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第17話 文化祭二日目

 文化祭二日目。着ぐるみは昨日一日しか借りられないものだったので、二日目の今日は普通に制服姿で看板を持って宣伝して回った。  担当する時間が終わり、手が空いた真は麻雀部の部室へ向かった。そこで今、佐野が休憩中なのだ。 女子生徒に人気でウェイター係の彼は昨日もずっと接客していてかなり疲れているようだった。そんな佐野の為に飲み物と食べ物を買って、真は部室のドアをノックしてから開ける。  佐野はソファの上にぐったりと寝転んでいた。  ドアを閉め、真は佐野に近づく。テーブルの上に買ってきたものを置いた。 「佐野くん、大丈夫?」 「あー、真ちゃん。どうしたの? 俺に用事?」 「佐野くんがここで休憩してるって聞いたから、食べ物とか色々買ってきたよ」 「え、マジで? うわ、ありがと、真ちゃん」  佐野はがばりと体を起こす。  彼はウェイターの格好をしていた。クラスの出し物はカフェだが、普通のウェイターとウエイトレスでは味気ないからと、動物の耳のカチューシャと尻尾を付けている。佐野は猫の耳のカチューシャと尻尾だ。  それは佐野にとてもよく似合っていて、そんな彼に接客されたいとひっきりなしに女性客がやって来て、結果なかなか休憩に行くタイミングがないのだ。  確かに改めて見ると、本当に似合っている。ウェイターの制服だけでも充分似合っていてカッコいい佐野に、猫耳という可愛さが加わり、ずっと見ていても全く飽きない目の保養だ。  思わずまじまじと見つめていると、佐野がへらりと笑った。 「えー、なになに、真ちゃん。そんなに見つめられると照れちゃうよ」 「あっ、ご、ごめん。佐野くん、その格好似合ってるなって思って」 「あは、ありがと。でも、真ちゃんも似合うんじゃない?」 「まさか! 僕には全然似合わないよ!」  真が同じ格好をしても全く映えないだろう。 「まーまー、ちょっとこっち来てよ」  ソファに座る佐野はぽんぽんと隣を叩く。真は素直に彼の横に移動した。 「ちょっと付けて見せて?」 「ええっ?」  佐野は自分のカチューシャを外し、それを真の頭に装着した。  佐野と違って真がこんな可愛いものを付けても似合わない。ただ滑稽なだけだ。 「ほらやっぱり! かっわいいよ真ちゃん!」  瞳をキラキラさせながら佐野は言ってくれるが、多分気を遣ってくれているのだろう。  佐野はポケットからスマホを取り出す。 「ねぇねぇ、写真撮っていい? いいよね?」 「だ、ダメだよ! 絶対ダメ!」 「ええー、なんでー?」  強く拒否すれば、佐野は拗ねたように唇を尖らせる。  猫耳が似合わなすぎる恥ずかしい姿を撮られるなんて嫌だ。 「お願い、一枚だけ」 「ダメ、ダメ!」 「お願いー、こんな可愛い真ちゃん、写真に残しとかなきゃもったいないよー」  可愛くなんてないのに、佐野は必死に頼んでくる。 「他の誰にも絶対見せないし! 俺だけのものにするから!」  どうしてこんなにもしつこいのかわからないけれど、佐野にここまでお願いされると断りにくい。彼には勉強を教わったり色々とお世話になっているのだ。なによりたくさん精気ももらっている。写真一枚では補えないほど恩があるのだ。 「わ、わかった、いいよ……」 「ほんと!? やったー!」  佐野の嬉しそうな顔を見ると、たかが写真一枚であんなに渋ってしまったことが申し訳なくなる。 「じゃあポーズ作ろうね」  そう言って佐野は真をソファに転がし、カチューシャの位置を整え、制服を乱した。よくわからないけれど、彼なりのこだわりがあるのだろう。真はされるがままおとなしくしていた。 「手はここね。そんで首傾げて上目遣いでカメラ見て」 「は、はい……」  スマホを構える佐野の指示に素直に従う。 「で、『にゃー』って言って」 「にゃ、にゃあ?」  写真に声は残らないのに、それは必要なのだろうか。だが恥ずかしいのを我慢して言う通りにする。  疑問に思っている間に写真を撮られた。 「うん、可愛い! バッチリだよ、真ちゃん!」 