152 / 218

第2話

どうしたら良いのだろうか。 どうしたら、また彼に会えるのだろう。 どうしたら、どうしたら。 会いたい会いたい会いたい会いたい。 声が聴きたい話がしたい。 彼に会いたい。 でも会えない。 時間がたてば、この苦しさも少しずつ忘れていくかかもしれない。わずかながらに思わないでもなかった。 永続的に何か一つを求め続けるなんて、有り得るだろうか。 でも、彼を忘れること自体が有り得ない事だった。 色褪せる事無く、彼への思いはそこにあり続ける。 心と癒着し、体に沁みこみ、剥がれ落ちる事無くそこに生き続けた。 こんな思いを抱えたまま、生きていくのは余りにも辛い。

ともだちにシェアしよう!