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小姓×先生

「文字を教えてもらえませんか」  そう言って彼が私の元へ現れたのは、七年ほど前のことでした。  どうにも政が性に合わなかった私は、そこそこの蓄えを手にした後はそれを持って人里離れた場所へ住処を移し、毎日書を読み詞を吟じ、人生を謳歌していたわけですが、ある日突然、天から舞い降りてきたように可愛らしい客人がやって来たのです。 「可愛いお客さん。あなたはどこから来たのですか?」  私がしゃがんで話しかけると、彼は少し緊張したのか目線を逸らしながら言いました。 「えっと…………。知らない。場所の名前は分からない……色んなところから逃げてきたんだ」 「へぇ…?何か悪いことをしちゃったんですか?」 「してない!!何もしてないよ……。本当に。けど、皆……俺が悪魔だから、追い出すんだ」 「悪魔?」  目を逸らしたままの彼の瞳をよく見ると、特徴的な色と模様を備えていることに気がつく。ああ、そういえば聞いたことがあります。遠い異国の地では、異端な目を持つ者は悪魔狩りに遭っているのだと。まだ幼い彼は、もしかすると相当な苦労をしてきたのかもしれません。 「どうして文字を覚えようと?」 「……うん。人間の書いたことが分かると、人間のことが分かるようになる。俺…人間に近づきたいんだ。それで、俺は誰も襲わないよって、悪いことしないよって伝えたい」  ああ、この子は自分が人間じゃないから、少しでも近づきたいと思っている。何と健気なんでしょう。大人が勝手に見た目で区別をしているだけなのに、本当に自分が有害な存在だと思い込んでいる。  この子を幸せにしてあげたいという庇護欲が芽生えてしまい、その場でぎゅうと抱きしめて差し上げたのです。 「つらかったですね。もう大丈夫ですよ。今日からここで暮らしましょうね」  私のその言葉に、彼はぼろぼろと泣いて、安堵したようなのです。  そんな彼も今では少し大人に近づいて、見た目は十五、六歳ほどになりました。  毎日教えた甲斐もあり文字の読み書きは勿論、炊事、洗濯、狩り、家庭菜園…。一通りのことを身に付けてくれました。おかげで私は殆ど働かなくて良くなりました。唯一私がやることといえば、彼は街に出ることを嫌がるので時々一人で買い出しに行くことくらいです。  そのように悠々自適な暮らしをしていたある日。  私が買い出しから戻ってきたことに気が付いていない彼が、なんと私の衣服を用いながら自慰をしているのを目撃してしまったのです。  ああ、彼もそんなお年頃なのですね。と、しみじみ感じていたら私の名を呼ぶ切なそうな声が聞こえてきたものですから驚いて、私の方までときめいてしまいました。  その後は何も知らない素振りをしていたわけですが、彼の視線が熱っぽくなっていることにゾクゾクしてしまい、今すぐ食べてしまいたい気持ちを堪えるのが大変でした。  その上、夜も私が眠ったのを確認してから、私の身体に触れてくるようになったのです。  初めは恐る恐る身を寄せてくるだけだったのですが、次第に服の中に手を入れてきたり、硬くした股間のものを私に擦りつけてくるなど、徐々に大胆になっていって───ああ!もう可愛くて堪りません。  何を隠そうこの私、少年の心を頂くのが何よりも好きで好きで。好きで仕方がないのです。都に居た頃も何人か頂きました、それは美味でございました。まだ女も知らない少年たちが、私に恋をし、欲情してくる。決して孕むことのない私の胎内めがけて、一生懸命腰を振って自らの子種を消費する。あの感じが堪らなく良いのです。まぁその性癖のおかげで都に居た頃は少しその、問題視されてしまうこともあったのですが…。でも私は彼らに幸せを、夢を、雄としての悦びを与えて差し上げたわけですから。実のところ、今でもあまり反省はしておりません。  というわけで、いま目の前にいる彼も、いつかは食べてしまいたいと思いながら日々慈しみ、愛情込めて育てていたのです。  ああ───ついにその日が近いのだと思うと、私の心は初夏の訪れのように甘酸っぱく躍り、さわぎ、疼くのです。  