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僕らの出会い

俺が事務所に入ったきっかけは、「学校の友達も見飽きてきたから」だ。 普通の感覚だと学校の友達を見飽きるという瞬間がそもそもないらしい。 確かに見飽きてきたから、じゃあ事務所に入ろうと思った奴にはまだ会ったことがねぇ。 幼少期は、周りがみんな楽しく遊んでいる積み木が嫌いだった。 「どうせ壊れるんだから意味ねぇよ」 と俺は泣いていたらしい。 と、まぁ、俺は少し変わっているのかもしれない。 だが、そんな俺より変わってる男。三宅健。 そいつと初めて会ったのは俺が14だった時だ。 俺がテレ朝のリハーサル室でレッスンしていたら、遅れてっていうか、なんか社長と一緒に来た奴がいた。それが初めて健と会った時だ。 ナイキの紫のシャカシャカジャージの上下を着て、来たのをすごい覚えてる。 正直第一印象なんて、『あったま悪そうなガキ』だった。 合宿所でなんかゲームをやっていた時。 この時初めてちゃんと健と喋った。 「いくつなの?」 「3年」

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