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「さて、カメラも回収できたし、あなたには死んでもらうしかないんだけれど、せっかくこんな美少年なんだから、たっぷり陵辱してから殺すことにしましょうかしらね」 そう言うと、ユキトの尻に掌を滑らせる。 「な、何する気だ…っ」 「気持ちいいことよ」 ベスの指が双丘の隙間に滑り込む。 「ぁ、ふぁ、やめ…っ」 「ふふ、ここね?」 指をユキトの後孔にツプリと差し入れる。 「やぁっ、そこはやだぁ…っ」 ユキトはついに心が折れたのか、泣き出しそうな声を出してしまう。 その時だった。 倉庫の電気が切れ、真っ暗になった。 「何が起きたの!?」 ベスが防御体制に入る。 「ぐあっ」 「があっ」 周りのマスクの男達のうめき声が次々と聞こえた。 「ちっ、誰なの!?…ぐっ」 腹部を蹴られベスは数歩後ろに後ずさる。 電気が復旧すると、そこに居たのはスザクだった。 いつの間にか拘束を解いたユキトを抱きかかえている。 「…スザク…さん…?」 「無事か?遅くなって悪かった」 「あなたが暗殺者チームのリーダーかしら?」 ベスがスザクに話し掛けるが、スザクはベスの質問には答えなかった。 「また会うことになるだろう」 それだけ言い残し、スザクはユキトを抱えたままその場を素早く去っていった。 「やれやれ、一筋縄ではいかないということね」 ベスはスザクを追わず、呟いた。

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