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親友が目の前で竜に連れ去られたと思ったら数年後竜人になって現れた
孤児院で育った同い年位の男の子デュートとは物心ついた頃からの親友だった。
将来二人でハンターになるぞー!と意気込んでは毎日のように森で木の枝を武器に見立て、お互いを練習相手に怪我をしては院長に怒られていた。
「デュートは治るの早いなぁ。お前ハンター向きだぜきっと」
「そうかなぁ?僕はナリルの方が身のこなしも凄いと思うな」
「そうだと良いけどよ。二人でハンターになれたら一番良いよな!」
「ふふっ!そうだね…!」
デュートは傷の治りがとても早く、身体能力もかなり高くて謙遜してるのだと思った。
明らかに手加減されているのは悔しかったが俺はそれでもデュートに勝ちたくて勝負を挑み続けた。
「ぁははっ!ナリル凄いよ!どんどん強くなってる!」
「はぁっ!はぁっ!くそっ、届かないかー!」
「届いてるよ?」
「違う、こっちの話」
涼しげな顔しやがってまぁ。
こっちは毎日息を切らしてるってのに。
わざと体に当てさせて俺に満足感を与えようとしてるのは分かるけど、前はこれで喧嘩もしたことあったなとしみじみ思う。
「僕達もう12歳だね」
「もうじき孤児院出なきゃな」
「うん。ハンターの試験は来年受けよう」
「良いな!俺ももっとお前に追い付かなきゃな…」
デュートはクスクス笑って「ナリルなら大丈夫だよ」と何を根拠に言ってるのか分からない言葉をくれやがる。
ハンターの戦いを見たことはない。
だが、魔物や動物を狩り、素材を卸すことで生活資金を得ている事は知っている。
俺達はハンターとなってこの国で暮らしていく為の資金を稼ぎ、二人で上に登り詰めてやろうと約束した。
目標はプラチナ級ハンター。
登り詰める理由?格好良いからだ。
俺達は世間を知らないガキだった。
暮らしてる孤児院が特別待遇が良い孤児院だなんて知らずに日々のお手伝いをこなして空いた時間に遊べる程度に裕福だったんだ。
「なんかさ、今日変だな」
「なんだか肌がザワザワするね。変だなぁ」
その日は街全体がざわめいているような感じがした。
俺とデュートは院長に買い物を頼まれ、商店街へと向かっていた。
「早く買い物済ませて帰ろうぜ。嫌な予感がする」
「…そう?僕は肌がざわつく位でむしろ逆かな」
「良いから」
俺はデュートを急かし、手早く買い物を済ませようとした。
が、事態は急激に動き出してしまう。
「竜だーッ!!!」
誰かの声が聞こえた。
「竜!?」
「竜…?」
竜が街に来襲したと大きな警報の鐘がなる。
竜は人間にとって永遠に付きまとうであろう最悪最大の敵だ。
竜は人を食らうし、人の住みかを破壊する。
時折思い出したように文明の発達した国を狙い、来襲するのだ。
そして奴らは頑丈で攻撃力も機動力も高い。
竜の種類にもよるが、特に最悪なのは白と黒のドラゴンだ。
これらは通常の竜の基本的な能力の二倍有り、さらに魔法やブレスの破壊力が段違いで、見付けたら討伐よりも逃げろと言われている。
過去それらを倒せたのは数える程しかなく、国は日夜竜を滅する為の兵器作りに躍起になっている。
それをすれば竜を呼び寄せやすいのだが…いたちごっこというヤツだろう。
「おいデュート、逃げよう!竜なんてヤバいよ!」
「竜。その響きとても懐かしい気がするんだ…」
「おい、なにボーッとして…」
親友は急にふらりと人波の逆方向に歩くと突然走りだし、森の方へ駆けていく。
「おい!?デュート!!そっちは危険だ…ッくそ!!」
俺もデュートの後を追って走り出す。
