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第186話

 大賀は俺のパジャマや下着を脱がすと、自分もすぐに一糸纏わぬ姿になった。 「唯希さん、唯希っ」  大賀が興奮していると言ったのは嘘じゃなかった。  笠を大きく広げたぬるつく亀頭で、俺の内股を何度も擦りあげながら大賀が俺の名を呼ぶ。 「大賀っ」  俺も大賀の熱に煽られ、大賀の頭を掴むと硬い黒髪をくしゃくしゃに乱した。  大賀が唸るような声を上げ、俺の胸に噛みつく。 「ひぃ、やあっ」 「ダニが付けた痕なんて、俺が全部消してやる」  大賀は胸元を何度も吸い、赤黒い痕が付くと満足そうに微笑んだ。  胸を片手で強く揉みあげられ、乳首の先を音を立てて吸われる。 「ひっ……イイ。ああっ、もうぅ…だめ」  俺の背が浮きあがり、余計に吸いつきやすくなった乳首を大賀が舌で転がし齧る。 「んん、あっ、あっ、イクっ」  俺は乳首だけで、イってしまい、頬を赤く染めながら、荒い息を吐いた。  大賀が顔を上げニヤリと笑う。 「すぐイッちゃったね。誰ともしてなかったから?」  大賀は問いながら、俺の柔らかい金色の恥毛にだしたばかりの白濁をべったりとなすりつけた。 「当たり前だろ。こんなことお前以外とするわけない」  睨みつけたのに、大賀の表情は嬉しそうだった。 「大賀は?」 「えっ」 「大賀も俺以外としてないよな?」  急に不安になり尋ねると、大賀が大きく頷いた。 「約束する。もう一生貴方だけだよ」  大賀が誓うようにキスをする。  俺は泣きそうになりながら、その首に縋りついた。  口づけをしながら大賀が座り、俺を対面で膝に乗せる。 「ごめん。俺、余裕ない。唯希の中でイキたいんだけどいい?」  なんてことを問うんだと思いながら、顔を赤らめ頷くと、大賀の両手はすぐに俺の尻に回った。  蕾を探り当てられ、そこがヒクンと疼く。  既にジェルを纏っているらしい大賀の指がすんなりと内部に入ってくる。 「久しぶりだから、ちょっときついね。でも奥、濡れてるよ」  自分の体の浅ましい反応を知られ、羞恥に首を振る俺に大賀が口づける。 「ん……んっ、ん…はぁ」  キスをしながら、中を弄られると、俺の屹立からまた雫が漏れだす。

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