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第2話

「おはよー、麗」 「おはよー」 挨拶を交わしたのは、田中正樹。 小学校からの知り合いで、一番 仲がいい。 麗は、頭も良くスポーツも出来る 非の打ち所がない生徒だ。しかし 本人は、目立たないように学校 生活を送ってきたつもりである。 「今日も、図書館行くの?」 『うん。勉強したいからさ』 「じゃあね、また明日」 『うん、またね』 図書館に行く途中、多い 荷物を持った生徒を見た。 (これは、落とすな) そう思った瞬間、生徒の 持っていた荷物は見事 に落ちた。 (手伝わないと) 麗は生徒が持っていた物を 半分もち、生徒会室にもっていった。 『じゃあ、僕行きますね』 『待って。名前は?』 『高橋麗です』 何年生か分からないので、 敬語で話していた。 『僕は西園寺涼。よろしくね』 『はい。よろしくお願いします』 多分会う事はないと思うけど 挨拶をした。 『じゃあ、僕帰りますね』 『あぁ、ありがとう、またね』 この時の僕は『またね』の 本当の意味が、分かっていなかった。 『絶対、僕の物にする』 涼は、そう心に決めた。

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