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ぬる、と鎖骨に到達した舌がそこをなぞるように這って、その刺激にびくんと跳ねた身体がのけぞった。
ほっぺが熱くなって、お腹の辺りからじわじわ得体のしれない感覚が全身に広がっていく。
「ひゃ、や…っ、やめろ…って!食べる、…っ、…オレはアイスを食べるんだ!」
「大丈夫ですよ。…夏空様にもアイスに似た美味しいモノ…、後でたっぷりと食べさせてあげます」
「似たもの…って、何っ、ん…ッ、!ひ、…んぁ…っ、はぁ、ん…ッ…ぬお?!!」
(オレ、今変な声出た…!!)
ぎゃぅおぉおぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛と濁点まみれの声で羞恥を叫ぶ。
ちゅ、ちゅ、と防御力ゼロの、がら空きな首筋を唇で挟むようにして触れてくるさっくんに、せめてもの抵抗で脚をじたばたさせた。勿論意味ない。
「白くてどろどろしたモノ…賢い夏空様ならご存知でしょう?」
「…っ、…しろくて、どろ、どろ…」
その言葉から、ぽわわんと似たものを探す。
…と、やっぱり…『アレ』しか、思いつかなくて。
「~…っ…ぅ…、」
じわりと頬を熱くすると、オレをじっと見つめていた瞳が、眩しそうに細められる。
「嗚呼、想像しただけで真っ赤になってしまうなんて…一体どんな厭らしいご想像をされたのですか?」
「…ッ、ぅ゛~~~~!!」
自然と自分の視線が答えを示すように下方向に向いてしまった。
それを見て更に頬を緩めるさっくんに…しまった、と羞恥で今すぐ死にたくなる。
「わ、わからんぞ…!!ぜんっぜんわからん…!!白くて、…っ、どろどろしたもの、なんて…わから、」
「…嘘つき、ですね」
「ひぅ…っ、!?」
吐息をかけたり、舐めたりしながら話すな…!!
「そんな厭らしい夏空様がご想像なさったお楽しみは後で存分にさせていただくとして、」
「…っ、」
”厭らしい”
さらりと零されたその言葉に、なんだかそれが悪いことだと言われたような気がした。
『うわー、やらしすぎねえ?引くわー』
みたいな言葉を最近聞いたから、余計にへこむ。
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