デュートの本気の走りに引き離されながらも俺も見失うまいと必死に食らいついた。
一瞬消えてしまったかと思う位離れたと思ったら森の開けた場所に何かとデュートはいた。
白と黒。
見上げる程に大きな竜。
親友はその二匹の竜の下に下げた大きな顔へと抱き着いていた。
俺は危ないと口に出したかった。
だがこの何人たりとも寄せ付けない空間に支配され、口は開いてもパクパクと動くだけで声は出てこなかった。
「うん、うん…そうだよ…僕はデュートという名前を貰ったんだ……それでね……」
親友は目の前で竜と心を通わせているようにも見えるが実際どうかは分からない。
竜の唸り声に俺は足がすくみ、デュートを連れ戻したいのに動けない自分の情けなさに涙が出てきた。
「そっか。じゃあ行かないと」
親友はそう言って白い竜の背に乗った。
俺は殺されるかと思ったが、むしろ竜は喜んでデュートを背に乗せているようだった。
竜がこちらを見て唸る。
それは先程のデュートとの唸り声など非ではない敵意剥き出しの音。
俺はがくんと尻餅をつき、失禁しそうになった。
親友が笑顔で俺に手を振った。
「それじゃあね。僕、行くよ」
待って。
そう口にするよりも早く、親友は竜と共に姿を消した。
木々を激しく揺らし、大きな竜達と共に空を飛んで去っていく。
“「ナリルの事好きだよ!」”
俺はデュートに一度そう言われた事があるのを思い出した。
その時、俺は気恥ずかしくて返事を返さずに適当にあしらってしまった。
「こんな…なんで今…」
今さらそんな事を思い出してももう遅い。
伝えてやるべき親友はとっくに目の前から消えてしまった。
言っておけば良かった。
恥ずかしがらず、俺もお前の事好きだぜ!と笑いあってこれからもずっと親友でいてくれと言っておけば。
「デュー…トォッ……!!!」
俺にあっさりとした言葉を投げ、人類の敵である竜と共に去っていった親友。
その態度から俺は親友として相応しくなかったのだと知った。
もう二度と帰らない親友の幻影を、俺はいつまでも空に映し出していた。
「オラァッ!!」
俺は向かってきた猪型魔物を分厚い剣で横殴りにぶっ飛ばした。
はじめてこれを人の前でやったら「死ぬ気か!?」と怒られたが俺はいつもこうやって倒していたせいか何がダメなのかが分からなかった。
「あれから6年か」
デュートと遊びながら特訓した日々は無駄ではなかった。
俺は普通の人間としてはかなり鍛え上げられていたらしく、登録した初日から大人顔負けの成果をあげて今も活躍し続けている。
俺は今年18になっていた。
デュートと一緒にハンターになるという約束は果たせなかった。
だから俺だけでもせめてプラチナ級に上がって見せてやりたいと思った。
デュートを連れ去った白黒の竜達の事は許せない。
何故竜がただの人間であるデュートを連れ去ったのか分からない。
俺はあの日からずっとモヤモヤとした気持ちを抱き続け、発散させられる日が来ないかとただがむしゃらに力を求めていった。
そんな時、この国で新たな兵器をもうすぐ発表するとお達しが出た。
俺はもしかしたらまた竜が来るのではと睨んだ。
俺は竜を狩る為に毎日鍛えて来た。
目の前で親友デュートを連れ去った白黒のドラゴン。
あれを倒せばこのモヤモヤとしたやり場のない気持ちが少しは晴れるはず。
そう信じて。
「竜が来たぞーっ!!!」
やはり竜は来た。
あれらは人間の兵器力をなめてはいない。
だから毎度完成間際に必ず来襲してくるのだ。
俺は竜が来襲したと叫ぶ声に反応し、駆け出した。
森沿いの街道を駆けながら空に竜の影を探し、ひたすらに突き進む。
―ギャォオオオオン…!!
