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第28話
今すぐこれを挿れて、奥まで突いてほしい。気付いたら、ごくんと喉が鳴っていた。
巧さんの性器にそっと顔を近づける。これが欲しいのに言葉では伝えられなくて、おずおずと舌で舐める。
しょっぱくてつんとした独特の匂いがして、お世辞にも美味しいとは言えなかった。
「葵くん?!」
いつも余裕たっぷりの巧さんがちょっと焦っている声を出すのが面白くてそのまま亀頭をかぷりと咥える。
自分がフェラをするなんて夢にも思わなかったけど、不思議と嫌悪感はない。
味は不味いけど、だらだらと溢れ出てくる我慢汁に気持ちよくなっているんだとわかってちょっと気分がいい。
俺にも同じ性器がついていて、お尻は性行為するための器官じゃないのに、今からこのガチガチに勃起したペニスで気持ちよくさせられちゃうんだ……と思うと、さっきまで巧さんの指を咥え込んでいたお尻が、物欲しげに疼いた。
しかし咥えたは良いが、フェラなんてどうすれば良いのかわからない。
自分の気持ちいいとこをやってみればいいのかな……?
「ふっ……、んっ、んぅ」
亀頭のくびれを舌でぬるりと舐め上げて、口を窄めてじゅう、と吸い上げる。
「んっ、葵くん、気持ち良いよ。ふふ、葵くんの、全然萎えてないね?」
自身のも、巧さんのペニスを舐めながらも硬度を保ったまま上を向いている。
だって、これが俺のなかに入ってくると思うとお尻の奥がきゅんきゅんしてしょうがない。
お尻で気持ちよくなれることも、巧さんに教え込まれたのだ。だから期待して、だらだらとよだれを垂らしている。
俺だって男なのに、男の人にマウントを取られるのがものすごく気持ちいいなんて、巧さんに抱かれるまで知らなかった。巧さんが気持ちよくしてくれるって知っているから、安心して身体を差し出してしまう。巧さんにも気持ちよくなってほしいって、思う。
気持ちいいと言ってくれたのが嬉しくて、音を立てながらじゅぶじゅぶと舐める。
巧さんのは大きいから、竿までしっかり舐めようとすると喉奥に先っぽがぐりぐりと当たって少し苦しかった。
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