「そ、それなら、よかった……」  佐野に満足してもらえたようで、真はほっとする。  返したカチューシャを、佐野は再び自分の頭に乗せた。  やはり可愛い。真の方が写真を撮りたい。貴重な姿を残しておきたい。尻尾を持ったり寝そべったりそんな色んなポーズで是非撮りたい。  けれど恥ずかしくて撮らせてほしいと言えなかった。だからせめて目に焼き付けておこうと心に決める。 「あー、お腹空いた。真ちゃんが買ってきてくれたの、食べていい?」 「うん、もちろん!」  真は袋から買ってきたものを出した。  すると、佐野に体を持ち上げられ、彼の膝の上に横抱きにされる。 「さ、佐野くん!? ダメだよ、重いでしょ、下ろして……っ」 「全然重くないよ。真ちゃん抱っこしてたら癒されるから、このままね。んであーんして食べさせて」 「えええ?」  佐野からの要望は首を傾げるようなものばかりだ。疲れすぎて思考がおかしくなっているのかもしれない。そう考えると嫌だと突っぱねることはできず、真はテーブルの上のたこ焼きを手に取った。 「えっと……はい、あーん……」 「あー」  餌を待つ雛鳥のように開けられた佐野の口に、たこ焼きを差し出す。  真の手からものを食べる姿は可愛くて、猫耳の相乗効果で更に可愛い。もし真が彼の彼女だったらメロメロになっていただろう。 「真ちゃんには俺が食べさせてあげるねー。はい、あーん」 「え、あ、あーん……?」  佐野は相当疲れているのだろう。でなければ、真にこんなことするはずがない。彼の体を心配しつつ、真は口を開けてたこ焼きを食べさせてもらう。  バカップルのようなやり取りはかなり恥ずかしかったが、二人きりだし佐野の好きにさせることにした。真は今日は着ぐるみも着なかったのでかなり楽をさせてもらったのだ。真と違い疲労している佐野を労るつもりで、彼の望むまま食べ物を食べさせ飲み物を飲ませた。そしてよくわからないが同じように真も食べ物を食べさせてもらい飲み物を飲ませてもらった。 「あ、ごめん、口についちゃった」  佐野は真の口の汚れをティッシュで拭ってくれた。  彼は終始楽しそうに微笑んでいる。  まるで恋人同士が睦み合っているようだ。  佐野に彼女がいたら、こんな風に甘いやり取りをするのだろうか。  佐野はモテる。作ろうと思えば、彼女だってすぐに作れるはずだ。当たり前だが、彼女ができたら真相手にこんなことはしないのだろう。真に会う暇もなくなりこんな風に笑顔を見せてくれることもなく、キスもセックスも二度とできなくなるのだ。  ズキリと胸に痛みが走る。  真は記憶に刻み付けるように佐野を見つめた。  会わなくなれば、きっと佐野はすぐに真を忘れるだろう。  でも、真はずっと覚えていたかった。  視線に気づいた佐野が楽しそうに目を細める。 「え、どうしたの? またじっと見つめちゃって」 「あっ、ご、ごめん……」 「そんなにこのカッコ気に入った?」 「う、うん。すごく、似合ってるから……」  今見ていたのはそういう理由ではなかったが、真は否定せずに頷いた。 「あんまり熱っぽい目で見られたら、ムラムラしちゃうんだけど」 「ええっ!? ご、ごめん!? もう見ないから……!」 「もう遅いよ。だから、たっぷり見ていいよ」 「んんっ……」  佐野の唇で唇を塞がれる。  また無意識に魅了(チャーム)を使ってしまったのだ。  真が不用意に見つめてしまったせいで。佐野は疲れているのに。 「んぁっ、さ、さのく、んっ、ンンッ」  止めようと口を開けば、入り込んだ舌に口内をねぶられる。上顎を舌の先でぬるぬると擦られると、ぞくぞくと震えが走り体から力が抜けていく。 「ふぁっ、はっんっんっ」  舌に絡み付いてくる舌が気持ちよくて、自分からも舌を動かし快感を求めてしまう。  息を吸い込めば甘い香りが鼻を抜け、とろりと思考が蕩ける。  流れ込んでくる佐野の甘い唾液を夢中で啜り、もっととねだるように彼の口に舌を伸ばした。熱い口内に迎え入れられた真の舌はじゅるっと音を立てて吸われ、柔らかく歯を立てられる。 「はっぁんっ、さの、くぅっんっんっ」 「っはあ、キスだけですぐにとろとろになっちゃって、かぁわい」  唇から離れた佐野の舌が、ねろりと耳を舐め上げる。 