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【静×千代太】最悪の日、最高の日 静side(飛色)

「しー!!起きろー!!」 俺の嫁は荒々しく起こしに来る。 布団を剥ぎ取って顔を真っ赤にさせてまたすぐに布団をかけ直す。 男なら誰でも起こる生理現象だし生で何回も見てるはずなのに、いつも初々しい反応を見せる。それが可愛くてしょうがない。 「お前さ、、、、元気すぎじゃね?」 「ん?そうか?普通じゃね。朝勃ちくらい。何?抜いてくれんの?」 「な、、、、、っ、、手でなら、、、」 な?可愛いだろ?俺の嫁の千代太(ちよた)は。 口でして?ってお願いすると小さな口に俺のを頬張る。ようやく結ばれた俺たちは、朝からいつもこんな感じで楽しくやっている。 「んじゃ、またな!」 「おう、浮気すんなよー!」 「し、、しねーわ!バーカ!!」 そう言って各々の学校に向かう。 俺は大学、千代太は栄養調理の専門学校へ。 「見せつけてくれますなー」 そう言って俺に肩組みしてきたのは、小学校の時から友達の正司(まさし)で。俺らの関係を知ってる1人だ。 「うるせーよ、お前らんとこもだろ」 「まぁなー。」 「つーかそっちはどうなったんだよ?シたんだろ?」 「おー、控えめに言って、さいっっっっっっっこう!!(れん)かわいくってさー」 「へぇ」 「うわ、聞いてきてその塩対応、冷たすぎね?!」 「タケのその情報は聞きたくねーわ。」 「あ、想像すんなよ!」 「してねーわ!!」 タケ、本名武田蓮(たけだれん)も小学校からの友達で千代太と同じ専門学校に通う。この度めでたく正司と付き合うことになった…らしい。もともとタケはバイセクシャルで、正司は快楽ハンターで乳がデカい子は来るもの拒まずのすけべ野郎だ。千代太情報でどうやらタケに:唆(ルビ(そそのか))されたらしい。 「いやーもっと早く知ってたら、よかったわー」 「何がだよ?」 「ケツに入れる感触?」 「お前、、、今、朝だからな?」 「しー、知ってたんだから教えて欲しかったわ〜。女より全然気持ちいい。」 「やめろ、朝だぞ朝。」 「なぁ、なぁ、、お前らの最初ってどうだったの?」 「は?」 「初めて!どうだったって聞いてんの?チョロ処女でしょ?」 まぁ…処女だな…処女じゃなきゃ、相手見つけてボコボコしてる。 初めてチョロとヤッた時は、あれは…最後の夏の大会で試合に負けた日。 優勝候補とまで言われてたのに、2回戦目で試合中に肘の不調のため途中でマウンドを降りそのまま逆転負けした日、家に帰ると玄関先には千代太がいた。 自分の部屋に入り床に腰を下ろすと、千代太が俺の前に来てギュッと俺を抱きしめた。「今まで泣けなかったろ?思う存分泣け」って鼻を啜る音が聞こえて、俺じゃなく千代太の方が泣いてた。 「なんでチョロが泣いてんの?」 「な、、泣いてねぇ〜」 顔を覗き込むと、涙を大きな瞳にいっぱい貯めた千代太の顔があった。手で目元を拭き取ると大きな涙の粒が零れた。泣いてないと言いながら大きな涙の粒はどんどん溢れてくる。 ずっと千代太のことが好きだった俺は、無意識に溢れてくる涙の元へ唇を寄せぺろりと涙を舐めとった。 「な、、、何して、、、」 「あ、、わり、泣き止むかと思って、、、」 「な、、なんだよ、、、」 「ごめんって、、嫌だったろ、、、」 「、、、、べ、別にちょっと、、、びっくりした、、、」 真っ赤になった耳と顔…目には涙…。 理性を保つのに必死で、千代太を引き離そうとすると「まだしーが泣いてねー!」ってまた引っ付いてきた。 生殺し…、好きな奴に抱きしめられて我慢しようにも無理で。 もうこの際嫌われてもいい、そう思って想いを伝えた。 「なぁ、、、チョロ、、」 「なんだよ、、泣いたか?」 「いや、泣きはしねーけど、、、」 「早く泣けって、、」 「俺、、、お前、、好きなんだけど、、」 「おう!俺もしーが好きだぞ?」 絶対に好きの部類が違う。 顔を上げれば珍しく俺より高い位置に千代太の顔がある。俺の髪を撫でてて泣きそうな顔して俺を見てる千代太の口に唇を押しあてた。 「俺は、チョロとこういう事したい意味で好きなの。嫌だろ?だから離れて。」 「な、、き、、、、キス、、、、」 「離れないならもっとすごいことするよ?」 「、、、、、俺、、男、、、だぞ、、?」 「知ってる」 「なのに、、、好きなの、、か、?」 「うん。」 「そ、、、そっか、、、」 俺の髪を撫でてた小さな手は、ゆっくりと離れて俺の頬へと滑り落ちた。 視線を合わせれば気まずそうな顔が近づき、触れるだけのキスは1秒にも満たないのに、ものすごく長い感じがした。 