悪友達は自分達が計画したのではないと全ての責任を俺に押し付けた。
兄は泣きそうな顔で俺を見ていた。
罪を暴いたのは兄だった。
俺が加担していなければ責任など突っぱねられる所だったが…どのみち遅かれ早かれこうなっていただろう。
光である兄と影の弟。いや、影にすらなれなかった。
光が強すぎて俺はそこにいないようなものだった。
父に勘当では生温いと死刑を望まれたが、構わなかった。
もう兄と比べられる人生を終わらせられる。
そう思った矢先。
「お願いします父上!!弟に……フェルにどうか寛大な処置を!」
「ならぬ。それにもうあれはお前の弟などではない。ただの犯罪者だ」
「父上、お願いします……!死刑だなんて酷すぎるっ…!!!
どうか、せめて……奴隷、と、か……」
「ほう?奴隷か。それなら良いだろう」
ふざけるな。
俺は兄に殴りかかりたかった。
だが脇を押さえる騎士により俺は身動きが取れず、睨み付ける事しか出来なかった。
「畜生、畜生、畜生ッ…!!!」
「フェル…」
「お前のせいだ…恨んでやる…呪ってやるからなぁッ!!!」
俺の血を吐くような言葉に闇魔法が発動し、兄へ飛んだ。
だがすぐにそれは弾かれ、消えた。
兄の光魔法が強すぎるのだ。
俺は騎士に頭を殴られ、気絶した。
奴隷に落ちてからは辛い事しかなかった。
兄を落とそうとした卑劣な弟、勇者に怪我をさせようとした極悪人。
そう言われて石を投げられるのはしばしばで、生傷が絶えなかった。
毎日休まず働かされ、怪我をしても放置され、食い物も満足に与えられない。
時には鬱憤晴らしに鞭で打たれる事もあった。
今日も俺は腹を空かせ、恨みだけを糧に執念で生き続けていた。
全ては兄に復讐する為に。
逆恨み?だから?
俺はあいつが嫌いだ。憎い。殺してやりたい。
だから復讐する。
生まれた時から俺の人生を奪っていたのだから。
『ようやく、見付けた…♡』
聞き覚えのある嫌な声。
俺は憎しみが沸々と沸き起こり、腸が煮えくり返る思いで振り返った。
『ああ、ああフェル、フェル…♡逢いたかったよ…♡』
誰なんだ、この魔族は。
急に知らない魔族に俺は抱き締められていた。
知り合いにこんな闇色の姿のヤツはいない。
色々と悪い事をしてきたと思うが、さすがに人間の敵と言われる魔族には関われなかったはず。
『兄である私が分からないの、フェル……?
…それにその傷、どうしたの、この兄に言ってごらん?』
兄…?
これが、あのくそ忌々しい、兄だって…!?
俺は再び沸き起こる激しい怒りに身を震わせ、目の前の変わり果てた兄を突き飛ばした。…つもりだったが、兄は全く堪えた様子もなく平然と俺を抱き締めていた。
「今更何の用なんだよ!!!奴隷に落としたのはお前だろう!!!」
『ああ、私のせいなのは分かってる…。
だから、私の愛するフェルを拐いに来たんだ。
遅くなってごめんよ…!』
兄は俺をぎゅうぎゅうと抱き締めたまま離れない。
俺がどう足掻こうがにこにこと笑っていた。
「畜生…俺を嘲笑いに来たんだな!?そうなんだろう!!じゃないとわざわざ探さないものな!お前に危害を加えようとした者の末路を見に来たんだな!ハッ!性格悪いヤツ…!」
『フェル、違うよ』
「どれだけ綺麗事で包んでもお前の性根は腐ってたって事だ!ぁははっ!!」
『フェル、』
「父様や母様はさぞお前の事を自慢しているだろうな!俺と違って優秀で才能に溢れ、社交的!なにもかもを持ったお前の事をいつもいつも」
『殺したよ』
俺はパクパクと口を動かした。
何かを言いたかったのに、兄の言葉に凍りついたかのように声が出てこなかった。
『王に勇者に選定されたり父と母に色々言われて鬱陶しかったから全部殺して来ちゃったよ。』
コイツ今…なにを、言ったんだ?
