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第1話 インスタンス
.り
いつもと変わらぬ眼 。いつもこの感覚。いつもそうだ。ほんの少し冒険をしよう。
「さてと、ブラブラ探索 しますか。」
玄関にたどり着くと、少しばかり自分の姿をくずした。
そこには、何の変哲 もないドアに笠田潤 というおとこが自ら立ち向かっていった。
そんな束の間、目の前に誰かいるではないか。これまでに人間とは縁のない人生を歩んできたような気がしていたが。どうやら、そうではなかったようだ。ワイは足元から見上げれれば、姿勢良く立っていた。
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