布団の中では、彼は特に私の尻を念入りに触るのです。私は眠っていて気がついていない振りをしているのですが、一度、尻の割れ目めがけて精液をかけてきたこともあります。そうそう、彼が私の身体に触れてくるようになってからは、はだけやすいようにと服の帯を緩めにしておくようにしたのです。そのおかげもあり今では彼は布団の中で私を脱がすことに数刻も要しません。  甘く幼い愛欲を、気が付かない振りをして永遠に浴びていたいという気持ちと、早く頂きたい、雄という芽に潤いを与えて私の中で開花させてやりたいという気持ち。双方の狭間で、私の心は揺らいでおるのです。  私の方もその切なさから、少し大胆な行動をしてしまいました。夜は服を緩めに着ていますが、反対に、日中は帯をきゅっと締めてきつめに着用するようにしたのです。以前より尻の形がはっきりと強調されるようになったわけですから、彼は益々熱い視線を浴びせてくるようになりました。席を立ったり、座ったり、後ろを向くときなど、わたしが何かの動作を加えると舐めるように見てくるのです。私が気がついてないと思っているあたりがまた、幼くて、すこぶる愛らしいのです。  そのようにして彼の欲情を煽ったおかげか、夜の行動の大胆さも更に増してきた気がします。乳首を吸いながら私の名を呼んだり、素股を愉しむようにもなってきました。  彼のうぶな反応を満喫していたある日、昼食を終えてゆるりとすごしていたら、とうとう彼が行動を起こしてきたのです。私が井戸水を汲んで来ようと立ち上がった瞬間、彼も立ち上がり、後ろから抱きついてきたのです。 「先生…………先生。俺……俺もう我慢できない…………」 「我慢?何の我慢ですか?」  白々しく聞いてみますが、ついに来たという昂りで私の心はいっぱいです。ああっ、私も我慢できない。早くこの子のチンポを貪りたい。 「先生にさ、こんなこと思ったらダメなのにって…ずっと思ってた。先生のお尻を見るとすごくエッチな気分になって、苦しくて…つらいんだ。先生は…俺の恩人だから。へんなこと考えたらダメなのに………でも、身体が言うこと聞かないんだよ。…ごめんなさい……」  ああ、この子はこの小さな身体と頭で、健気に劣情と闘っていたのですね。なんて偉い、なんて愛らしい! 「謝る必要はありませんよ。年頃の男の子には、よくあることですから」 「ほんと?ほんとにおかしくない?」 「ええ、ダメなことは何もありませんよ。私の幸せは、貴方の幸せですから。私に好きなだけ甘えて良いのですよ」 「……………!!!」  感極まった彼は、私の正面にまわると先程より強い力で抱きつき、溝落ちに顔を埋めて喜びを噛み締めておりました。 「せんせ、先生…嬉しい……俺っ、交尾したい…!先生のエッチなお尻に、俺のチンポを挿れてっ……こ、交尾!交尾したい!」  交尾ですって!  少しも飾らないその言い方に思わず吹き出してしまいそうになったのですが、彼は大層真剣に、まるでうぶな少女が想い人に告白するかのような顔つきで───上目遣いで言ってきたものですから……。全てを受け入れて差し上げようと思ったのです。 「ええ…♥いいですよ♥先生とエッチな交尾を沢山しましょう♥」 「先生、ほんとにいいの?交尾して……俺との赤ちゃん産んでくれる?」  ああ、なんということ!男同士で子供ができると思っている…。こんなにも純真で、無垢で、愛らしいなんて!こんな少年の子供ならいくらでも産んであげたい。まぁ、私には無理なのですけれど。  私は愛おしさで気がおかしくなりそうなのを必死に取り繕い、平静を装いながら言ったのです。 「勿論♥貴方との赤ちゃんなら私も大歓迎ですよ♥エッチな交尾でたくさん気持ちよくなって、赤ちゃんもたくさん作りましょう♥」 「ほんと!!??」 「ええ、でも……そのためには、交尾のやり方をまず覚えましょうね♥」 「こ、交尾のやり方くらい知ってるよ!!」 「へえ?♥そう?じゃあ見せてもらいましょうか…………♥」 「う、うん…………」  二人でその場に腰を下ろしたあと、ごくりと唾を飲んだ彼は緊張しているのか日々の夜のあれに比べると大分ぎこちない手つきで私の服を脱がし………なんと突然私の陰茎にしゃぶりついたのです。  