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プロローグ

 ぞっとするような笑みを浮かべて(たく)は言った。 「おしおきね」  背中を鞭で叩かれ、ひざまずかされ、喉奥にペニスを入れられイラマチオをされた。  喉奥が苦しくて吐きそうなのに、抵抗などできなかった。  じっと耐えながらただ終わるのを待った。 「その顔が気に入らない」 「ごめん」  反射的に謝ると、怒ったように言われた。 「ごめん? 口の利き方がなってないね」  託はもう一度鞭ではたいた。 「申し訳ございません。託様だろ」 「申し訳ございません。託様」  上を向きながら告げると、強烈なグレアを放たれた。それでもなんとか意識を保つしかなかった。  プレイが終わっても褒めてはくれない。何も満たされることはない。  自暴自棄になり、体の目立たない所に自傷の傷が増えた。それでも、託から離れることはできなかった。  ただ気が済むまで側にいようと思っていた。それが僕の罪だから。

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