俺ははじかれたように森の中へ飛び込んだ。
竜の声だ。
俺は握る拳に力を込め、風のように駆け抜けた。
森の中で不釣り合いに輝くものを目の端に捉えた。
ぽっかりと広がる広間。
そこに黒い竜のデカイ図体が俺を見下ろし、磨かれた鱗と金色の瞳を輝かせていた。
「ようやく、この時が」
俺は剣を背中の鞘から引き抜いた。
正直今はまだまだ黒い竜どころか普通の竜にも勝てない程に弱いだろう。
そもそも竜は人が一人で戦って勝てるような軟弱なものではない。
大勢…それこそ何万何十万の犠牲の上に兵器の力を借りてようやく一匹落とせるかどうかなのだ。
死ににいくようなもの。
分かってる。
それでも俺は俺を止められないし、止めようとも思わなかった。
『やあ。久しぶり。君はハンターになったんだね。穢らわしい存在になっているなんて残念だな』
声変わりをしていたが俺にはハッキリと分かった。
黒い竜の目の前に誰かが立っていた事に今ようやく気づく。
それは…かつての親友、デュートだった。
だがその姿は明らかに人のそれとは違い、竜のように鱗と角、爪や牙を生やした変わり果てた姿をしていた。
「お、前…なんなんだその鱗と角は…!?」
『お前だなんて酷いなナリル。僕は竜族だったんだよ。血が覚醒する前は人間と見分けがつかないから僕自身出生になんの疑問も抱いていなかったよ。
でも父さん達が側に来てようやく気付いたんだ。僕が人間じゃないんだって。だからあの日君と別れて父さんや母さん達と共に竜の里へ帰ったんだ』
デュートは側にいた黒い竜に笑い掛ける。
黒い竜はデュートの頬をぺろりと舐めた。
「それで、お前は何しに来たんだ」
『うん、ただ人間の街と兵器を破壊するって聞いたからもしかしたらナリルもまだこの街にいるかなって父さんについて来たんだ。
会えて嬉しいよナリル』
腕を広げる素振りを見せたが、俺にはあの頃のデュートとは違う存在になってしまったのだとハッキリ分かってしまった。
人間をなんとも思っていない竜側の存在。それが今のデュートの立場だった。
俺は黙って剣を前に突きだし、抱擁を拒絶した。
『…やっぱり君は僕が人間というしがらみから解放してあげないとダメみたいだね。手荒な真似はしたくなかったなぁ』
そう言いつつも、手の爪をじゃきんと伸ばし、戦闘モードに入ったのか、木々がざわめくのを感じた。
『ねえ、人間だけど彼なら連れて帰って良いでしょ?僕の親友だったんだ』
『お前がソレを調教出来るのなら飼っても良い』
『有難う父さん』
黒い竜のままでも人の言葉を話せるのか。
だがそれよりも気になった言葉があった。
調教や飼うといった物騒な言葉だ。
『ねぇナリル。人間は卑しくて穢らわしい矮小な存在で生きてるだけで害悪なんだ。この世界を汚し、破壊する。特にハンターは最低だ。命を狩り、それを身に纏う』
「竜だって食べたりするだろう!?」
『僕達は選ばれた種族だよ?何が問題なの?』
傲慢な考え。
デュートからそんな言葉が出るなんて思いもしなかった。
子供の頃のデュートはいない。
分かっていても辛かった。
『君を助けてあげるよナリル。僕のモノにおなり。そうすれば君は』
「俺はハンターだッ…!お前を狩る!」
俺は剣を手に走り出す。
『そう。残念だよ』
デュートの爬虫類の目が細まる。
剣を両手に持ち、斜め上から叩き潰すように豪快に振る。
デュートはそれを片手であっさりと止めた。
俺は舌打ちをしながら今度は真横から胴体を切るような角度で攻める。
が、それも簡単に弾かれ、その力を利用して横に跳び、再び地面を蹴った。
『ナリル、人間にしては頑張ってるみたいだけど僕には勝てないよ』
「うるせぇ…!そんなの、やってみなきゃ分からねえ!!」
『動かないように尻尾でぐるぐる巻きにすれば分かるよね?』
尻尾がしゅっと伸びて来たので俺は攻撃をやめ、後ろへと飛ぶ。
俺を追いかけるように尻尾が曲がって来たので剣でいなす。
『ほら。ほら。ほらほらほら。尻尾に捕まったらもう逃げられないよナリル…?』
「ぐっ、くそ…くうっ!!」
ぐねぐねとしなやかな尻尾は俺を弄ぶようにあちこちから俺を目掛けて伸びてくる。
俺はそれを必死に剣で弾き、足で蹴りあげようとした。
―しゅっ。
「ッあ!」
足を掴まれた。
俺の体は簡単に逆さ吊りにされ、俺は尻尾に思い切り剣を突き立てようとした。
―ギャリィッ!!
