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4.俺とこいつの関係

   ルイの髪と同じ色の黒い猫耳カチューシャと尻尾を買ってきて正解だったと俺は思う。ナイスだ俺。  似合う。非常に似合う。似合いすぎて切れた。 「似合いすぎだろお前!」 「似合ってたまるかこんなもん!」  毛を逆立てた猫のように怒るルイも可愛い。  怒っていながらもこいつは何だかんだ言って写真を撮らせてくれる。後ろから抱きしめてルイの頬に顔を寄せツーショットを撮った時はくすぐったそうに笑って最高に可愛かった。これはスマホの壁紙決定だな。  たくさん写真を撮って、二人でもたくさん撮って、いつの間にかじゃれ合っていて、そのままベッドに倒れ込み不意打ちでキスをした。  猫耳を取ろうとした手を掴みベッドに押し付けてキスを深める。  最近こいつはキスを嫌がる素振りをする。だから少し強引に唇を奪うのだ。  舌を侵入させるとビクリと体を震わせて、戸惑いながらも口を開く。可愛い。  優しく上顎を舐めて舌を絡め、柔らかな唇を堪能しながらルイがとろとろになってキスが嫌だなんて考えられなくなるまで口腔内を犯す。 「ぅん……はぁ……ん、せんぱっ……ぁん……」  甘い吐息が俺の名を呼び、とろんとした瞳が俺を見つめているのを確認して掴んでいた手を離した。もう猫耳の事など忘れているようだ。俺は口角が上がってしまうが、それを悟られないようにまた深く口づけた。  Tシャツをたくしあげぷつりと誘うように立上がった突起を舌で突くと大げさなほど体が跳ねる。  俺が毎回いじるから段々と感度が上がっているのだろう。俺がこいつの体を変えているのだと思うと俺の手に墜ちるその様にどうしようもない興奮を覚えた。 「んっ……んん……ふぁっ、あぅっ」  明らかに感じているくせに歯を食いしばり声を我慢しようとするから、口に指を入れ無理矢理声を出させた。  とろとろの甘い声と共に指で感じるルイの口腔内が最高に気持ちいい。わざと指を奥に入れると少し苦しげな顔をしながら涙を浮かべるルイの艶姿が股間に響く。  あー、突っ込みてぇな。このままむくむくと成長している自分のものをとろとろになったルイの小さな口に突っ込みたい。  しかし俺がするとどうしてもフェラチオではなくてイラマチオになってしまう。ルイが俺のものを咥えていると言う光景だけで昂ってしまい我慢がきかなくなってしまうのだ。  しかしあまり調子に乗ってやりすぎて嫌われたくもないので出来るだけ抑えている、つもりである。だから今は週に一回ほどにしている。そーいや最後にした時から一週間ぐらい経ってるよな。 「なぁルイ……」  俺が掠れた声で呼ぶと、涙の膜が張ってキラキラと光る目がぼんやり俺をとらえる。  そんな色気を爆発させているルイの手を取り俺の昂っているものに押し付ければルイの目が戸惑いで揺れた。 「良いか……?」 「あ……」  耳元で囁くように言ってわざと息を吹かける。ピクンと小さく体を震わせておずおずと起き上がったルイにキスをしてそのままの流れで俺の股間に顔を引き寄せた。  あー……やっぱり何度見てもたまんねぇなこの光景は……。  ルイはジャージから慣れない動きで俺のぶつを取り出し、確かめるように先を舌で軽く舐める。  そしてゆっくりと口にふくみ一生懸命に頭を動かして俺のものをしゃぶろうとする。  不慣れでたいして上手い訳では無いのだが、俺にしてもらった記憶を頼りにしているのか俺の反応を見ながら懸命に咥える姿はそれだけで達しそうになる。何より「気持ちいい?」と自信なさげに見上げる表情はめちゃくちゃ良い。  おまけに今日は、 「やっぱ似合いすぎだろ……」  サラリと揺れる黒髪には黒の猫耳。  喉を撫でてやれば今にもゴロゴロと嬉しそうに喉を鳴らしそうだ。  そう思いそっと手を伸ばしてルイの喉仏を撫でたらびっくりしたのか俺を見上げて首を傾げた。 「……っ!」  その拍子に俺のぶつの先端がルイの頬にあたり俺の形に頬が膨らむ。ぷつりと、理性が切れていく。  もっとこいつの顔を俺のものでゆがませたい。 「んぐっ!!」 「ルイっ……っ!」  あーあ……またやっちまった。  ルイの小さな頭を掴みぐぽぐぽ喉の奥まで犯す。苦しげにゆがむ顔を見下ろすと興奮してたまらない。  いつの間にか猫耳カチューシャは取れて、涙とよだれでグチャグチャになったルイを見る俺の顔は笑っているだろう。こんな顔こいつには見せらんねぇな。 「……っ、出すぞっ」  ブルリと腰を震わせ熱い口腔内に欲を吐き出す。するとルイの喉が俺のものを絞るように動いて「ぅ……っ」とうめき声が出てしまった。  そんなテクニック誰に教わったんだよ。俺か。可愛いな。  ズルリと俺のものを抜いた後は二人の息遣いだけが部屋に響いた。  少し落ち着いたからそばにあったスポーツタオルをつかみルイの顔を拭いてやる。ついでに口に出してしまった俺の精液も吐き出させてやった。  必死に飲み込もうとするこいつも健気で愛おしいが、出来る限り無理はさせたくない。イラマチオをさせておいて今更とか言うな。  テーブルにあったペッドボトルを掴み口に含んでルイの口に流し込んだ。何か飲んどけば口の中もスッキリするだろうと言う俺なりの気遣いだった。  だが、 「んんっ!? んぅ〜っ!」 「……あ、やべこれコーラか」  苦手な炭酸飲料を飲ませられて苦戦するルイは俺を涙目で睨んでくる。可愛いだけだからやめろ。  悪かったと謝りながらキスをして押し倒す。  今度は俺がルイを可愛がる番だ。  足の間に顔を埋めればこいつはいつも焦ったように「そんな事しなくて良い」と言って俺を引き剥がそうとする。  良いわけ無いだろ。  俺がとろっとろに甘やかして泣くほどよがらせて可愛がりたいのだ。  なんせお前は、どうしようもなく可愛い可愛い最高の、俺の恋人なのだから。  だから今日も、眠ったこいつを何処にも逃さないように腕の中に閉じ込め、大事に大事に抱きしめて眠るのだ。

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