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第4話
失敗したのではない、あれは目的を果たすための通過点の一つに過ぎないのだ。
そうだ、こうすれば良かった。
これで、また彼と一緒に居る事が出来る。
輝かしい過去を巻き返す事が出来る。
もう一度、戻れるのだ。
もう一度、還れるならばどんなことでもしよう。
分岐点に立ったとしてもその先に錦が居るのなら、悪徳に染まる事など何とも思わない。
道を踏み外してもその先に彼が居れば、迷わず進むだろう。
取り返しのつかない程遠い場所であっても、彼の姿が見えたなら何も怖くはない。
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