いきなり、どうしてそうなるの?という気持ちでいっぱいでしたが、子供って時折誰に教わったわけでもなく突拍子もない発想を見せてくる。それに身を委ねるのも、また一興です。 「んっ♥んむ♥はぁっ…………ちゅっ♥じゅるっ♥ん、んん♥んむ………んぐ…ごきゅっ♥じゅぷ♥じゅううっ♥」  ああ、必死にしゃぶりつく姿が堪らない。不慣れな行為そのものよりも、彼が私にそうしているという事実が私の身体を熱くするのです。 「先生…… んっ♥先生気持ちいい?射精できそう?」 「とっても気持ち良いですよ…♥ですけど、その……私に構わずとも……」 「え……だめだよ。先生がちゃんと出さなきゃ」  どうやら私を先にイかせるべきだと考えているようです。どこで得た知識なのでしょう?  結構な時間を費やしてくれ、ようやく私が射精すると、なんと一滴残さずそれを彼は飲み干したのです。 「んっ………♥これが……先生の精子………♥」 「あぁ…そんなことせずとも宜しいのに…。飲めたものではないでしょう」 「ううん!そんなことないよ……先生の………こんな味なんだ………。頭がぼーっとする………」 「今度は私の番ですね」 「えっ?あ、先生………」  彼の服をするりするりと解いていくと、ぴんっ、と上を向いた可愛らしい雄チンポが顔を出したのです。ああ、けれど、今まで食べてきた少年たちのそれに比べると彼のモノはかなり立派です。血色は鮮やかで反りも硬さも申し分ないですし、何よりカリの高さが素晴らしい。このカリ首でナカを引っ掻き回されたら、天にも昇る心地になりましょう。雌だけでなく私のような好き者もイチコロにするであろうこの逸物は、絶対に孕ませるという雄の意志に満ちていて……見ているだけでも身体の芯が疼きます。 「はぁっ…………♥いただきます……♥」  彼は初めてなのだから、いきなり激しくしてはいけない。優しくねっとりと攻めてあげましょう。  だらり、と亀頭に唾液を零して、先端を口に含む。暫く舌で転がしてあげたあと、別れのキスをしながら口を離していくと唾液と先走りが信じられないほど長い糸を引いて、私の口と彼の先っぽを繋ぐ。その糸が切れないうちに、もう一度亀頭を口に含む。また舌で撫でる。この愛撫をたっぷりと繰り返して差し上げるのです。 「はぁぁぁああううっっっっ♥♥♥♥おおおぅっっっ♥♥♥♥せんっ、せんせ゛ッッッッ♥♥♥それっ、チンポがっ……♥♥♥へんになるうう゛う゛う゛う゛う゛~~~~♥♥♥♥♥」 「んふっ……じゅっ♥ずぢゅっ♥んむ、んうう♥ちゅぷ♥ちゅっ♥じゅるぅっっ♥あはっ……♥はぁっ、可愛いっ……………♥」  身体をのけぞらせながら悶絶する彼を、私もまた堪能します。まだ女を知らない無垢な雄に快楽の味を覚えさせる。刻み込んで、分からせる。この瞬間はいつも最高。頭が痺れるほどの幸福感に包まれます。  舌先に力を込めてチロチロと先端を刺激してあげると、彼は腰を浮かせて鳴き声を上げました。 「だめえええぇぇぇぇっ♥♥♥♥せんせ、せーし、精子でちゃうっ!出ちゃうからやめてぇぇえええ♥♥♥♥」  やめて、の声に反応してゆっくりと動きを止めると、とろんと蕩けた瞳と目が合う。 「出していいんですよ?…それとも…先生には飲ませてくれないんですか?」 「はぁ、はぁっ……はっ…………せん、せんせ………」  ゆっくりと上体を起こした彼は、私にそっと抱きついて言ったのです。 「ダメだよ……先生のナカに出さないと交尾にならない」  その言葉で私は陥落してしまいました。  やめてと言われた直後は、彼の竿全体を音を出して吸ったりだとか……激しく攻め立てるような口淫をまだしていなかったので少し物足りないと思ったのですが、中出ししないと交尾にならないという健気な発言をされて堕ちない雌など、この世にはおりません。すっかり彼用の雌マンコと化してしまった私の入り口と、これから私を犯し尽くすであろう初物チンポに雑に油を塗りたくると、いてもたっても居られなくて彼にお願いしたのです。 「はい………もう準備できてますから……。