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12愛が重い※

「・・・・あの、ソレ・・・オレもする?」  イオの思わぬ申し出に、ヴェルジークは一瞬固まった。 「・・・・いや、気にしなくていい」 「オレも男だし、自分だけ気持ちいいのは悪い気がするから、・・・て、手で」 「それでは好意に甘えるとしようか。イオ、俺のモノと一緒に扱いてくれ」 「ぁ、う、うん・・・うっ」  ヴェルジークのずらされた下着から取り出されたモノは、すでにほぼ完勃ちしており目に見えてデカい・長い・太いの三拍子揃った男前な立派なイチモツだった。それをイオの性器と一緒に握らさせる。大きすぎて両手を使って上下に扱く動きだけをする。 「あぁ、すごっ・・ビクビク脈打ってるんだけど・・ヴェルジークのデカい」 「イオを舐めてるだけでかなり限界だったからな」 「うっ・・・」  ヴェルジークはやはり変態持ちさんなのでは、とイオは心の中で少し警戒した。しばらく扱いているとどんどんヴェルジークの先走りが溢れて、イオの性器ごと手までぐっしょりになっていく。ぐちゅぐちゅと音がイオの耳を犯す。 「んっ、・・は、イオ、俺もイキそうだ」 「えっ、あっ、・・ッ、んあッ!ああッ、あっ、あ、そんな強く扱いたら、んあッああッーーーーッ!」 「くっ」  ヴェルジークの片手も重ねられ強く上下に扱くと、大きさを増した肉棒の先端から勢いよく精液が放たれた。  まず量が尋常じゃないほど大量で、イオの腹どころか顔までビッシャビッシャとぶちまけられた。 「ああッ、えっ!?んぅッ、あっ、めちゃくちゃ出て・・・んくッ」 「ッ」  何回か射精が続き数分後にやっと止まると、イオはヴェルジークの精液まみれになっていた。少し放心状態のイオは夜中だというのに、毛布にくるまれ担がれたかと思うと湯浴みをさせられた。見張りの騎士がギョッとした目で見たが、副団長の必死な顔に止める事ができなったようだ。    戻って来るとシーツを綺麗にされたベッドに横たわされる。そしてヴェルジークは椅子に座ってイオの手を握りながらガックリと項垂れていた。  イオの事を魔族とかいう生き物にした張本人が、実は魔族なのではないかと思うほどの体験だった。 「・・・・すまない」 「ぇ・・・と、あの、うん・・・ほら、人それぞれだから。ちょっとビックリしたけど」 「イオは懐が大きな。俺は人より性欲が強いようだから」 「なるほど、交際相手も大変だな」 「あぁ、これからイオが俺の身体に耐えられるか少し心配だが二人で乗り切ろう」 「・・・・え?」 「こうして身体を許し合う仲になったのだから、俺達はもう恋人として成立しているのではないだろうか。魔剣の事は心配するな、嫁入り道具と言う事にしておこう。あぁ、俺の屋敷に着いたら家族にも後々紹介せねばな。実直なお前を皆もきっと気に入るだろう」 「・・・あの」 「それよりも、お前に悪い虫が付かぬよう側に置く口実を考えねばならないな。使用人だと屋敷から離れた時は守ってやれぬし、騎士にしても陛下や他の騎士の目に止まる。うーむ・・・」 「あの!!!」 「なんだ?」  ヴェルジークが呪文のように長々と思考するのを聞いていたイオは、いくつかの言葉が気になった。 「ほぼ強姦なオレへの行為から、いつ恋人になった」 「口付けを交わし、お互いの性器を扱きあった時から。処女であるお前の身を穢した責任は取る」 「・・・・。あと、魔剣は嫁入り道具じゃないからね」 「そうだな、まだ気が早かったようだ。それは聖剣に戻した時に相談する事にしよう」  握っていた手に猛烈にキスの嵐を送ってくるヴェルジークを、もしかすると愛が重い残念な男前なのではと脳裏によぎった。ヴェルジークは真面目な騎士のようなので、悪い人ではないようだが同性の恋人となるには一つ返事をする訳にはいかない。 「ヴェルジーク、とりあえずちょっと疲れたからこの話は落ち着いてからしようか?」 「気を遣えず、すまない!もっと暖かくするか?水か何か飲むか?トイレの時は起こしなさい、抱っこしていくから」 「い、いい・・・もう寝る」 「俺も添い寝しよう。おやすみ、イオ」  イオは甲斐甲斐しくなったヴェルジークに、少しドン引きした。横になると背中からぎゅっと抱きしめてくるヴェルジークの熱すぎる温もりを感じながら、イオは眠りにつくのだった。

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