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第4話

二人ほぼ同時に果て、覆い被さるように抱き締める。 肩口に顔を埋めてそっと髪を撫でると、要さんがくすりと笑う気配がした。 「ふふ、好きだよ。」 「俺だって、めちゃくちゃ好きです。」 「今日は良い日だなぁ。」 「..幸せ。」 普段あまり口にしない言葉を吐き、ぶわっと顔が赤くなっていく。 それを誤魔化す為に着替えだすと、またくすりと笑って要さんも着替え始めた。 「あー、このまま寝ちゃいたいなぁ。」 「たまには昼寝も悪くないですね。」 「わーい!」 「ふ、猫みたい。」 もう一度ベッドに寝転び、擦り寄ってくる要さんを毛布ごと包み込む。 起きたらまた髪を乱しながら欠伸でもしているんだろうな、と考えたら微笑ましくて勝手に頬が緩んでいく。 腕の中に確かな温もりを感じながら、おやすみなさいと小さく呟いて瞼を下ろした。

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