「ンぁあっ、あんっ」  耳朶をちゅうちゅうと吸われ、びくびくっと体を震わせる真の脚から、佐野はズボンと下着を引き抜いていく。 「あっ、だめぇっ……」 「あは、真ちゃんのおちんぽ、ぷるぷるしてる」 「うぅっ……」  勃ちあがり、刺激を求めるように震えるぺニスを見られ、羞恥に頬が熱を持つ。  佐野の指が、裏筋をつう……っと撫でた。その焦れったいような快感に、腰が勝手に浮いてしまう。 「んゃあっ、あっ、あっ……」  佐野の指はすぐに離れてしまう。もっと触ってほしいと催促するように腰が揺れて、己のはしたなさに真は泣きそうになる。 「はは、腰振っちゃって、いやらしくてかわいー」 「ごめ、なさ……っ」 「なんで謝んのー?」  楽しそうな笑みを浮かべ、佐野は真の手を取って下肢へと導く。 「さ、佐野く……?」 「ねぇ、ちんぽ自分で扱いてみて?」 「へあっ……!?」 「真ちゃんのオナニー見せてよ」 「そっ、そんな、や、やっ、恥ずかし……っ」  いやいやとかぶりを振る真に、佐野は蕩けるような甘い声で言う。 「うん。俺に見られて、恥ずかしがりながら自分でおちんぽ扱いて気持ちよくなっちゃう真ちゃん、見せて」 「っ……」  艶を帯びた囁きを耳に吹き込まれ、ぞくんっと背筋が震える。 「そ、そんな……」  羞恥に潤む真の瞳を、情欲を孕んだ佐野の双眸がまっすぐに見つめている。  彼が欲情してしまったのは、真が魅了(チャーム)をかけてしまったせいだ。だから、責任を取らなくては。佐野が望むなら、どんなに恥ずかしい要望も受け入れなくては。  どろりと充満する甘い匂いに思考を支配され、真はそっと自分のぺニスを握った。ぎこちない動きで、それを擦る。 「ンッ、はっ、あっ……」  自慰なんて、もうずっとしていない。最後にいつしたかももう思い出せない。佐野と今井と上原の三人に快楽を与えられ、自慰をする必要などなくなっていたから。どんな風に自分でしていたのかも、もうあまりよく覚えていない。  佐野の視線がじっとこちらに向けられているのを感じる。  ぺニスを弄る快感よりも、彼の視線に興奮していた。  鈴口に、じわっと先走りが滲む。それを塗りつけるように先端を擦った。 「ひっあっあっんっ」 「きもちい?」 「ん、うん……っ」  確かに快感はある。けれど、これよりももっと強い快感を真は知っている。頭がおかしくなりそうなほどの、溺れるような快楽を。それは自分では得られない。佐野に、今井に、上原に、真が求め、与えられるものだ。  懸命にぺニスを扱くけれど、一定の気持ちよさしか感じない。これ以上があるのに、これ以上進めない。 「んぁっあっ、ど、して……っ」 「真ちゃん?」 「ンッふっ……きもちぃ、のに、いけない……っ」  くちゅくちゅと敏感な括れや先端を刺激しても、気持ちいいのに達することができない。いきたいのにいけないもどかしさに、真は涙を零した。 「あっんっ、どうしよ、僕っ、い、いけな……自分で、できなくなっちゃったの……っ?」 「泣かないで、真ちゃん」  佐野が流れる涙を舐めとる。 「いっつも俺らが気持ちよくしてたからね」 「ふぅっ……ど、どうしよ……っ」 「大丈夫だよ、俺がしてあげる」  真の手の上から、佐野はぺニスを握り込んだ。 「ひっあっあっあっ」 「真ちゃんが扱いてって言ってくれれば、いつでも、こうやっておちんぽ擦ってあげるよ」 「あっんっんんンッ」  ぺニスを擦り上げながら、佐野は真に唇を重ねる。  引き出された舌にちゅるちゅるといやらしく吸い付かれ、真のぺニスからだらだらと先走りが溢れた。  自分では全然うまくできなかったのに、佐野にされるとあっという間に上り詰めていく。 「んふぅっンッ、はっ、ぁんんっ」  先走りがひっきりなしに滴り落ち、擦るたびにぐちゅぐちゅと水音が響く。 「んっんっんっ、んん~~~~~~っ!」  佐野に舌をしゃぶられながら、真は呆気なく射精した。痺れるような快楽に、全身に痺れが走る。 「ん、上手にイけたね、真ちゃん」  糸を引きながら唇を離し、佐野が優しく褒める。  