4 / 11
第4話 『特別はこと』は雨の日が『お約束』。
俺は叶と二人『特別』な思い入れのある『雨の日』の下校最中に、『普段通り』を装って相合い傘をしていた。
「叶」
「何ですか?」
「俺って『重苦しい』よね」
すると叶はニコッと笑いかけてくれて、
「私には丁度良いです!……とても居心地が良くて」
……そんなはずはない、叶…気を使ってない?
「叶」
「何ですか?」
「俺は叶が『大好き』だよ」
すると叶はまたニコッと笑いかけてくれて、
「私も『大好き』ですよ。杉原先輩が」
……いつかそれが『重苦しく感じる』ときが来るかもしれない。
「叶」
「杉原先輩、どうかされたんですか?」
「……えぇっ?!」
叶は不思議そうな顔で俺を見上げてきた。
……こうなったら躊躇ってる場合じゃない、いっそのこと『男』らしくキメてやる!!
ともだちにシェアしよう!