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第14話
ガロに突き上げられながら、まろんは勃起を握り、射精し、ガロはそのまま、まろんを繋がったまま押し倒し、懸命に腰を振り、まろんをあんあん言わせながら、無事、中出しで射精した。
性欲が落ち着いたのも束の間。
『ポリポリポリポリ....』
天井からの咀嚼音にガロもまろんも騎乗位の体勢のまま、天井を見上げる。
『ポリポリポリポリ....』
「...なに食ってんすか?天使のうさぎさん」
『ああ、にんじんスティックを...あ!マイク切り忘れてた!』
「マイク....」
ガシャンガシャン、と慌てふためく様子が伺える。
「....暇なんですね、天使のうさぎさん」
ガロの切ない声に、天使のうさぎは答えない。
「暇なんすね、神の遣いなのに」
『二回も言わないでください、たまたまです、たまたま...それに言ったでしょう、私の管轄は割りと穏やかだって、それに』
ガロとまろんは騎乗位から脚を崩し座った。
『年がら年中、交尾に明け暮れる二匹に言われたくはないですね』
天使のうさぎの幾分、低いトーンに、ガロもまろんもなにも言い返せなかった。
それから数日後のこと。
まろんとガロの部屋に金髪碧眼、色白な来訪者が訪れた。
明らかに日本人ではない。
「ど、どちら様でしょうか?」
ガロが恐る恐る尋ねた。
「お分かり頂けませんか、これでお分かりになりますでしょうか?」
そう言うなり、背中から白い天使の羽根が拡がった。
「まさか、天使のうさぎさん!?」
「左様です。シロ、と申します」
「....シロ?」
明らかに外国人の見た目とは裏腹の名前にガロもまろんも目を丸くした。
羽根を仕舞うと、軽く会釈し、天使のうさぎ、シロは部屋に上がった。
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