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夢のあと。(6)

 この行為は、丞に初めて抱かれた時、もうすでに体験している。うっとりと目をつむり、身体を揺らしていると、しかし丞はあの晩にはなかった動きを見せた。  あろうことか、彼は宝の陰茎の後ろにある陰嚢に触れたではないか。 「っひあっ! こんなっ、知らなっ!!」  宝が初めての行為に狼狽える中、陰嚢を包み、やわやわと揉み扱く。  その度に、反り上がった陰茎からは蜜が吐き出され、太腿を伝ってシーツを濡らしていく……。 「ああっ! 椎名さっ!!」 「丞。二人きりの時はそれでいい」  宝はもう限界だった。早く丞とひとつになりたくて彼の名を呼び強請れば、丞は耳元でそっと囁く。 「たすく、さん……」  宝が両手を伸ばし、丞を求めると、彼は宝の蜜を纏ったその指を、後孔の内壁を割り開きながら奥へと進ませる。 「っひ!!」  内壁のその一点に触れた時、宝の中で何かが弾けた。

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