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やっとふたりの時間(2)
楽しい即興劇を経て…
その公園から10分くらい歩いて
僕らは、サエゾウの住まいのマンションに着いた。
道中、彼はずっと何やらメロディを口ずさんでいた。
もしかしたら、
宵待ちの月の曲のリフを考えていたのかもしれない。
鍵を開けて中に入ると…
シルクの、事務所っぽい造りとは全然違う、
雑然とした、いかにもの独り暮らしな空間だった。
ただ、2つある部屋のうちの1つには、
ギターが何本も置いてあり…
PCのあるテーブルの周りには、
鍵盤やら何やら機材がたくさん置かれていて…
その辺はまさに、
ミュージシャンの空間な感じがした。
ギターはシルクんちに置いてきちゃったけどね、
ホントに。
「テキトーに座っててー」
サエゾウは言いながら…
冷蔵庫からハイボール缶を2本取り出した。
「はい」
そして1本を僕に渡した。
「え、まだ飲むんですか?」
「いーじゃん、せっかくの2人っきりなんだからー」
「はい、乾ぱーい」
「…」
サエゾウは、僕の隣に座った。
そしてひと口飲むと…缶をテーブルに置いて、
僕の肩を抱いた。
「さっきの続き…やる?」
「いや、大丈夫です」
僕に即興劇はムリですー
「えー歌ってるときは、世界にイっちゃうくせに…」
「…」
「まいっか、本物のカオルを楽しもう」
そう言いながら、サエゾウは、僕に口付けてきた。
「…んっ」
ひと通り舌を絡ませて…
ゆっくり口を離れると…
サエゾウは、とても嬉しそうに言った。
「やっとカオル独占だもんなー」
「…」
「だって、シルクとやったんでしょ?」
「…」
だからー
あんなに散々色々しといて
今更…やったとか、いう?
「それ聞いたとき…ぶっちゃけ、悔しかった」
「…」
カイさんとやった事は、ご存知ないのかな…
ま、敢えて言わなくていいか。
サエゾウは、再びハイボール缶を飲んだ。
そしていつになく、真面目な表情で僕の目を見た。
「ホントは俺がいちばんお前の事好きなのになー」
「…」
それは社交辞令と受け取っておきます
「お前はどーなの?」
彼は続けて訊いてきた。
僕はハイボール缶を飲みながら、正直に言った。
「サエさんも…好きです」
「ずるいなー」
そしてサエゾウは…缶をテーブルに置いた。
「俺の事、いちばんにさせてやる…」
そう言うと彼は、いきなり僕を抱き上げ…
傍らのベッドにドサっと押し倒した。
「…っ」
そしてすぐに、僕に口付けながら…
僕の胸のあたりを弄った。
「…んんっ」
「お前のくちびる…可愛い」
舌で、僕のくちびるを刺激しながら…
彼の両手は、服の上から僕の乳首を捉えた。
「…んっ…ん…」
僕はビクッと震えた。
サエゾウは、そのままくちびるから耳へと
舌を這わせていった。
「はっ…あ…ああっ…」
「耳も可愛い…」
いちいち言いながら…
彼は舌先で、僕の耳の中を舐めた。
それが、乳首への刺激と相まって…
僕は肩をすくめながら、ビクビクと喘いだ。
「俺が、お前に声出させてるって…すげー興奮する」
サエゾウが耳元で囁くように言った。
僕の身体は、一層震えた。
「ああっ…あ…」
サエゾウは、僕のシャツのボタンを外した。
そしてゆっくり両側に開くと…
またいちいち言いながら、
僕の乳首に顔を近づけた。
「やっぱ乳首がいちばん可愛くて美味しそう…」
「はっ…あああっ…」
硬くなった乳首を、舌でペロペロと舐めながら…
もう片方の乳首を、
指で押し転がすように愛撫してきた。
「あ…あ…ああっ…」
僕は気持ち良くて…ビクビクと身悶えた。
下半身が、ゾワゾワと熱くなっていった。
サエゾウは、いつまでも愛撫し続けた。
「はあっ…あ…ああ…」
「…気持ちいい?」
「…は…んんっ…」
僕は顔を歪めて…頷いた。
「…もう…出ちゃうかも…」
「…ホント?」
言いながら彼は、手を離し…
僕の…ズボンの上から僕のモノに触れた。
「はっ…ああっ…」
僕はビクッと、大きく震えた。
「ホントだ…パンパンだね」
サエゾウは言いながら…
そっと僕のズボンを脱がせ、
僕のいきり勃ったモノを露わにした。
「…いーよ…出して」
そう言うと彼は、再び僕の乳首に手を伸ばした。
「…はぁ…あ…あっ…」
サエゾウは、
ビクビクと震える僕のモノを凝視しながら…
両方の乳首を愛撫し続けた。
「お前が…ココだけでイく瞬間、見せて…」
そう言いながら彼は、
乳首を転がす指先の動きを早めた。
「あっ…あ…あ、あああ…」
僕は大きく身を捩って…
サエゾウの目の前で、手付かずのモノから吐精した。
「…ん…んんっ…あ…はぁ…はぁ…」
サエゾウはニヤッと笑った。
そして、いつもの口調で言った。
「ホントにこれでイっちゃうんだね、お前…」
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