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「オレだから」※

「……んっ……は……――――……も……」  ……つか。気持ち良すぎる……。  自分が何を言いたいかも、分からなくなってきてる。  ヤバい。  ヤバいのに、啓介は全然止まってくれる気配、無し。 「啓、介、ちょっと、待っ――――……」 「せっかくいま、お前全身気持ちようなってんのに――――……も少し」 「……んあ、っ……や……」  乳首、舌で転がされて。電気が走ったみたいで。  そんな事で、どうしてこんなに、ヤバい感覚が体に走るのか。 「……っんん、っン……け、すけ ――――……」  仰け反るけれど、アゴを捕らえらて、また深く、口付けられる。  舌が口内を好きに動いて――――……。 「……ん、んんっ……!」  もう何回目なんだか――――……。  ……啓介、まだ、だし。 「……けいす、け、 も――――……」 「んー……もーちょっと、な?」  くす、と笑った啓介に、また深くキスされる。 「……ん、ぅ――――……」  ……もうもう…… なんでオレばっか、こんな何回も……っ!  イきすぎるのだって、すげえつらいんだからな……っ……。  腰、押し付けられて、中を深く刺激される。 「……んン――――……っ」  ――――……も、無理……。     ぎゅ、と目をつむって、その背中に腕をまわして、足も啓介に絡めて、しがみつく。 「……は? ……可愛えけど――――……動きにくいんやけど……」 「……っわざと、だよっ……っ」  叫ぶと、啓介は、く、と笑って。  背中に回した腕をうまく引きはがされて、頭の上で、押さえられてしまった。 「わーた。 ええよ……」  囁いた啓介が、更に激しくなって。  やっと、終わりに向かってくれる事に、内心ほっとする。   ……っもう。何なんだお前。  やり方、きつすぎ。  こんなの女の子にしてたら、絶対嫌われるだろ。  つか、絶対それでふられた事あったはず。  はっ。だから長続きしなかったとか? ああ。もうほんとに――――……。 「……っ雅己」  名を呼ばれて、ふと、顔を見た。  いつも、こういう時、オレ、目つむってて、啓介をあんまり見てない。  激しいから、開けてられないっていうのが正しくて。  終わりまで、しがみついて、目をつむってる。  から、顔を見たのって、あんまり、無くて。  目が合った瞬間。  熱っぽい瞳が、ふ、と緩んで。 「目が合うの、珍し……」  クス、と笑った啓介がキスしてくる。 「……」  ドキドキ、するとか。  ――――……もうほんと、意味が、分からない。  オレの事好きだって。  ――――……思ってくれてるの。  嫌っていう程、分かる。  ――――……オレだから、こんなだって、啓介が言ってた言葉が頭をよぎる。 「……ん、ん……」  思わず、舌、自分から絡めたら。  笑った気配がして。可愛ぇ、と囁かれて。  一気に、激しくなって。また目を閉じた。    ――――…… すぐ、何も、考えられなくなった。  

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