止まっていた涙が、再びじわりと込み上げた。 「で、でも、僕、自分でできなくて……」 「大丈夫だってば。おちんちん気持ちよくしてって真ちゃんがおねだりしてくれれば、いつだって俺が気持ちよくしてあげるよ」  艶然と微笑む佐野に見惚れながらも、そんなことはあり得ないと、頭の片隅で冷静に断言する。  この行為は、真が気づかない内に魅了(チャーム)を使ってしまったせいで、佐野の意思で行われているわけではないのだ。  真がねだったって、魅了(チャーム)にかかっていなければこんなことしてもらえるはずがない。  本当のことは言えないけれど。 「ちんぽだけじゃなくて、こっちも……」 「ひゃんっ」  ぺニスの下、会陰を辿り後孔を撫でられ、真はぴくりと反応する。そこは既に蜜を漏らし、佐野の指に触れられひくりと収縮した。 「ぬるぬるのおまんこも、真ちゃんが望むなら、いつでもどこでもちんぽ突っ込んでぐちゅぐちゅにしてあげるよ」 「ふあっあっひんっ」 「奥までちんぽでぎちぎちにして、いっぱい擦ってあげる」 「ひあぁっあっ、ゆび、入って、ンンッ」 「こうやって、ちんぽで気持ちいいとこごりごりして、ぐにゅーって押し潰して」 「んひぁああっはっひぅんっ」 「指で届かない奥も、ちんぽでずんずんって突いて、ぐりぐりーって抉って」 「ひはっあっひっんあぁあんっんーっ」 「真ちゃんが満足するまで可愛がってあげる」  じゅぽじゅぽと三本の指が後孔に出し入れされる。肉壁を擦り前立腺を押し込むように刺激され、強烈な快楽に思考が塗り潰されていく。  蕩けるように甘美な佐野の精気で全身を満たされたくて、それしか考えられなくなってしまう。 「して、してぇっ、佐野くぅ、おちんぽ、ほし……おまんこぐちゅぐちゅされたいのっ……」 「あは、おねだり上手だね、真ちゃん」  うっそりと微笑んで、佐野はアナルから指を抜いた。真の体を持ち上げ、体勢を変える。  真はソファに座る佐野に背を向け、彼の膝を跨ぐ状態になる。  真の背後で、佐野は手早く取り出した陰茎に避妊具を装着した。 「真ちゃん、ゆっくり腰落としてごらん」 「ん……」  背後から佐野に腰を支えられながら、言われるままに腰を下ろす。すると綻んだ後孔に、熱塊が触れた。 「あっ……」 「大丈夫だよ。そのまま」 「はっ、うっんんっ」  ぐぷっと、亀頭がアナルにめり込む。  真はM字に脚を開き、ぐぬぐぬぐぬっと太い肉棒を胎内に埋め込んでいった。 「ひはぁあっあっ、ひっ、ンぁああっ」 「っは、すご、一気に奥まで入れちゃって……。中とろっとろのぎゅうぎゅうだし……そんなにちんぽ欲しかった? おまんこいっぱいで気持ちいい?」 「んひぃっ、いいっ、きもちい、あっ、ンッ、~~~~~~っ!」 「っと、イッちゃった?」 「ひうっんんっ、いった、いったのっ」 「うんうん、メスイキきもちいね?」 「きもちいっ、あっあぁあっ、いいっ」  直腸をきつく締め付けながら、真は絶頂を迎える。すると硬い楔に蠢く肉壁を擦られ、また達してしまう。  ぶるぶると内腿を震わせ、真は強烈な快楽に襲われながらも腰を上下に振った。 「ひっひあっあっ、さのく、さのくんも、きもちぃ ? あっあっあっ、僕ぅっ、さのく、きもちよく、できてる? ンッひっあっあっ」 「はは、俺の為に一生懸命腰振ってくれてんの? かーわいーなぁ。真ちゃんのまんこにちんぽ扱いてもらって、すっごく気持ちいいよ」 「はひっひぅうっ、んっ、うれし、ンあっあっ」 「俺にも真ちゃんを気持ちよくさせてね」 「アッ、ひゃっぁうんっ、んぁあっあっひっ」  前に回された佐野の手が裾から潜り込み、真の胸を探る。触られる前からピンと勃ち上がった乳首を、くにくにと捏ねられた。 「ひにゃっあっあっあっ、らめっ、くりくりされたら、あぁんっ、きもちよくて、動けなく、なっちゃ、ぁあっひんっ」  腰を上下に振れず、けれど佐野に気持ちよくなってほしい一心で懸命に腰を蠢かせた。 「乳首気持ちよすぎて俺のちんぽ扱けなくなっちゃう?」 「んっ、ごめ、なひゃ、あぅんっンッ、できな、のぉっ、んあっあっ」 「じゃあ俺が自分で動いてちんぽ扱くね」 「ひぁあああっ」  下からぐちゅんっと腰を突き上げれ、強い快感が全身を駆け抜ける。