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第1話

「…ぁ、っあ、や…んふっ……はぁ、ン!」 下からの突き上げに喘ぎ声を上げ、ゆっさゆっさと上下運動を繰り返す青年。 もう何度目か分からない白濁を迸らせ。 もう出したくないと、大人にしては小ぶりな陰茎の根元を握り込む。 そんな青年に口角をにやりとあげ、いっそう激しさを増す抽挿…。 逞しくぶ厚い筋肉を携えた肉体と、健康的な小麦色の肌をした短髪の男性。 額に汗を流し青年を下から揺さぶる彼こそが、巷で名の知れた言霊使い白蓮だ。 「…やだぁ!また、でちゃ…ハァハァ…」 再び白濁とした飛沫を白蓮の腹の上に巻き散らせ、果てた快感に顎を突き上げ酔いしれる。 「おねがい…もう出したくない! もう出すのないからァァ…」 過ぎた快楽は時に地獄のようで…。 もう吐き出す物はないから辞めてくれと、白蓮の止まらない抽挿に涙する。 「…ふっ。本当に出したくないんだな?」 白蓮の問いかけに青年は、頭をブンブン振り頷いた。 「なら、出すな。」 その短い言葉に込められた霊魂は、青年にとって終わらない快感へと堕とす呪いの言葉となる。 しかしそんな事を考える余裕のない青年にとっては、吐き出すエネルギーを使わなくて済むと安堵にも似た思いを感じていた。 畳に敷かれた布団は、シーツがよれ汗と青年が吐き出した白濁や後孔から溢れた蜜液。 それから白蓮が吐き出した霊力の混じった白濁で酷く乱れ汚れていた。 「…くっ、これで最後だ。…出すぞ!」 熱い飛沫を青年の胎内に解き放ち、ビクビクと脈動を繰り返す陰茎を軽く譲り果てた余韻を感じていた。 青年は熱い飛沫を受けたことで、絶頂に達したものの白濁とした蜜を吐き出せず、その苦しさに陰茎を自ら扱き射精に導こうとしたが、白蓮の言霊で胎内に熱が留まり切ない快楽に涙を流すしかなかった。 「…ソレは、また明日に取っておけ。」 ピンと張り詰めたままの青年の陰茎をヌルりと撫で上げ宥めてやる白蓮は、ようやく寝られると欠伸を零した。 言霊使いの白蓮は、体内に霊力を溜め言霊を使う。 しかしその霊力が多過ぎて、昼間消費し切れなかった霊力が、身体の中で蠢き眠りに着くことが出来ない。 その為溜まりすぎた霊力を夜の営みで、性欲として発散し眠りに着くのだった。

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