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カオルは何処に(2)

帰らなきゃ… あれから何日経っただろう… 何度もシキに犯されながら… 僕は、そこから逃げ出すことができずにいた。 立ち上がって、ドアまで走る気力さえ無かった。 虚ろな表情で、 裸のまま横たわる僕の身体を撫でながら… シキは言った。 「ずっと…ずーっと、ここにいて…」 「…」 僕は首を振った。 「まあ、いなくなったら写真送るけどねー」 「…」 帰りたい… あの人達のところに… 僕はボーッとした頭で、考えた。 でも、もしかしたら僕は… もう2度と、 あの人達のサウンドに入っていけないかもしれない。 もし、そうだとしたら… 僕は目を閉じ、両手で顔を覆った。 そんな破滅的な思考が… 僕から、逃げ出す気力を更に奪っていった。 「ずーっと、俺だけの玩具でいてよね…」 シキはそう言いながら… 僕の乳首の上で手を止め… 指で押し潰すように愛撫した。 「…っ…んっ…」 「ずっと可愛がってあげるからさー」 シキは、乳首はの愛撫はそのままに… もう片方の手で、僕の股間を弄った。 「…はっ…あ…」 「いっぱい気持ち良くさせてあげるね…」 そう言って彼は、僕の秘部に指を這わせた。 「んんっ…」 そしてその指を中に侵入させ… 掻き回すように動かした。 「は…あ…ああ…」 僕はビクビクと身体を反らせた。 僕のモノは、 とても分かりやすくいきり勃っていった。 「すぐ勃っちゃうのなー」 シキはニヤニヤしながら舌舐めずりをした。 そして勢いよく、もう片方の乳首に吸い付いた。 「ああっ…あっ…」 僕は身を捩らせた。 彼は、そんな僕の身体を押さえ付けるようにして 愛撫し続けた。 「はっ…ああ…あっ…んんんっ…」 ほどなく、僕の身体は大きく震え… 僕のモノから、恥ずかしく液を噴き出してしまった。 「…っ…はぁ…はぁ…」 それを見てシキは、 いやらしそうに笑いながら言った。 「お前をイかせるのが楽しくてたまんない…」 僕は息を上げながら、彼から顔を背けた。 シキの息も上がっていた。 彼は僕の上覆い被さると、僕の顔を押さえて 口付けてきた。 そして舌を僕の口の中に、執拗に絡ませた。 「んん…ん」 どちらのものとも分からない唾液が、 僕の頬をつたっていった。 それからシキのくちびるは、 僕の耳や首すじを這いまわり… 舐めたり、吸い付いたりしてきた。 「ん…んんんっ…」 僕はそのたび、痙攣するように震え… 僕の身体は、またゾワゾワと、 熱を帯びてきてしまった。 そしてシキは、今度は僕の手を取り… 手のひらや指の間に舌を這わせた。 そうしながら、また…僕の股間を弄った。 「…んんっ…あっ…」 「また気持ちよくなってきちゃったの?」 そう言って彼は…身体を起こし、 僕の両足を広げさせた。 僕はもう…抵抗する気力すらなかった。 目を閉じて…なすがまま、 こじ入れられたシキのモノを、受け入れた。 そして、それの脈打つ鼓動が放つ快感は、 ジワジワと僕の身体に広がっていき… やがて全身を侵食してしまうのだった。 「はぁ…ぁ…ん…」 その気持ち良さに朦朧として、 僕は力無く喘いだ。 シキはそれを見て、嬉しそうに息を上げた。 「はぁ…はぁ…マジでたまんないわ、お前…」 そう言って彼は、 獣のように激しく腰を揺り動かした。 「はっ…っ…っ…」 僕の喘ぎは、もう声にならなかった。 ほどなくシキは、ビクビクと身体を硬直させ… 僕の中に噴出させた。 その感触すら、僕の快感を増長させた。 「はぁ…はぁ…」 息を荒げながらシキは、 朦朧とする僕の、両方の乳首に手を伸ばした。 「…んっんん…」 それが最後の一撃となって… 僕は、敢えなく吐精した。 嫌でたまらないのに… いちいち気持ち良くてたまらない… あの人達と、あんなに気持ち良く歌うことが もしも、2度と出来ないのなら… もう僕は、ここでこの人の玩具のまま、 いっそ死んだ方がマシかもしれない… そんな自虐的な事を考えながら… 僕はシキのなすがまま、 彼の部屋に軟禁され続けていたのだ。

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