俺は信じられない気持ちで兄を見た。
兄の顔は怖いくらいいつもと変わらなかった。
そして兄が嘘をついた事はない。
つまりは。
兄は俺の頬を愛しげに撫で、甘い声を出した。
『もうフェルを縛るものはないよ…♡さあ、私達の家に帰ろう、フェル』
俺は急に兄が怖くなった。
この姿と言い、鬱陶しいから全部殺したなんて言葉と言い。
俺の知っている兄はこんな事をするヤツだっただろうか。
いつもキラキラと輝いた世界にいて、周りの人間達に慕われ、愛されていた兄。
今ここにいる兄は、本当にあの兄なのだろうか…。
『フェル…?どうして私の手を取ってくれないの…?』
俺は兄から離れたくてもがいた。
怖い。
兄を憎んでいた俺がはじめて兄に恐怖を抱いた。
闇色のオーラが兄からドロドロと流れ、息が苦しくなる。
それが俺を逃がさないかのように体に纏わり付いてくる。
『ああ、そうか。分かったよ。フェルを苦しめたこの国があるからいけないんだね…はは、ごめんねぇフェル。今からこの国を潰して来るからぁ、ほんの少しだけ、待っててね…!』
兄の目に剣呑な赤い光が宿った。
「や、やめろ…!!」
俺は咄嗟に口にしたが、遅かった。
兄は手を振っただけで近くで驚いてこちらを見ていた人間をあっさりと殺した。
兄の力は魔族に堕ちた事により数十倍にも膨れ上がっているようだった。
次々に闇色の魔法が兄の手から吹き出し、見えてる範囲の人間はあっという間に血の海に沈んだ。
声すらあげないままに。
そして兄は大きな黒い翼を広げ、飛翔した。
空から黒い雷を落とし、あちこちを破壊し始めたのだ!
あっという間に瓦礫が砂へ変わっていく。
全てが無に帰していく。
人も、街も…国の象徴である立派な城でさえも…。
こんなの、本で読んだ魔王の所業そのものじゃないか……!!!
むしろ、それよりもっともっと悪い。
何故なら兄はたった一人で強大な力を振るい、国そのものを壊そうとしているのだから。
俺はやめるように声を張り上げた。
だが、今の兄には聞こえていないらしく、破壊音は鳴り止まず、土埃があちこちでもうもうと上がり続けるのを俺は地面に力無く膝をついて見ている事しか出来なかった。
恐ろしい力。
これが元勇者の力か。
何が切っ掛けで闇堕ちしたのかは知らない。
それがこんな恐ろしい事になるなんて…!!!
全てを破壊しつくし、戻ってきた兄はより禍々しい姿へと変わっていた。
何千何万の命をその身一つで殺したのだ。
それも俺が兄を受け入れなかったからだ。
俺は兄が嫌いだった。
大嫌いで、憎んでいた。
今はただ、この存在に恐怖しか感じない。
『ふふ…♡もう、これで、邪魔者はだぁれもいないよ、フェル……♡』
「ひッ……化け物…!!」
『……あは。はは、フェルもそこらに転がってるヤツと同じ事言うんだねぇ…?あはっ、あはは、あははははははははははは!!!!!』
兄は狂ったように笑い出した。
俺は空恐ろしくなり、兄から逃げるように背中を向け一歩足を踏み出した。
『フェル、どこ行くの?』
低い、どこまでも低い声だった。
そして体を抱きすくめられたのだと気付いた。
肌がざわつき、得たいのしれない恐怖で体がガタガタと震えた。
『フェール…♡お前の居場所は私の所だ、どこへも行かせない』
ザワザワと空気が淀み、息が苦しい。
『フェルが私から逃げてしまうのなら、体を繋げて二度と離れられないようにしなくては』
兄が俺の粗末な服を破り捨てた。
いきなり全裸にされ、混乱していると地面に優しく転がされ、股を開かれた。
『今からフェルのお尻、気持ち良くさせてあげるからね…♡』
兄は躊躇無く俺の尻穴へと舌を入れた。
「ひいっ!?」
兄の舌は尋常でない早さで尻の中を掻き回していた。
卑猥な水音が聞こえる程に。
「やっ…めろぉッ…!!!」
俺は兄から逃れようともがいた。
足をじたばたもさせたし頭を殴り付けもした。
だが兄は意に返さず俺の尻穴を恍惚とした目をして舐めまくっていた。
ひくっひくっと尻穴が震え、徐々に気持ち良くなって来た事に俺は焦った。
黒いモヤが濃くなり、俺の息も荒くなる。
触られていないのに俺の雄は勃ちあがり、とろりと透明な液を溢しはじめていた。
『はぁあッ…♡♡フェルのお尻、美味しいッ…♡♡♡』
べろりと唇を舐め、気持ちの悪い事を言う。
尻が美味いはずがない。ここは汚いものを出す所だ。それを兄は…。
『大分高まって来たんだね、フェル…♡』
そして俺の雄をもぱくんと咥えてしまった。
尻穴には兄の指が入り込み、ぐぷぐぷと卑猥な音を立てながら中を犯していく。
「やめっ…いやだ、気持ち悪いッ…!」
兄は美味そうに蕩けた顔で俺の雄を舐め、先端をちゅうちゅうと吸う。
指の動きが早くなり、俺は息が上がっていく。
どうしてか尻が気持ち良い。
兄に触れられた肌も気持ち良い。
ぺニスだってもう…!
