下顎を押され、導かれるように先輩のものを口に含んでいた。 　初めて口にしたそれは、先走りの味なのか少し苦くて熱かった。 　男のものを舐めるなんて絶対に嫌だと思っていたのに、思いのほか抵抗はなくて気がつけば口いっぱいに含んでいた。 　しかし咥えたはいいものの、それからどうすれば良いのか分からなくて咥えたまま視線だけ先輩に向けたら口の中のものがいっそう大きくなる。 「やっべぇなこれ………」 　息を荒げながら俺を見る先輩は余裕がなそうなのに楽しげに口角を上げていて、その表情にゾワリとした。 　自分が先輩を気持ちよくしている、自分が先輩の余裕をなくしている、そう思うともっとしてやりたいなんて考えてしまう。 　精いっぱい咥えて頭を緩く前後に動かし、咥えきれなかった竿や玉は手でやわやわと撫でた。 　だんだんとがまん汁が多くなり、ぬるりとした感触が口いっぱいに広がって唾液と一緒にゴクリと飲み込む。 「……はぁ……いい子だ……わりぃけど、ちょっと我慢しろな？　もう限界なんだよ……っ！」 「んぐっ！！」 　優しい言葉と共に頭を優しく掴まれて、ぼぅっとしかけていたら突然激しく口腔内を突かれた。 　グポグポと激しく出し入れされてダラダラと口からどちらの体液ともつかないものが流れるが、喉の奥までごりごりと犯され気にしている余裕なんて無い。 　必死に先輩にしがみつく俺の頭上でどんどんと息の上がる先輩の気配があった。 　苦しいはずなのに、先輩に引きずられるように俺も興奮してしまう。 「くっ……出すぞ……っ！」 「ふっ、ふぐ、ふ、んんっ！」 　出すぞと言われていっそう動きが激しくなり、そうかと思えば強く喉奥まで押し付けられて苦しさに無意識に先輩のものを締め付ければビクビクと大きく脈打った。 　しばらく停止してズルリと口腔内から先輩のものが出ていき、青臭い匂いが広がった事で口の中に出されたのだとやっと気付く。 「はぁっ、は、はぁ……っ」 「悪い……ちょっと無理した……」 　下を向いてへたり込む俺の顔を覗き込まれたが、口から白い液が垂れそうになって慌てて手で口を覆う。 　こんなみっともない顔を見られたくないのに強い視線をよこされて居たたまれなくなりながらも口の中のものをどうにかしようとする。 　けっして美味しくないが、吐き出す場所もない。 　コクリ、コクリ、と涙目になりながらも飲み干して、はぁ……と息を吐いて先輩と視線を合わせたら、先輩もゴクリと喉を鳴らした。 「お前……よく飲めたな」 「だ、だって……先輩も、飲んだし……」 「はぁ……やっぱ最っ高だわお前っ」 　ため息混じりに言った先輩は、俺を抱きしめながら汚れた口元を綺麗にするように舐めとりそのままキスを落とす。 　まだ自分の出したものの味が残っているだろうによくキスできるなぁ……なんて思いながら優しいキスを受け止めた。 「しっかしお前のあの顔……やっぱ炭酸飲んでる時と同じだな」 「は……？　…………はぁっ！？」 　突然言われた言葉の意味を考えて、とんでもない事を言われた事に気づき驚愕の声が出た。 　え、何か？　俺が無理に炭酸飲料を飲み込んでるのを見てそんな事を考えていたのかこの人は！？ 「カルピスソーダはもっと良かったな……あれはクル」 「やっぱりそう言う意味っ……最っっ低ですよ！」 「まぁそう言うなよ、また飲ませてやる」 「どっちもいりません！」 「どっちもって、何と何を想像したんだ？」 「〜〜っ、うるさいこの変態！！」