「ぐ……!!硬ぇ……ッ!!」
手が痺れる程の頑丈さ。
切り落とそうとしたのに傷が少し入ったかどうかという体たらく。
『ふふ。分かったでしょナリル…?これから僕が君のお世話をしてあげるよ。悪いことしないなら子供の時みたいに遊んであげたりもするし、時にはリール付きでお出かけもさせてあげる』
ぶらぶらと万歳をして揺れる俺をもう諦めて捕まったんだと気を緩めたんだろう。
ついっと背中のすぐ側に俺をぶら下げた。
俺は無防備なその背に剣を一線させデュートに切り付けようとして……掠めた。
風の切る音に反応したんだろう、不意打ちだったのにこの様だ。
『ッ』
所がデュートの様子が変わる。
俺は突然足を離されて地面へと落ちた。
『ぉ、アァ…!!!』
メキメキと音を立て、突然デュートの体が伸び上がっていくのを呆気に取られて見ていた。
『人間相手に遅れをとったか。まだ目覚めて間もないとはいえ仕方有るまい。
人間、お前は死ぬ。飼おうと言っている内にくだっておけば良かったものを好意を無駄にしおって。
竜の逆鱗に触れたんだ…デュートは竜化する。母似の美しい竜の姿へ』
デュートの体はどんどんと大きくなり、見上げる程に大きく長く美しい白竜の姿に変わってしまった。
こちらを見てカァァァァ…と威嚇するその姿に俺はポツリと呟く。
「もう、本当に人間でなくなったんだな…」
俺は泣きそうな思いでデュートを見た。
デュートは空に吼え、俺の体を一瞬の内にその長い尻尾に捕らえた。
体がギシギシと悲鳴をあげる。
強烈な力にどうにかなってしまいそうだった。
息が荒いデュートの顔に近づけられる。
逆鱗は触れてはいけないときいたがこれ程我を失うとは。
かつての親友に食べられて人生終わりだなんてな。
次に生まれ変わったらまた親友になれるかな。
…竜と人間だったら、無理かもしれないな。
俺は諦めて目を閉じた。
―ベロリ。
デュートに舐められた。
食べる前の味見という所だろうか。
―ベロリ。ベロリ。
何度も何度も舐められて俺は食べるなら早くと急かしたいような気分になった。
『どうしたデュート……むっ!これはッ…!』
黒い竜が突然声をあげ俺は目を開けた。
デュートが俺をじいっと見つめてまたベロリと顔を舐めた。
熱い息が体に掛かってなんとも居心地が悪い。
『デュートの逆鱗の色が桃色に染まっている。
そうか、元親友とはいえ人間相手にやたら固執しているとは思っていたが』
なんか勝手に納得しているが俺はさっぱり分からずひたすらにデュートにべろべろ舐められていた。
あとなんかぬるぬるした熱いのが体に当たっているのが気になる。
『良かったな人間。お前は我が息子デュートの番だ。
番だと深層意識で感じ取っていたからお前との戦いで手加減していたらしい』
番?
番って…え?番?
俺は混乱した。
番って確か雄と雌がカップルになる事じゃなかったか…?
『デュート、我は他の街を落としに行く。お前はそこでゆっくり番うと良い。くく…我が同胞が増えるのを楽しみにしている』
黒竜はそう言い残して飛んで行ってしまった。
ハァハァと熱い息を吐いてべろべろ俺を舐める竜姿のデュートとデュートにガッチリ巻き付かれ困惑した俺を置いて。
「待っ…」
デュートは俺を舐めるのをやめて服を破りさった。
一時的にとぐろが解放され、逃げられるかと思いきや今度はもっと太い胴体にあっという間に捕まり俺はもがいた。
「でゅ…んぐうっ!?」
デュートは俺の口に舌を入れて来た。
ずぷずぷと喉に容赦なく入り、吐きそうになったその時、何か固いものを飲み込まされた。
途端、俺の体がデュートの興奮に共鳴するように熱くなりドクドクと体全体が強い疼きを覚える。
「カハッ…なに、を…!」
デュートは変わらず俺を熱い視線で見つめ、べろんべろんと顔や体を舐めてくる。
今度はその舐められる事に快感を感じてしまい、俺は顔を背けた。
デュートのぶんぶん振られる尻尾が見え、そして視界の端にソレが映る。
「ひ」
