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第1話

夜風がカーテンを揺らし、月明かりが彼の透き通るような白い肌を静かに照らす。 漆黒の瞳を見つめながら脆く繊細な肉体に触れると、仄かに笑ったような気がした。 出逢った頃と何も変わらない美しいままの君が愛おしくて堪らない。 「愛してる。」 耳元に唇を寄せ愛を囁き、そのまま首筋をペロリと舐める。 何度味わってもこの滑らかな舌触りにゾクゾクするような興奮を覚え、痛いくらいにいつも勃起してしまう。 「そこで見ていて。」 性急に服を脱ぎ捨て、彼の方に向かってお尻を突き上げた形を作った。 そのまま自分の中指を咥えて濡らし、コツコツと突いたり円を書くように解しながら蕾に指を押し込んだ。 「んん..っふ..足り、な..ッ」 物足りなさを感じ次々と指を増やして最奥を抉り、それと一緒に空いた手で張り詰めた性器を抜く。 動きに合わせて腰が勝手にガクガクと揺れ、甘ったるい声が漏れる。 「あ、ぁっ..きも、ち..ッい..」 時おり感じる彼の視線が更なる快楽へと誘う。 あまりの気持ち良さに自然と手の動きが早まり、開きっぱなしの口から涎が滴り落ちた。 「んあ..っイくぅ..ッ!」 絶頂と共に白濁の液体が宙を舞いシーツを汚した。 余韻に浸りながらうつ伏せに倒れ込み、その体勢のまま座って見ていた彼の手を引っ張って抱き寄せる。 ーーー他人に何を言われようとも、 「君は僕の愛しい恋人(ドール)。」 薄紅色が美しい小さな唇に口づけをして、そっと瞼を伏せた。

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