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番外SS⑧ 恐妻家・陽介(その2)

※16『反撃の時』関連。某CMのイメージでお読みください。 陽介「ただいま」 蘭「お帰り~。今夜はトンカツだぞ。悠に教わったんだ。あ、俺たちもう、仲直りしたから。心配すんな」 陽介「トンカツ!? (やっと、肉料理を食わしてもらえる日が来たか。ずっと、野菜料理ばかりだったものな。今夜は肉料理がいいな、と玄関の前で何度練習したことか……。言えなかったんだけど)」 蘭「(陽介の奴、何か涙ぐんでないか? そんなに安心したのかな、俺たちが仲直りしたこと)さ、食べようぜ。気に入ったら、また作ってやるよ。もうレシピはばっちりだから!」 陽介(相沢、グッジョブ!! 初めて感謝したぞ!)  そして食事後。 蘭「じゃあ俺、海を風呂に入れてくるから」 悠「すみません、先に休ませてもらいます。今日は暴漢に襲われて、疲れたんで」 陽介(えっ。この油まみれのキッチン、誰が掃除するんだ? 二人とも消えたけど……。つまり俺なの? 俺しかいない、よな……?)

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