デュートの尻尾の先端から少し離れた所ににょっきりと生えたソレ。
明らかにデュートの真っ白い体に不釣り合いな程真っ赤に染まったモノ。
ビクビクと震え、先端からは白い液体をだくだくと流す怒張した生殖器。ぺニスだ。
俺の体はそれを視認した瞬間、更に甘くじんじんと発熱し始め、尻からはとろとろと何かが太股を伝って流れ落ちていく。
デュートは更に嬉しそうに尻尾を振り、べろべろべろと俺を舐めた。
ぺニスより上の部分の尻尾が俺の体…股をぐいっと持ち上げる。
そしてぺニスが俺の尻へとくちゅくちゅと擦り付けられ、ひくひくと穴が動くのを感じ、俺は犯されるのだと顔を青ざめさせた。
だが、体にガッチリとぐろを巻かれ、太股にはしっかり尻尾を固定され、尻に入れられればもう完全にハメの状態が完成してしまう。
逃げる方法など全く思い付かなかった。
―ずぷうッ♡
「あッ…はッ…!!♡」
熱くて大きいデュートの雄が俺の体内に入る。
それは一気にずぷん!と奥まで挿入され、俺は感じた事のないその気持ち良さにびくんッ!と体を震わせた。
デュートの尻尾がパタパタと揺らされ、その度にデュートな雄がぐぽぐぽと尻穴を犯していく。
「ふぁ、ぁあ…!♡♡でゅー…♡ひぁ、ぁあ…♡♡」
尻が気持ちいいなんて。
前を弄るよりも遥かに気持ちいい行為に俺は戻れなくなりそうで体を微かに動かして抵抗する。
デュートがベロォッ♡と俺の顔を舐め、そのぬめりとした熱い感触に皮膚がひくひくと揺れる。
舐められる事にすらこんなに感じてしまう。
尻尾の早さが上がり、俺は快感がせり上がって来るのを感じた。
「んぅう♡♡やめッ…♡♡でゅーと…!!♡♡♡」
このままだとイく。
それも普通の絶頂じゃないのが分かる。
ビクビクと出来上がる体の中に俺は焦りを募らせ、自由な方の足を動かそうとした。
「んひッ♡♡♡」
ダメだ。抵抗しようと動かすと一緒に尻も動いて逆に気持ちいい。
ダメだ、どうしよう、ダメだ…!
デュートの尻尾が激しく振られる。
雄が俺の奥にぐぽぉっ♡と深く潜り込んだ瞬間。
「あッ…♡♡♡ぁあぁあああああああ
ッッ♡♡♡♡♡」
背中がぐっと反り、体がびくんっ!と大きく跳ねた。
びくびく震える太股と腹の中と股。
快感の余韻が強く、まだ絶頂が続いている。
「はぁ―ッ♡♡♡はぁ―ッ♡♡♡」
びゅるびゅると腹の中に熱いモノが注がれている。
それもまた気持ち良さに拍車が掛かる。
俺はデュートに犯され、尻だけでイってしまったのだ。
今すぐ穴に埋まってそのまま土を掛けられたい…。
だがデュートはそれで満足していなかったらしく、再び律動を始めたので、俺は穴に埋まりたいなどと考えてる余裕はなくなった。
「ぁあ…ッ♡♡ひああ!?♡♡♡またッ…♡♡♡」
体に巻き付かれ、体をベロベロと舐められながらぐちゅっぐちゅっと尻を犯される。
体はついさっきイったばかりでビクビクと感度が高いまま。
「あ、ぁああ―ッ♡♡♡んうッ♡♡♡ぁあああああッッ♡♡♡♡♡」
激しく尻尾を振り乱し、俺の尻へ猛りきった大きな雄をずぼずぼ♡ぐぢゅぐぢゅ♡と突き入れるデュート。
ドクドクと大量の白濁液を腹の中に注がれては雄を動かす度にびゅるびゅると空中に吐き出し続ける。
竜と化したデュートとのセックスは恐ろしく気持ち良く、俺は半ば意識を飛ばしたままに、快感を腹に受け続けていた。
それからいつまで俺はデュートと交わっていたのだろう。
『デュート、まだ番っていたのか。さすが番初日だな。子供が出来ていても番とのセックスは止められるものではない』
黒い竜が側に来た事に快楽に溶けていた俺の視点は一所へと戻っていく。
『ぁあァ…父さん…♡♡♡ナリルが僕の番だったなんて、ハァ♡ハァ♡まだイくのが止まらないんだ…♡♡♡』
『長いヤツは1ヶ月はじっくりねっとりとヤるが、お前の相手は人間だ。ヤり殺してしまわぬように性欲を毎日時間を決めて発散させ続けないとな。まぁそこの人間であれば多少鍛えているようだから3日は大丈夫だろうが』
毎日…?3日…?