真は目を見開き、もう自分では動くこともできずただ揺さぶられるだけだった。 「はあっ、中、ちんぽ吸われてるみたい……すごく気持ちいいよっ……。真ちゃんも気持ちいい?」 「あっあぁっ、きもちいぃっ、奥まで、ぐちゅぐちゅって、ンんぁっあっ、きもちぃのっ」 「んっ、ここも、気持ちよくなろうね」  佐野の手が、真のぺニスを握った。そのまま、ちゅこちゅこと扱かれる。 「んひぁあっあっ、らめっ、おちんち、佐野くんに、あひっひぅうんっ、きもちよくされたら、あっあっ、すぐ、いっちゃ、あっあんっンッ」 「いいよ、イッても……俺も、そろそろ限界……っ」  突き上げが激しくなり、ぺニスを扱く動きも速くなる。  最奥をごちゅごちゅと抉るように貫かれ、陰茎も佐野の手で強く擦り上げられ、真は促されるように絶頂へと上り詰めた。 「あっあっあっあ────ッ」  びくびくびくっと全身を痙攣させ、絶頂を迎える。  直後に、佐野も射精した。  一気に彼の精気が送り込まれる。甘い匂いに包まれながら、真はうっとりとそれを味わった。  快感と精気を食べた余韻にぼんやりしている間に、佐野が色々と綺麗にして真の制服も整えてくれた。  我に返ったときには、すっかり片付いていた。 「あっ、ご、ごめん! 佐野くん疲れてるのに! 時間大丈夫!?」 「別に気にしなくていいよ。昨日は殆ど休めなかったから、今日は休憩多めにとっていいって言われてるし」 「ほんとにごめん……佐野くん、この後まだ仕事あるのに……」 「はは、いいってば。真ちゃんにめちゃくちゃ癒されたお陰で、この後も頑張れそうだし。寧ろありがとねー」  にこりと柔らかく微笑まれ、ドキドキしつつも申し訳なさに胸が痛んだ。  暇な真が精気をもらって元気になり、忙しい佐野の体力を無駄に使わせてしまった。  けれど佐野はニコニコとすこぶる機嫌が良さそうで、本人が気にしなくていいと言ってくれているのにしつこく謝ることもできず、真はそれ以上落ち込んだ顔を見せないようにした。  一緒に部室を出て、自分のクラスに戻る佐野を見送る。  彼の背中が見えなくなったところで、いきなり後ろから抱きつかれた。 「うわぁ!?」  ぎょっとして振り向くと、そこにはにっこり微笑む母の姿があった。 「おっ、母さん……来ないでって、言ったのに……!」 「折角の文化祭に、母親に来ないでなんて悲しいこと言わないの」 「だって、すっごく目立つから……」  むくれるように頬を膨らませる母は、通り過ぎる人の目を奪うほど美人だ。注目を集めたくない真は、母を連れ立って校内を歩きたくなかった。だから来ないでと頼み、もし来るなら真には声をかけないでほしいとも頼んだ。それらは全て無視されたのだ。  父親は仕事なので、母は一人でやって来たようだ。 「一通り見たらすぐ帰るから、案内してよ」 「わかったよ……」  別に嫌がらせで来たわけではないのだし、息子の様子をわざわざ見にやって来た母親を追い返すことはできず、真は一緒に校内を回ることになった。  やはり母は物凄く目立った。男性だけでなく、女性も母の美貌に見惚れている。母だけが目立ち、隣にいる真の存在が殆ど気づかれなかったのが救いだった。  誰もが心を奪われるような、人間離れした美しさ。実際、人間ではないのだけれど。  もし真が母のような妖艶な美女だったら。  あの三人に魅了(チャーム)を使ってしまうことに、こんなにも罪悪感を感じなかったのだろうか。  魅了(チャーム)を使わなくても、キスやセックスをしてもらえたのだろうか。  自信を持って彼らの傍にいられたのだろうか。  この先も一緒にいたいと、彼らに思ってもらえたのだろうか。  いつまで彼らと一緒にいられるのか、そんな不安に怯えることはなかったのだろうか。  卑屈な考えが次々と浮かび、真はそれを振り払う。  そんなことは、考えてもどうしようもない。真は真でしかないのだから。  真は必死にそう自分に言い聞かせていた。

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