どうぞ、存分に私と交尾してください。やり方、分かりますね………?」  そう言ってくぱっ♥と入り口を開いて見せると、彼は身震いしたあとその立派なカリ高チンポを専用マンコに密着させ、挨拶させたのです。 「~~~~~ううっ、先生っ………挿れるよっ…………!!!」 ───ぬちっ、ぬちっ、ぴちゃっ。ぐぷっ、ぐぷぷっ。 「はあぁ……………♥ナカに入って…入ってきてる………♥」 「フッ、フッ…ふうぅ…♥せん、せんせっ……フーッ………………!」 ───にゅるっ、ずぷんっ!! 「~~~んおおお゛お゛っっ!!!♥♥♥孕ませ雄チンポ来たぁっっ♥♥♥♥♥」 「ああああっ、先生ぇぇ!!なか、なかすごいいぃぃぃ♥♥トロトロで気持ちいぃぃっっ……!!!」  ああ、至福の時間です。長い時間かけて育ててきた雄の芽がようやく花開いたのですから。こんな悦楽、一度知ったら病み付きになってしまう。  彼は私の中をどんどん突き進み、童貞喪失直後の一人前チンポを全てナカに収めたあと、私に抱きついてきたのです。私も彼を抱きしめてあげると、上半身も下半身もちょうどすっぽりと収まる感じになりました。すると彼は私の腕の中でうっとりと微睡んだまま、腰をヘコヘコと前後させ始めたのです。 「せんせえ~………きもちい………何もかも全部……分かんなくなるくらい気持ちいいっ……………♥」 「あん…♥私も…♥何も…考えなくて良いのですよ♥二人でいっぱい気持ちよくなることだけ、考えましょう……♥」 「なにも……、ふうっ、ふっ、ふーっ♥せんせ……嬉しい…………」 「私も貴方と繋がることができて…ンっ♥はぁっ…♥幸せです♥あん♥」 ───ぱちゅっ。ぬちゅっ、ぱちゅんっ。ぱちゅっ。ぱちゅん。ぬちっ。  まるで元々私の身体の中にいたみたいに。胎内回帰するかのように彼は私のナカを悦び、噛み締めているのです。  私も彼を抱きしめながら、胎内でヌコッ♥ヌコッ♥と動くおチンポを感じていると元々「こうだった」気がしてきてしまいます。元々繋がっていたのでは、と思えてくるのです。  ゆるゆるとした腰の動きは段々鈍くなり、完全に止まってしまったので、優しく声をかけてあげました。 「疲れちゃった…?ふふ♥ゆっくりで良いのですよ…♥貴方専用マンコはどこへも逃げないのですから…♥」 「………ん…ううん……違……先生……俺、赤ちゃん作る、準備できたかも…………」 「?」  彼がそう言った瞬間、胎内に埋まっている雄チンポがピクンと動いたのを感じました。 「ああ、精子が上がってきたんですね♥♥すごいすごい♥立派ですよ…♥貴方の孕ませ子種汁、好きなだけ私の中にビュッてしてくださいね♥」 「先生……………わかった」  私に密着していた彼がそっと上体を起こすと、普段の彼からは想像できないほど鋭い瞳をしているのが見えたのです。  獲物を仕留めようとする獣のような瞳。ああっ、彼は本気の子作りモードに入ったのですね。男の私に子宮はありませんが、仮にあったら今この瞬間に、媚び媚び卵子が卑しくせがんで受精を懇願していたことでしょう。そのくらい、今の彼は雄の気迫に満ちていて、生き物として魅力的なのです。 ───ごりゅっ!♥ 「~~~~~あああんんっ!♥♥」  彼のモノが私の好いところに当たる。  間髪入れずに律動が始まる。先程までの緩やかなものではなく、岩礁を削る激しい荒波のような動き。  私の身体は愛しい雄に侵食されて悦んでいる。 ───パンッ!!パンッ!!パンッッ!! 「あ~~~~♥カリ高チンポでゴリゴリされるの気持ちいいいっっ♥ナカに♥あッッ♥ナカにハマるの好いっっっ♥♥♥もっと…♥もっと来てぇっ…♥」 「先生っ………フーッ、フッ、先生ぇっ………!フッ♥フッ♥フーッ♥きもちい…交尾気持ちいいよっっ………!」 「あはっ…♥あっ、あっ、あん♥初めてが、本気の孕ませ交尾だなんてっ♥あ゛~~♥奥に引っ掛かるの、最高~~~~っ♥♥♥」 「はあっ、うっ、うう゛う゛♥せんせ、赤ちゃん汁でるっ、出るうっ♥赤ちゃん産んでっ……!!先生ぇ♥♥」 「お゛お゛~~~~~~~~っ♥♥♥お゛ほっ………♥……大人交尾でイグッ………♥♥」 ───ばちゅっ!