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自慰行為とやらしい行為のその後

◇◇◇ 畳の部屋。 布団の上に横たわるオレ。 そして、そこから少し離れた場所で、 「申し訳、ありませんでした」 現在、何故か執事こと…さっくんが土下座していた。 さっきまで 目が覚めたばかりのオレを見て、変に思うくらいに、ほうっと安堵の表情をしたかと思えば、 「っ、夏空様…っ、大丈夫ですか?どこか痛いところはありますか?気持ち悪くないですか?どこか身体でおかしいなって思う場所とか、他に…っ」 「…さっくん慌てすぎだし心配しすぎだから…っ、ってにゃ、!変なとこ触るな…!!」 というやりとりを何回も繰り返し、抱きしめられ、抱き潰されかけ、やっとのことでぎゅむっとした抱擁の圧迫から解放された。 そして、「…よかった…本当に良かった…」なんて、泣きそうな顔で笑みを零した。 …と思ったらその直後、即、オレから慌てて離れ、土下座し始めた。 見事な土下座だった。 そのさらりとした黒髪が、見える。 オレはといえば、いつの間にか身体も顔も綺麗になってて、ああもしかしたらお風呂に入ったのかって身体からただよう石鹸の匂いで気づいた。 オレとさっくん、多分いっしょの匂いがする。 それに、 (…あったかい) ずっと手を握っててくれたのかな。 「……さ、く…っ、ぅ…」 それを聞こうとして、…できなかった。 …身体が酷く怠い。 全く手足が動かせそうになかった。 めちゃくちゃ全身筋肉痛みたいな、ばりばりべりって感じだった。 …しかも、 ちょっと身体を動かすと、お尻の穴がうずいて、ちんちんがズボンに擦れて…なんか凄く感じる。 (…これって大丈夫なのかな、オレ…) 結構時間たってるはずなのに、とこんな敏感きわまりないオレを風呂に入れてくれたさっくんは、 果たして何もいやらしいことをしてきてなかったのだろうか、…と意識のなかった自分の身を案じた。 「…なに、を…あやまってるの…?」 「…その、…やりすぎて、しまったので…」 イかせすぎたってことだろうか。 意外と本気で反省しているらしい。 自覚なかったけど、けっこうさいごらへんオレ、すごいしゅーたいをさらしたんじゃないだろうか。 「……正直に申し上げますと、」 「…?うん」 「夏空様のぎゅっと抱き締めたくなるくらいあどけない可愛らしさと、下半身を直撃するような妖艶さとのギャップに欲情し、思わず我慢できなくなってしまいました…」 「…おい、色々聞き逃せないぶぶんがあったぞ」 赤裸々に話しすぎだ。

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