俺はぶるぶると震えた。
こんな気持ち良いものを毎日も?それに3日とか、冗談だろう?
竜の性欲をなめていた。
そういえば竜は個体数が少ない。だから性欲は少ないのだと思っていたが、逆に子供が出来にくいからこそ性欲が多かったりする……?
『ふふっ♡♡♡あと1日だね…!!また呼びに来てくれる?♡止まらないと思うから…!!♡』
『番を殺させる真似はせんよ。息子を狂竜にはさせたくないからな』
『有難う父さん!!♡ナリルナリルナリルッッ♡♡♡』
俺にまともな思考が出来たのはそこまでだった。
再びデュートの尻尾が激しく振られ、俺の中を容赦なく犯し尽くしていく。
尻からは止めどなくデュートの精液がどろどろごぷごぷと溢れ落ち、奥の気持ち良い所をデュートは執拗に責め立てた。
「ぁ"あ"―――――♡♡♡♡♡♡♡ん"ぉ"お"あ"あ"あ"―――――…♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
激しい快楽に体を捩ってもぎゅうぎゅうとデュートに巻き付かれ、更にはここは空中だ。
『ナリルゥ…♡♡♡♡♡』
デュートが大きな口ですっぽりと俺の頭を甘噛みし、舌を俺の口にぬるりと差し込んだ。
竜の姿のキスなのだろうか、大きく長い舌が喉の奥にまで入って来て悶えた。
どこもかしこもデュートに触れられたら気持ち良い。
勿論口の中、喉の奥でさえ。
「ッッッ~~~~~~~~♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
強い快感に体がガクガクとして止まらない。
デュートが深く己を俺の中にしずめ、どくん♡どくん♡どくんっ♡と大量に射精するのが頭の後ろにまで快楽が注がれたかのように気持ち良い。
勢い良く引き抜かれ、どぴゅううううぅぅ♡♡♡と飛び出す精液の濁流が気持ち良い。
再びデュートの尻尾が勢い良く尻に打ち付けられ、デュートのいきり立った雄がぐぼぐぼと腹の中を掻き回す。
どこまでも強くなっていく快感に俺は頭が真っ白になり、ひたすらに与えられるソレを享受し続けた。
『ナリルはね、僕の番として二人で一緒に生きるんだ。片方が死ねばもう片方も死ぬ。最初に飲ませた僕の命の水晶が番になると同時に僕と寿命が同じになるものだよ』
俺はデュートの番として竜の永い命を押し付けられたと知った。
最初に飲まされたアレは体が番になる以外に寿命をデュートとリンクさせる効果があったらしい。
『ナリル♡これからもよろしくね…♡』
すりすりとすり寄って来るが、俺はついさっき人間姿のデュートにも犯されたばかりでまだ快楽の余韻が続いていた為に声をあげてしまう。
『ナリル♡その声だめッ…また勃起しちゃう…♡』
そう良いながらもデュートは俺の足を持ち上げ、怒張したソレをまだぐちゃぐちゃに濡れた俺の尻へと突き入れた。
「ひああッ…!♡♡♡」
『ぁああ♡ナリル♡ナリルナリル♡愛しいナリル…はぁっ、だめまたいっぱい出ちゃう…♡』
「ぁひッ!!♡♡♡♡♡」
パンパンパンパン激しく腰を叩きつけられ、大量に中出しをされる。
擦れるだけで気持ち良いのにデュートは俺の特に気持ち良い所を執拗に狙う為、快感が強くて辛い。
『んん―ッ!♡♡ナリルゥッ…♡』
「ぁあああ―――ッ…!!♡♡♡♡♡」
ガクガクと体が大きく震えて来た頃になり、ようやく俺は解放された。
『ごめんねナリル…僕まだコントロールが甘いんだぁ…♡ナリルになるべく負担掛けたくないんだけど、ナリルとセックスしたくて本能に負けちゃうんだ…!』
こんな性欲の塊が他の人間、それも女相手に盛ったら殺すんだろうなと俺は強く目を瞑りながら思う。
なんで俺は友情を失って愛情を注がれてるんだろう。
すぐ側で寝息が聞こえ始める。
俺が寝たと思ったんだろう。
コイツを殺せば俺はセックス地獄から解放される。
俺はすぐ側に置いてあった短剣を手にした。
『んん…ナリル…♡』
…どうやって、殺せば。
竜族に染まってしまったとはいえ親友だった相手なのだ。
どうしても子供の頃がちらついて剣を持つ手が震える。
『ん…ナリル…?♡』
デュートが俺の葛藤する気配に気付いたのか目を覚ました。
そして手に持つ短剣を見て頷き、白い鱗が輝く首元を差し出した。
『ふふ…♡ナリルに殺されるのも、気持ち良さそう…♡』
竜族は番相手にはとことん甘くなる。
俺は身をもって知っていた。
俺が犯されてふざけるな殺せと言ってもごめんねごめんね可愛いねと子供をあやすように撫でられ抱き締められ、何がほしい?なんでもあげると甘やかそうとしてきた。