ばちゅっ!ばちゅっ!ばちゅっ!ばちゅっ!ばちゅっ!ばちゅっ!ばちゅっ!  私のナカで達しようとした彼は、暴力とも言える凄まじい力で私の腰を掴み、引き寄せ、孕ませ専用チンポをぐっと突き刺して咆哮したのです。 「お、お…、お゛お゛ッッッ~~~~!!!先生ッッッ………イグッ…………!出るッッッ!!!!!受け取って……!!!!」 ───ビュゥゥゥゥゥゥッッッッ!!ビュクッッッッ!ドピュルルルルルルッッッッ!!! 「あ~~~♥♥あはぁぁぁあああっっっ♥♥♥熱いの♥♥熱いの来たぁぁあああッッッッ♥♥♥♥♥特濃孕ませ子種液きたぁッッッ♥♥♥♥」  ああ。至福の瞬間です。いつも彼が私に気づかれないようにコソコソと、私のことを想いながら無駄にしてきた精子たちがついに私の中に放たれたのです。嬉しくて泳ぎまわっているのでしょうか、彼の吐き出した熱は胎内を駆け巡るように、あちらこちらを蹂躙してゆく。卵子など、この身体のどこにもありはしないのに。  無駄撃ちしたことを自覚すると男は無力感に苛まれるものです。中イキの余韻に浸りながらも、彼を励ますための声を掛けてやることも忘れません。 「はぁんっ……♥種付けできて偉いですね♥♥これで貴方も立派なパパですよ…♥」 「ん………うん…………」  断続的な射精を何度も繰り返したあと私の身体に倒れ込んで惚けていた彼は、ゆっくりと起き上がる。どことなく物足りなさそうな、真剣な顔をして私に告白します。 「先生…ごめん。俺、交尾がこんなに気持ちいいとは思わなかった。まだやりたい。もっともっと交尾したい…。お腹の赤ちゃん……嫌がるかな?」  今のですっかり子供が出来たと思い込んで、真剣な顔で私に相談する彼。ああ、そんな表情反則です。いくらでも身体を許したくなってしまう。 「うふふ、大丈夫ですよ…♥一回じゃ妊娠していないかもしれないでしょう?お腹が大きくなるまでは…たぁくさん交尾して大丈夫です♥」  などと適当な事を言うと、彼は表情をぱあっと明るくさせたものですから、少しだけ心が痛みました。だって彼、心から私たちの赤子が生まれてくるのを楽しみにしているのです。 「そっか…赤ちゃんって一回で絶対出来るものじゃないんだ…。じゃあ絶対妊娠したって分かるまでは……毎日しても大丈夫?」 「ふふ♥はい、そうですね♥毎日毎日、朝でも夜でも………したいときに、好きなだけしましょう♥」 「先生っ………!嬉しい……先生、好き……」 「よしよし…♥」  私は本当に、うぶな少年に弱いのです。彼らがただの男である私に女性性を見出しながら欲情し、まだ毛も生え揃っていないその雄チンポを懸命に硬くして、ヘコヘコと腰を擦り付けながら甘えてくる姿が堪らなく好きなのです。性に目覚めたばかりの雄が、男の直腸に無駄撃ちして悦ぶ姿。これがとても良い。それに私が食べてきた男子諸君は皆大抵、性癖を拗らせた大人になるようで……。その事もまた、身悶えするほどの良さがあります。 ------------------------- 「うっ♥♥あっ!!あっ!!♥チンポ気持ちぃぃぃいいよおっ!!大人交尾気持ちぃぃぃいっ♥♥♥」 「あんっ!♥上手上手♥♥もう立派なお父さんですね…♥孕ませ交尾、とぉっても上手ですよ…♥♥」 「先生が…先生が、好きだからっ……交尾するの止められないよぉっ……せんせ……♥」 「ああぁ♥嬉しい……♥キスしましょっ♥」 「んっ♥ちゅっ…んむッ♥んむ♥先生ッ♥んむぅぅぅぅ♥♥……あ、イグ、イグッイグッイグッイグッ!!♥先生、赤ちゃんイグッ♥赤ちゃん行くよぉおおおおおおッッッッ♥♥♥」 「~~~~あぁぁぁあああん♥♥中出しキタぁあッッッッ♥♥♥~~出てます…♥ナカにたっぷり出てますっっっ♥」 「ふうっ、ふーーっ、お゛っ♥お゛♥お゛う゛ッ♥フッ♥ふぅ、ふーー………………ん゛ッ♥まだ♥まだ出るッ゛!♥ お゛ッ♥ お゛ッ♥お゛ッ♥!!」 「はぁ、はぁ……よしよし…♥全部出しなさい♥ぷりぷりの濃厚ザーメンで種付けできて偉いですよ…♥」  あの日以降、本当に毎日交尾をしました。