「チョロ、、、おま、、、」 「お、、俺も、、、好きなら、、、問題、、ないだろ、、」 「は、、、おま、、何言ってるかわかってる?」 「う、、うるさいなっ、抱っこされてろっ!…ばか、、」 いや…絶対にないだろ…俺たち、男同士だぞ、 なのに…チョロも俺を好き?? グイッと引き剥がすと、目をまんまるにした千代太はふにゃりと笑ってみせた。 「俺たち、、両思いってやつだな。」 「おま、、、」 「だから、、、くっつきたい、、、だめか、、?」 「だめ、、じゃね、、、けど、、確認、していいか、、、?」 「うん、、何、?」 「俺、、お前とセックスしたいって意味でも 好き。チョロは?」 「へ、、、セッ、、、、、俺、、も、、、?」 引き剥がしたり引っ張ったり忙しいなと俺も思う。 けど長年の想いがやっと実ったんだ、我慢なんてできねぇっつーの。ベットに押し倒し、チョロの小さな体に覆い被さった。 「しぃ、、、あのっ、、するの、、、?」 「……いやか?」 「いっ、、、いやっ、、、じゃない、、、」 いつもは眺めるだけの千代太の顔が俺の目の前にある。そっと頬に触れるとビクッと身体を震わせる。怖いんだろうな…そう思うけど一度ついた火はなかなか消すことはできない。 熱った頬を手を添えて親指を唇の表面をなぞると今度は目をギュッと瞑った。同じ気持ちだと知れただけで満足なのにな…。 「チョロ、、、身体触っていい?」 「、、、、っ、、、うんっ、、、いっぱいっ、、、触ってほし、、、」 これを言われたとき、マジでそれだけでイくと思ったくらいに衝撃が強かったのを覚えてる……。 初めてだし、優しくしたいって思いながらも荒々しく舌を絡めとり吸い付いた。千代太からも漏れる吐息に欲情した。でもこっからが大変で、唇を離すと潤んだ瞳で「もっと、、、っ」ってキスをせがんできて、無我夢中だった。下半身なんて爆発しそうくらい痛くて、そのときスラックスの上から千代太が触ってくるから溜まったもんじゃなかった。 ちゅっと触れるだけのキスを落とすと、手の動きを止めた千代太はスルスルと帯びて両手で制服のシャツのボタンを外し始めた。 「すけべ」 「な、、、うっ、、せぇ、、脱げよっ、、、」 「んじゃ、、脱がして。」 千代太を俺の脚の上に座らせると伸び切ったタンクトップの首元からチラつく胸の先端を気にしないように顔を背ける、「ほ、、、ほら、、ボタン外した、、、」って耳まで真っ赤な千代太が俺の制服を脱がせようとしてて、されるがまま上半身裸にされた。千代太はタンクトップ一枚だから「バンザイ」と言うと素直に両手をあげた。千代太の胸の先端をトントンと軽く指で弾くと可愛い声を上げた「舐めていい?」と聞くと首だけで返事して抱きしめるように吸い付いた。舌先で捏ねたり、つついたり、吸ったりすると徐々に主張し始める。もう片方も同じように指で刺激すると、ギュッと俺の頭を抱える千代太の腕に力が入った。 「…きもふぃいい?」 「んっ、、、わかんないっ、、でもゾクゾクっするっ、、、」 「チョロ、乳首弱いんだ?」 「な、、、」 「それにここ、、、俺よりやばいじゃん?」 「う、、うるさいっ、、、しーだって、、、」 俺に跨ってるからいやでも膨張してるのがわかるし、俺のもテント並みに盛り上がってる。チョロの腰を少し浮かせて、お互い少しだけズラすと窮屈だったものが元気よく反りかえった。大きさが違うそれ。 「な、、なんか、、すげぇ…」 「扱いて?」 「う、、、うん、、、」 千代太のソレは俺のより少し小さくて、先端からもう我慢できないものが溢れてて、それを擦り付けるように上下に扱くと俺の肩におでこをつけた千代太から可愛い声がまた漏れ始める。2本一緒に握り擦ると思った以上に気持ちよくてすぐにお互い吐き出した。 大きく息をついてる千代太をベットに寝かせるとモジモジしてめっちゃ可愛いくて噛み付くようにキスをした。こうなるんだったら、準備しとけば良かったなってマジで思う。 千代太を抱けると思ってなかったからなんも準備してなかったわけで…。 「おーい!??聞いてるか!?」 「…ん?なんだよ。」 思い出に浸ってたら、肩をグイングインと押されて現実に戻ってきた。 「あ、神と姫じゃん。」 「おー。」 「あそこはいいよねー。専攻も同じで常に一緒にいるし。」 「だなー。」 家倉(いえくら)が俺達に気づくと軽く会釈した。 北条(ほうじょう)は相変わらず俺達には無愛想で通常運転だ。 end

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