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「はぁ、ここもハズレか」 燦々と照りつける太陽の下、木陰でホッと息を吐く。 全体の約3分の2が砂に覆われた世界。 キラキラ光る砂漠と要所要所にある緑豊かなオアシス、そこで逞しく生活する人々。 今日も、この世界で皆懸命に生き抜いている。 (えーっと、この先には何があるんだっけ?) 確か何とかって名前の湖と、その先に小さい村があったような…… ガサガサ地図を広げて確認するも、結構端まで来ているようで今いるこの街でさえ地図から見切れていた。 (いや、地図の意味……) 「はぁぁ…まぁ取り敢えず、今日はここで泊まるか」 ハズレと分かっていても、この広い街を歩きすぎて疲れ果ててしまった。 何処か手頃な宿を探すべく、よっこらせと立ち上がる。 俺はーー 今日も今日とて、心に残るあの声の主を探している。

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