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水曜日の恋人はいじわる① また色々と長いのだ♥

俺には水曜日の恋人がいる。 だからと言って曜日ごとに恋人がいるワケではない。 そんなことしたら体がもたない、週7で誰かと付き合うなんて無理。 恋人は一人だけ、水曜日の恋人だけだ。 この水曜日の恋人自体が超元気な肉食男子で、すごくお腹いっぱい、他に誰もいらない。 今日が正しく水曜日で、水曜日の恋人とエロいコトをする日なのだが、どうもご機嫌が悪いみたいだ。 ご機嫌が悪いと水曜日の恋人のエロが長くなる、高校男子だが俺には門限があって早く家に帰らないといけないのに、どうしたら良いのだろう? 俺は県の西部にある底辺高校の不人気生徒会長の結城友也、俺の水曜日の恋人は書記の愛されヤンキーの三田遼太、昨年の夏くらいから肉体関係を伴う交際をしている。 交際に至った経緯は長くなるので割愛するけど、俺は、今、非常に困っている。 ここは放課後の生徒会室、スクールバッグを枕に押し倒されている俺は長々と続くキスやら愛撫に根を上げている。 三月になったばかりで日が暮れるのも早いから焦る、どんどん暗くなって行く室内、サクッと済ませて帰ろうかと思っていたのに、脱がせるだけ脱がして挿れてこない。 ダッフルコートを着込んだままで背中は寒くないけど、開かれたシャツから晒している肌が熱くもあり寒い。 好きにしても良いと思ってはいるけど、帰る時間が近づいている、俺をギュウギュウ抱きしめて、露出した熱いモノを俺のにヌルヌルと押し付けて来る、中途半端な刺激でイクにもイケないし、遼太もこんなことしてて楽しいのか? 割り込まれて開かざるをえない脚も寒いし痛い、また飽きもせずに顔を寄せてキスをしようしてくる遼太に言った。 「もう…、もうさぁ…、ヤろうよ?遼太?ヤらないの?」 「このままでも気持ちいいし、もうちょっとこのままでいいだろ?」 「まあ…、そうだけど…。」 ユルユルと体を合わせるのは気持ちが良い、愛されている感がある。 そうだけど…!!俺には門限があるっ!! 俺の母親はヒステリックで強硬派、この間のバレンタインの日に門限を破った時はブチ切れて恐ろしかった。 低身抵頭で平謝りをして許してもらったが、「今度、門限破ったら坊主にするからね。」と告げられている。 せっかくベリーショートから回復して来た俺の髪の毛が無くなってしまう!! 焦りを見せるのは良くないと我慢している俺、開けた口に今日何度目か分からない舌が挿れられて、普通に気持ち昂ぶってくるけど、このままでどうしたいのか? 門限があるのも、俺の母親が強硬派で厳しいのも知っているのに、この異常なマイペースさを発揮してくるとは意地悪されているのか? 遼太はしっかりした体格で抑え込まれたら、貧弱な俺は逃れることが出来ない、現に押し倒されて広げた脚に割り込まれる格好で起き上がろうにも起き上がれない。 緩く波打つ茶髪で垂れた目をしている遼太は人懐っこい大型犬の様だけど、垂れ目だから分かりづらいけどニコニコしたまんまで怒っている時もある。 俺、何かしたか? したと言えば、若干だが心当たりがある。 床に押し倒されている俺、見上げた先にある作業テーブルの上には何冊かの本が置いてある。 昼休みに生徒会室で一人で昼食をとっていた俺に副会長が本を持って来てくれた。 網元の娘である副会長はバレンタインの日に何故かトチ狂って俺に告白した強者、交際したいと言われたがハッキリとは断っていない、お互いのコトを知った上での様な曖昧な返事をしたのが良くなかったのか、ちょいちょい昼休みに生徒会室にやって来る。 同じ生徒会役員だし、女の子にキツイ事も言えないから、ごく普通に一般会話をしてはいる。 今日は、俺の読書傾向を考察した上で俺が好きそうな本を何冊か持って来てくれた。 俺の趣味に合致している本の中に漁業関連の冊子が混じっていて、彼女の親が網元をしている漁港の漁業組合のパンフレットも置いて行った。 遼太が怒っている原因、あれかっ!! 漁業関連の冊子と漁業組合のパンフレットを何で持ってくるかなぁ? 副会長から漁師に興味はありませんか的なコトは言われているけど、俺には早起きとか船に乗るとか無理だからっ!! 洗脳されて、婿養子にされちゃうのか? ないっ!ないからっ!! 密着する遼太の顔を手で押し上げながら言った。 「怒っている原因分かった、副会長とは普通の話しかしてない。俺は天地が引っくり返っても漁師にはならないし体力的に出来ない、ついでに言うと早起きも絶対出来ない夜ふかし人間、副会長と付き合ったり婿養子に行くなんてコトはないから怒るなよ。」 「なんのこと?ぜーんぜん、怒ってないぞ。」 「怒ってるよな?」 「怒ってないぞ。」 「怒ってる!」「怒ってない!」を言い合って「じゃあ早くっ!」と言うと、俺の黒い髪を触りながら「これがダメなのかな?」と真剣な顔をする。 俺の髪の何がダメなのかが、よく分からないから聞いてみた。 「これがダメって何?」 「友也は髪が伸びると妙に可愛い、髪いらなくないか?」 「いるよっ!絶対いるっ!」 「友也が坊主になったら副会長のカトちゃんも諦めるというか冷めるんじゃないかな?」 「何それ!?お前っ!門限破らせて俺が親に坊主にさせられるのを狙っていたのか?」 「それもアリかな?…アリだよなぁ…。」 「ナシっ!!ナシだからぁぁっ!!」 遼太が人懐っこい垂れ目だから怒っているのか怒ってないのかよく分からなかった! コイツ、すごく悪いコトを考えているっ!! 俺の髪型を以前されたベリーショートを通り越して五分刈りさせようとしている!! 「離せぇぇぇ!!もう、帰るっ!!」とジタバタと暴れながら喚いていたらズプッと挿入されて、ついでにキスで口を塞がれた。

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