その時は美味い肉食わされて黙ってしまったが。
目の前で殺そうとしてこれなのだ。
たとえ本当に殺されようとも幸せな顔で死んで逝くのだろう。
「くそッ、くそッ…!」
『ナリル…?♡』
俺は短剣を持った手をだらりと下げ、項垂れた。
『おいで、ナリル…♡』
そっと手を引かれ腕の中に閉じ込められる。
そのまま全身ですりすりされ、可愛がられてしまう。
男に、しかも元親友で人間の生涯の敵である竜族に盛られるのは精神的にキツいものがある。
だが俺はコイツから逃げ出せないだろう。
物理的に逃げ出せるかは怪しい所だが、仮に逃げたとしてもまたコイツの前に姿を現すんだろうと俺は思う。
『ナリル、好き…♡』
その言葉に俺はかつての親友の姿を重ねた。
“「ナリルの事好きだよ!」”
「…俺も」
俺は過去の親友に向けて呟いた。
『ほ、んとにッ!?♡♡♡』
「…ああ」
『ナリルッ…♡♡♡ごめん、ナリルの3日…ちょうだい…ッ♡♡♡』
デュートが竜へと姿を変える。
発情しきった時は竜の姿に変わってしまうらしい。
最初のセックスの時のように体に巻き付かれ、ベロベロと舐められながら激しく犯される。
強い快感に意識を何度も飛ばしながらこういうのはさっさと諦めて流された方が楽だもんなと心の中で独り言つ。
気持ち良いのは確かだし子供が腹にいるらしい。降ろさせてなどくれないだろうし、後の人生は一生デュートに溺愛され続けるのだ。
快楽に耽って自堕落に生きてやる。
俺は自棄になってデュートの重い上に長すぎる愛を受け入れる事を決めた。
【その後のお話や補足】
竜に番にさせられると男でも出産可能な体に変化します。
そして受けが人間なので子供出来る確率高い。
ただしハーフまたは人間が一番高い。完全な竜として産まれるのは生涯に一匹くらいの割合。
攻めの子供の頃の好きは勿論親友として。
のつもりが本能的に番になるかもしれないと深層意識で理解していたのかもしれない。
この後は一年掛けて腹が大きくなり、子供が産まれます。
しかもいきなり当たりの竜で両親竜も攻めも大喜び。
ますます可愛がられて受けはゲンナリする。
『ナリル早速だけどヤろ…?♡』
「は!?お前出産間際でもずっとヤってたじゃねぇかァ!!!」
とキレるが竜がそんな些細な事を気にするわけもなく。
とにかくずっと甘やかされてセックス三昧させられる受難の毎日。
~~~~~
竜の一生に一度の番システムと番のみ溺愛が大好きです。
あと親友がいきなりいなくなったと思ったら洗脳されて帰って来たとかからのBL美味しいです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ちなみにファンボックスに続編がありますので興味ある方は是非。
人外(人型もそうじゃないのも)攻め好き・気になると思って頂けた方は100円から小説を読むことが可能(300円だと小説全て+R18イラスト閲覧可能)ですので是非ご支援(制作モチベーションの元)、宜しくお願い致します…!(月額なので月初めに支援開始の方がお得ですが、それでも構わん!今読みたい!だとか支援してあげようという方も是非)
https://nirarole.fanbox.cc/
人外攻め創作BL小説サンプル
その1(20本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13836981
その2(24本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14016127
その3(10本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14206416
その4(10本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14389237
その5(10本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14611364
その6(10本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14771014
その7(10本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14961853
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