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第18話

「あ~、すげ、幸せ......」  そして今、かすれた声を出す赤ずきんくんの腕の中に、ボクがいます。   赤ずきんくんを抱いたボクは約束どおり、こうして赤ずきんくんに耳を触られて、頭を撫でられて、尻尾を握られています。  無防備なこの人が、ボクの好きな人。  そして恋人。  ボクはゴロゴロと喉を鳴らして、赤ずきんくんの腰に手を回した。  うん、ボクも幸せだよ。  ――翌朝。 「お前、オオカミ族のクセに弱いのな!!」 「弱虫が!!」 「うわああんっ、やめてよっ、うええっ!!」  人さらいを退治したのはボクなのに、誰も信じてくれなくて、だから結局、弱虫オオカミなこのボクです。  またみんなにイジメられ、叩かれてますっ!! 「痛い、やめてよっ、うええええっ」 「泣き虫嘘つきオオカミが!!」 「ごるあああああっ!! てめぇら、また俺の狼をいじめやがって!!」 「うわっ。凶暴赤ずきんだ!! にげろっ!!」  ボクをイジメるみんなが去っていく代わりに、やって来るのは赤ずきんくん。  ボクの大切な恋人。 「あ~、またやられて......。お前もう、俺の側から離れんの禁止な」  そう言って、抱きしめてくれる赤ずきんくん。  前と同じ立場のように見えるけれど、でも二人きりになったら......。 「あ、あんっ、狼っ、も......お願いっ」  かわいく鳴くボクの赤ずきんくんになっちゃった。 「赤ずきんくん、すごく好き」  赤ずきんくんの身体の中にボクの一物を沈めながら口づければ、熱い舌が絡んできて、ボクの想いに応えてくれる。 「ん、っふ......んっ」  かわいいなぁ、ほんとにかわいい。  こうしてボクはニヤニヤしながら、こうして毎日を過ごしています。 ♦♥♦―――♦♥♦―――♦♥♦―――♦♥♦ あかずきんくん。END ♦♥♦―――♦♥♦―――♦♥♦―――♦♥♦

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