朝起きたら彼が一生懸命に腰を打ちつけていたことも、庭先に出たら後ろから抱きつかれて、そのまま種付けに至ったこともあります。食事中に我慢できず繋がってしまったこともありますし、夜布団に入ってから立て続けにまぐわってしまうことなんて日常茶飯事です。  そのように時も場所も選ばず数えきれないほど交尾しているというのに、彼はいつも瑞々しくてぷりぷりの濃厚精子を出すのです。若さなのでしょうか?俄かには信じ難いです。彼は私が今まで見てきた少年たちの誰よりも精力に満ち溢れています。  ある晩、私の方が先に気を失ってしまったことがあったのですが、何と彼は明け方まで私のナカを貫き続けていたそうです。雌冥利に尽きる話ではありますが、あまり生き急いで欲しくはないのが正直な意見です。これからの人生も、私はまだまだ彼と一緒に過ごしたいのですから。  そういえば、彼は何故か精液を飲むところから交尾が始まると思っていて、毎回そのように開始するのです。なんだか面白いのでいつも彼のやりたいようにさせてあげているのですが、折角なので大人の接吻や、愛撫の仕方なども教えて差し上げました。彼が大人になって女を抱くことになっても、大いに役立つ筈です。まぁ、彼が私から卒業できる日が来るとは考えられませんが。 -------------------------  初交尾から数ヵ月ほど経ったある日。  私は自分の身体のある異変に気が付きました。お通じが出ないのです。最後にあったのがいつのことか思い出せない。そして、少し腹部が張る感覚が有るのです。  私の直腸には常に彼の子種の残滓が在るものですから、身体が馬鹿になってしまったのかも。けれど、毎日食事はしているのに出るべきものが出ないのは、とても不可解です。彼との愛の営みが何か影響したのでしょうか。  食事の量を少しだけ増やし、彼との交尾を減らしてみようと試みたのですが、ああ、後者は私には無理でした。  夜、彼が私の服を脱がしてきたので明日にしましょうと言ったら、まるで初めて会った日のように…しょんぼりと、寂しそうな顔をするのです。ああ!そんな顔をされてなお、拒絶できるわけがありません。結局その晩も彼との生ハメ濃厚交尾を満喫しました。私の身体もそうだ、それが良いのだと言いながら悦んでいる気がしたのです。  しかし、お通じが出ないまま、更に一ヵ月経ったある日。  私の腹は奇妙なほどに膨れていました。毎日見ているものですから、些細な変化だと自分に言い聞かせ気が付かない振りをしていたのですが、前に突き出すように膨れた胎はまるで栄養失調になった病人のそれか、あるいは妊婦のようなのです。 「先生、ご飯用意できたよ!」 「ええ………。ありがとうございます……」 「? 先生…どうしたの?どこか具合悪いの…?」 「いえ、何でもありませんよ。あの、ところで…明日から少し野菜を増やして貰えますか?」 「野菜を…?」  私は正直に、何ヶ月もお通じが出ていないことを彼に話したのです。すると、とても真剣な、深刻そうな顔をしてこちらの目を見て言うのです。 「あの……先生。それなら大丈夫だよ。赤ちゃんがお腹の中で養分にしてるだけだから、心配いらないよ」  お腹の中で?養分に?  この子は一体何を言っているんでしょう。 「それより…先生、ごめんなさい。俺、先生のお腹が大きくなってることに気がついてた。でも…毎日交尾できるのが嬉しくて、やめられなくて……。言い出せなかったんだ。先生がさ、お腹が大きくなるまではいくらでも交尾していいって言ってたから…それに甘えちゃって…ごめんなさい……お腹の中の赤ちゃん、苦しかったかな?俺……父親失格かも………」  何の話をしているのか全く分からなかったのですが、泣き出しそうな彼を見て放っておけるはずもありませんでした。 「そ、そんなことないですよ…♥私も貴方との交尾が大好きなのですから……♥」 「先生………でも俺、今日からちゃんとするよ!産まれてくる赤ちゃんのためにさ…!」  私の腹が膨れているのを、彼はすっかり子が居るのだと思い込んでいるようなのですが、何と声をかければ良いのでしょう。  私が黙していると、彼は私の腹をそっと抱きかかえるようにして寄り添って来ました。