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第二章・8

 ええと、とそこで要人はようやく優希の上から身を起こした。 「確かに……、俺も男同士で、ってのは初めてだけど」  こくこくと夢中で首を縦に振りながら、優希は重ねて訴えた。 「そして、なぜ僕が下であることが確定事項のようになってるのかな!?」 「えっ? 俺、その逆なんて1ミリも想像してなかったんだけど……」  当然のような要人の返事に優希はひとつため息をつくと、自分ものろのろと体を起こした。 「ちょっと……、タブレットある?」  ベッドから降りて、タブレットを取りに行く要人。  優希は、ばふんと枕に突っ伏した。  あぁ、もうこのまま寝てしまいたい!  しかし、これは要人と付き合っていく上で重要なことだ。  しかたなく優希は再度起き上がり、戻ってきた幼馴染からタブレットを受け取った。

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