「ッあ、ぁああッ…!!」
俺は兄の口による責め苦に堪えきれず、口内に射精してしまった。
兄は待ってましたとばかりに全て吸い付くし、喉を鳴らしてごくんっ♡と飲み干した。
『ぁはぁッ…美味しいッ…!!♡フェルのおちんぽも精液ミルクも美味しいっ…♡♡♡』
「く、狂ってる…!」
『狂ってるよ?フェルにね。ずっとずっとフェルが欲しかった…君が産まれた時私の後を良くついて来ていたのを覚えてるかい?私は周りからの期待に応えるために努力していた。所が君が私の真似をするから君に良いところを見せたくて努力するようになったんだ…フェルには言ってなかったね』
そんな事今更言われても、俺はお前の事が嫌いで憎くて…そして怖い。
兄は指を引き抜き、それも美味そうに舐めた。
気持ち悪い。気持ち悪い気持ち悪い!!
俺は逃げたかった。
奴隷として嵌められた手枷の部分で兄の顔に思い切り殴った。
が、兄はにこにことして近付いた俺の手を舐めた。
「ひっ…」
『ヤンチャだったんだね、フェル…♡もっとこうして遊びたかったね。でも私はフェルの事を愛してしまったから、ごめんね』
それは前の兄の最後の言葉だったのかもしれない。
瞬時に色に染まった兄はズボンから自身を取りだし、俺の腰を持って尻穴へと大きくそそり勃った雄を擦り付けた。
『ふふ…私と繋がろうね、フェル…♡』
兄は一気に俺の体内へ侵入した。
「ひぁああああッ!!?」
俺が悲鳴をあげるのも構わず兄はズブズブと自身をしずめていく。
おかしな事に痛みがない。
それどころか尻の中に奇妙な快感がせり上がって来るのを感じる。
『動いても良い…?♡動くよ?♡ずっとこの瞬間を待ってたんだ…もう我慢、出来ない…ッ!!♡』
兄はそう言い終わるや否やガツガツと俺の尻に叩き付けるように腰を振り始めた。
「ぅああああッ!!♡ぁああッ、あッあッやだぁッ…!!!♡♡」
『ああ、ああ、フェルッ、フェルッ♡♡♡』
狂った獣のように色に狂った化け物が俺の体を激しく犯す。
気持ち良くて気持ち悪い。
闇堕ちた兄に欲情され、ぐちゃぐちゃに犯されている、なんて最低最悪な状況だろう。
「やぁ…嫌ッ、嫌ぁッ!!♡♡」
あまりの快感とおぞましさに俺が暴れると兄は俺を腕の中に抱え込み、快感から逃れられないようにした上で腰を振るスピードを上げた。
兄の雄が中のある所に触れ、俺の体は抑えきれない震えが走り、甘い衝撃が突き抜けた。
俺の変化を感じ取った兄は執拗にそこを責めるようになり、俺は絶頂に絶頂を重ね、あれほど嫌っていた兄の背に思わずしがみついてしまった。
『あッ…♡♡♡あ♡フェルッ♡♡♡止まらない♡♡♡射精が止まらないぃッ♡♡♡ああ~~~♡♡♡フェルの中にいっぱい私の精液が詰まってるッ……♡♡♡』
「やッ…ひぁああああああッッ!!!♡♡♡♡♡」
兄はますます興奮し、俺の腹が膨れたままにガツガツと腹の中を犯される。
結合部からはぶしゅっ、ぶしゅっと兄の精液が次々に噴き出していき、俺は大きすぎる快感にイきまくる事しか出来なかった。
『はぁああ…♡♡♡フェルが、可愛すぎるッ…♡♡♡』
