4 / 4
第4話
二人ほぼ同時に果て、覆い被さるように抱き締める。
肩口に顔を埋めてそっと髪を撫でると、要さんがくすりと笑う気配がした。
「ふふ、好きだよ。」
「俺だって、めちゃくちゃ好きです。」
「今日は良い日だなぁ。」
「..幸せ。」
普段あまり口にしない言葉を吐き、ぶわっと顔が赤くなっていく。
それを誤魔化す為に着替えだすと、またくすりと笑って要さんも着替え始めた。
「あー、このまま寝ちゃいたいなぁ。」
「たまには昼寝も悪くないですね。」
「わーい!」
「ふ、猫みたい。」
もう一度ベッドに寝転び、擦り寄ってくる要さんを毛布ごと包み込む。
起きたらまた髪を乱しながら欠伸でもしているんだろうな、と考えたら微笑ましくて勝手に頬が緩んでいく。
腕の中に確かな温もりを感じながら、おやすみなさいと小さく呟いて瞼を下ろした。
ともだちにシェアしよう!