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25.したいって言われたから

「今夜は来るなよ」 「なんで?」 「たまには一人にさせてくれ」 「だめだよ」  夕食の後、リックとこんな言い合いをして壁ドンされた。リックは俺より頭半分ぐらい背が低いんだけど、それでもちょっとどきどきした。 「カイエは優しいからいらんこと考えるでしょ? 今まで仲良くしてたと思った奴が裏でとんでもないことしてたなんて考えたくないよね。でもさ、昨夜のことはなにかの間違いなんかじゃないんだよ」 「……わかってる」  リックに言われたことは図星だった。なにかの間違いとまでは思わないが、エルクが本当にそんな悪人だったなんて信じたくなかったのだ。 「カイエ、抱きたい」 「だから……」 「抱かせてよ。いっぱい感じて、忘れちゃお?」  なんともいえない顔になってしまったと思う。リックのわがままじゃないって気づいて、気恥ずかしかった。リックは俺を慰めてくれるつもりなのだ。  そんなことしなくていいって言うのは簡単だけど、でも。 「……俺のこと、満足させられるのかよ?」 「もちろん! カイエがもっとしてっておねだりしたくなっちゃうぐらい、気持ちよくしてあげる」  カーッと顔に熱が上がった。俺はしょうがないなって体で、リックに寄り添う。 「”もっとして”なんて言わせるんじゃだめだろ……」 「んー、でも次もって意味なら嬉しいなっ」  手を繋がれて、そのまま俺の部屋に向かった。  後ろからこっそり覗いていた出刃亀共はまた明日殴り倒すと決意して。  部屋の扉を閉めるのももどかしく、俺たちは唇を合わせた。リックが部屋の鍵をかけ、口づけをしながら俺を軽々と抱き上げてベッドに押し倒す。身体強化魔法とかをうまく使っているのだろうけど、その力強さに胸がきゅんとした。認めたくないけど、リックはカッコよすぎる。  巨人族特有だという長くて肉厚の舌で口腔内を舐められたり、舌を絡め取られたりした。舌を捕らえられたらもう少しも動かすことができなくて、きゅっきゅって吸われてびくびく震えるだけだ。 「んっ、んっ……」  鼻声が俺の快感をリックに伝えるのが恥ずかしい。リックは口づけながら器用に俺の訓練服を脱がしてしまった。 「んっ、あぁっ……」 「カイエ、かわいい……カイエ、好き……いっぱい感じて……」  唇を放されて、口元で熱の籠った眼差しで訴えられる。俺も顔は熱いから赤くなっているだろうけど、リックの顔も真っ赤だった。  リックの方がよっぽどかわいいじゃないかって思いながら、俺から顔を上げてちゅ、と口づけてみた。 「~~~~ッッ! カ、カイエッ!?」  途端にリックが狼狽えたように顔をバッと上げた。 「なんだよ?」  ちょっとムッとする。 「俺からしちゃいけないのか?」 「い、いいっ! いい、けど……」 「なんだよ?」 「僕、カイエのこと、すっごく好きなんだよ」  それは何度も聞いてる。 「だからさ……」  あれ? なんかリック雰囲気変わってない? 「そんなことされたら、止まらなくなっちゃうでしょ?」  きつく抱きしめられて、あ、しまったって思った。  きっともう、この腕の中からは逃れられない。そんな予感がした。 「あんっ、あんっ、だめっ、だめぇっ、リックぅ、ああんっ……!」  ちゅくちゅくと乳首を舐めしゃぶられながら、俺自身をしごかれる。同時はだめだってば。すぐイッちゃうからぁっ。  リックは洗浄魔法もかけずに全身にキスをして、また魔力を俺に注ぎながら乳首を舐めている。肉厚の舌で舐め転がされるのがすごく気持ちよくて、身体の震えが止まらない。 「カイエ、おっぱい舐められるのも好きだね……」 「やっ、言っちゃ、やぁっ……!」 「どうして? お嫁さんのおっぱいは大きく育てなきゃいけなんだよ? 子どもがいなくても、お嫁さんは乳首を夫に吸わせなきゃだめなんだから」 「そんなのっ、うそっ、ああんっ……」  夫に乳首吸わせるなんて聞いたことない。 「えー? そうかなー? うちのパパはいつもそう言ってママのおっぱい飲んでたよー?」 「ええっ? そん、なの……」 「もちろん僕はこっそり覗いてたんだけどね~」  さすがに子どもの前ではしなかったらしいと聞いてほっとする。 「あぁんっ、でもっ、そんな、のっ……!」 「僕んちルールじゃないかって? 僕がカイエの乳首可愛がりたいんだからいーのっ!」 「やぁあっ、だめっ、だめだめっ、イッちゃ、イッちゃううっっ!」 「カイエ、イッてっ!」  俺がイクッて叫んだ途端、リックはすぐに乳首から顔を離し、今度は俺自身をぱくりと咥えた。 「~~~~ッッ!?」  びっくりして、どくどくって精液が出てしまった。びくんっびくんって腰が痙攣する。ごくり、とリックの喉が鳴る。萎えた俺自身をそんなに舐めないでほしかった。 「やっ、リック、舐めない、でぇっ、あんっ、あんっ、あんっ……!」  くちゅくちゅじゅぷじゅぷと萎えた俺自身を舐めて、リックは満足そうに顔を上げた。 「カイエのおいしい~。やっぱ毎日飲ませてもらわないとねっ」 「ばかぁっ!」  恥ずかしいし、そんなの飲むものじゃないはずだ。もうリックのばかばかっ。 「だめだって!」 「そんなぁ~」  リックはまた俺に覆い被さってきて、反対側の乳首をはむっと咥えてしまった。 「あっ……」 「カイエの乳首、育てちゃうねっ」 「やああっ……!」  俺の身体、どうなっちゃうんだろう。

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