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大晦日の特番と律仁さん⑭※※

俺だって律仁さんの鍛え上げられたその逞しい体に触りたい……。気持ちよくさせたい。 「だーめ。渉太が触ったら擽ったいんだもん」 「そんな……さっきから律仁さんダメが多すぎです。俺の頼み聞き入れてくれたって……」  渉太が言い終わるか終わらないかのうちに、胸元を弄っていた手が腰を伝って腿を撫でると、張り詰めていた根元を握られ、思わず甘い声が漏れる。 「後でいっぱい触らせてあげるから、今は渉太が気持ち良くなって?」  顔をじっと覗き込まれながら、裏筋を指でなぞられ、包まれるように彼の右手のなかに収まると先端の雫を親指で擦りつけるように撫でられる。 「あっ……んぁっ……」  律仁さんのだって、浴室に入る前より明らかに大きく膨らんで角度をつけているのに、俺だけこんな状態なのは狡い。僅かに残された力で腕を掴んで、どうにかして律仁さんに触ろうと抵抗する気持ちがあっても、上下に扱かれる快感が神経を刺激して言葉にする余裕もない。 「しょーた」 「ンッ……ンッ…アッ」 愛おしそうに俺の名前を呼ながら、食らうような深く舌を絡ませたキスをされる。徐々に速さをつけて扱かれ、キスの気持ちよさも相まって、渉太は呆気なく律仁さんの手の中で爆ぜてしまった。 律仁さんに腰を支えながら弓なりに達した反動で、彼の肩に身体を預けると「渉太、身体大丈夫?」と問われて顔を頷ける。 思いのほか、自分の体力のなさを痛感した。こんなところでへばっていたら律仁さんが気持ちよくなれない。手加減してと頼んだものの、自分も自分なりに律仁さんに応えられるように努力はしたかった。 「渉太、ダメそう?」  瞳を潤ませ、物欲しそうな顔問うてくると、臀部の割れ目を割き、奥の窄まりに律仁さんの指が触れた。一度は律仁さんと繋がることが出来たとはいえ、それは何週間も前の話。  それ以降、何度か自分で解そうと試してみたけど、一人でしているとどうしても我に返っては恥ずかしくなってしまい、上手くすることが出来ていないのが現状だった。 「だ、大丈夫ですっ……」  本当は受け入れる側の自分でも準備が十分に必要なことは分かっている。ぶっつけ本番だとしても、今日は渉太自身も律仁さんの気持ちに応えたいし、できるのであれば、最後までいきたい……。普段のキスやふれあいだけでも十分だけど。律仁さんと繋がって一緒になれた時の幸福感は言葉にならないくらい幸せだったから……。

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