そして、愛おしそうに撫でるのです。  ……………………。 「……これからは、ちゃんとするから……。先生に沢山甘えた分、これからは……この子達のパパとして頑張るから………」  ……………。 「…………あっ!先生!今動いた!!すごいっ!すごい…………!!ほら、手当ててみて!!」  ………。 「いっ…………!?これ、あっ……!!……」 「ね!?今動いたでしょ!?うっ………なんか………ぐすっ………すご、すごくて…震えてきちゃった……………」  その時確かに私の胎が動いた。  何が、一体、どうしてなのかは分からない。 「先生、先生も震えてる……赤ちゃんがお腹にいる感じってどんな感じ……?」 「お腹に……??………?……………」  何かおかしい。  私の身体に、まさか、本当に? 「…………………い、医者にみ、み……みせなくては」 「……えっ!?い、医者って…人間の?駄目だよ、先生!行かないで!」 「????」 「人間の医者に見せたら…悪魔だって言って、殺されちゃうよ……。お願い、先生。赤ちゃんは大丈夫だよ……元気だから、どこにも行かないで。もうすぐ産まれて来るはずだから」 「も、もうすぐ?産まれる?」 「うん、ほら、だって……先生からおっぱい出るようになってるし……。実は、先生が寝てる間に…何度か吸ってみたことがあって……。黙っててごめんなさい。でもこれって、赤ちゃんのほうが、産まれてくる準備ができたってことでしょ?」  彼がそう言いながら私の胸を摘むと、何かが噴き出してくるのが見えた。 「……あっ!こ、これっ…………」 「ね?ほら…先生の身体、ちゃんとお母さんになってるから大丈夫だよ。赤ちゃんも元気だし……。先生、ここにいて」  ぎゅっ、と私の身体にしがみつく彼。  上目遣いでこちらを見てくる。  その瞳に吸い込まれそうになる。私の人生で、彼の他には一度も見たこともない、不思議な色と模様の瞳。  どこかで聞いた事がある。異国で異端とされている悪魔は…特徴的な瞳を持っているのだと。 「…えっ?」 -------------------------  私の身体から産まれてきたのは、五つの卵でした。うち三つは中身が空っぽだったのですが、あとの二つからは彼に良く似た大変可愛らしい赤子が生まれてきたのです。卵の外側には無数の管がついていて、これらが私の腸内に根を張り養分を吸い取っていたようで、卵が体外へ排出されるときにはこの管が千切れたためか意識が飛びそうなほどの激痛に見舞われました。そのたびに、私の愛しい彼が、何度も何度も声をかけてくれました。  私は産卵してすぐにまた彼の子を孕みたいと思い、交尾のお願いをしたのですが、私の身体が回復してからにしようと言うのです。なんて心優しい子なのでしょうか。きっと素敵なパパになってくれるに違いありません。  あとで知ったのですが、私の精子を経口摂取した後に彼は自分の胎内で受精卵をつくり、それを私の胎内へ移していたそうで、つまり生み付けられた卵の中身は間違いなく私達二人と血の繋がった子供なのです。快楽を享受するだけの私の卑しい身体の中で、そのような神秘的な行いがなされているなんて思いもしませんでした。  産卵から数ヶ月ほど経った今。私の身体は母体からただの欲深い雌に戻ってしまいました。愛しい我が子に寄り添う彼の姿を見ていると、身体が疼いてしまいます。 「ね………貴方、その………今晩…久々に………♥」 「あっ……先生………実はその……俺もそろそろ、またしたいなって思ってたんだ」  私が擦り寄ると彼は照れ臭そうに微笑んで、すりっ、と尻を撫でてくれました。 「今日からまた……子作り交尾始めても良いよね………?」 「…………………♥」  私は昔からずっと、自分の性癖は少し特殊なのだと思っていました。  けれど、そうではなかった。きっと私の身体はずっと彼を求めていた。彼の為の苗床となることを渇望していたのでしょう。  彼と私が出会うのは、運命だったと思うのです。

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