兄が気持ち良い所ばかり突くせいで、何か来ると思った時には恐ろしい快感が突き上げるように体中を駆け巡り、俺は背中を反らせてイき喘いでいた。
「お"あ"あ"あ"~~~♡♡♡♡だじゅげ…ん"ぁ"あ"あ"あ"あ"~~~~…!!♡♡♡♡♡」
『あああ♡♡♡お腹がこんなに膨らんで…♡♡♡これ全部が私の精液だよフェルぅ♡♡♡♡
あんッ♡だ、め…まだ、出ちゃう……♡♡♡♡♡』
「ぁひい"ッ…♡♡♡♡♡」
俺はペニスから透明な液をぶしゅっ♡と噴き出した。
気持ちが良すぎてびゅるびゅるとおしっこのように飛び出るそれが止まらない。
『フェルの中ッ、私の精液と私のペニスでぱんぱんで、はぁあッ♡♡♡うあ、ッん♡♡♡また、興奮しておっきく……♡♡♡』
「ッん"お"ッ……………♡♡♡♡♡♡♡♡」
俺はついに絶頂が過ぎて白目を向いてガクンと気絶した。
もう全身が快感で埋め尽くされ、頭も体も堪えきれなかった。
『フェル、フェル…?
どうしたの?返事して?』
兄が必死に揺さぶり、声を掛けるのを遠くで感じていた。
起きたら全てが夢であれば良いのに。
大嫌いな兄が魔王になり、俺を好きすぎるあまり国一つ滅ぼすなんて最低最悪な夢。バカみたいなあり得ない夢。
だが、薄ぼんやりとした体の気持ち良さと気持ち悪さが未だ恐ろしい現実に晒されている事を意味し、夢などではないのだと俺にはっきりと教えていた。
【その後のお話や補足】
まだ魔王とは世間や魔族達に認められていない為、一応まだ魔族の範疇。
でもその内に魔王から喧嘩売られて一瞬で倒してしまい、新たな魔王に担ぎ上げられたり。
それでも弟と過ごす日々の方が大事なのでもう人間の世界とかどうでも良い。
弟は兄が気持ち悪くて怖いのでひたすら逃げようとするも、体を繋がれて快楽地獄に落とされる。
その内甘やかされ尽くし、一時も離してくれなくなり、
「ふぁ、おにいちゃ…♡」
と幼児返りして兄にどろっどろに愛され、徐々に兄に魔族へと堕とされていく。
もし勇者になっていたなら魔王を倒すパーティーに絶対弟を指名した。
そして弟と二人旅をして仲を深めていきたいと願っていた。
その時は勇者のパーティーに入る事を嫌って弟が逃亡を図るも、隷属の首輪を嵌められて無理矢理旅させられる事に。結局奴隷。
「フェル、私の事をどうか嫌わないでくれ。私はお前に嫌われる事が何より辛いんだ」
「はッ!そんな事言って無理矢理奴隷にして連れてきた癖にっ!戦わなくて良いだとか側に居てくれるだけで良いだとか虫酸が走る!!
お前と血が繋がってるだなんて思いたくもないね!お前も本当は見下してんだろ?何も出来ない出来損ないの俺を!!」
「フェル、聞いて…私はお前の事を」
「うるさい!!!もう綺麗事は聞き飽きたんだよ!!!お前なんか兄と思った事は一度も無い!!!」
「……へぇ」
「縁を切れと言われたら喜んで切りたいね!二度と俺に近づく、」
「兄じゃなくて良いのか…なら、もう遠慮しなくて良いんだね…ッ!!♡」
と勇者が闇堕ちするパターンとかも美味しいかも。
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