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第1話

俺は 尾崎眞宏(おざきまひろ)、大学2年生。 カフェでバイトしてて、そのバイト先に最近高校3年のかっこいい子が入った。 進藤諒(しんどうりょう)といって俺より頭ひとつくらい背が高くてオシャレだしあんな見た目なら人生楽しそうだなーって思う黒髪のイケメン。 客にはにこやかでウケもいい。 裏にいる時はあんまり笑わない。かといって不機嫌ってほどじゃない。 対する俺には秘密があって、思春期に入ってからずっと、月に何日間か乳首が敏感になってしまう。痒くて仕方なくなり、症状が酷い日は絆創膏を貼ってる。病院行ったこともあるけど半年くらいで勝手に治ると言われてその後は行ってない。 見た目は平凡、そしてこの謎の症状。明らかに神様って不公平だよな? ある日俺は店の締めをそのイケメン後輩とやって、もう終わるから上がっていいよと先に帰らせた。 その後すぐ俺も作業が終わったから更衣室で着替えをした。ちょうどアノ時期の始まりかけで、勃ち上がった乳首に服が擦れてヒリヒリしていた。 「っつー…」 そこが熱を持ってじんじんしている。 Tシャツを捲って先っぽに指で触れるとビクッとした。 「いっ…」 顔を顰める。 はぁ。最悪。明日は絆創膏だな。 ああ、しかももっと最悪なことになった。 乳首が勃つのに合わせて何故かペニスも勃起することがあるのだ。 「もう、最悪最悪最悪…これから帰んないといけないのに」 俺は洋服で股間が隠せるか着てみたけど、少し目立つ。 「あーもう…」 トイレ行くか? いや、もう誰も来ないしここで処理しちゃおう。 俺はベンチに座ってTシャツを捲ると口で挟んで乳首が見えるようにした。 そして、両手でごくごく優しく先端に触れる。 両側から痺れるような快感が走る。 「ふぅんっ!!んんっあぅ…」 はぁ、はぁ、はぁ… 気持ちいい。 もう少しだけ…強めに… くに、くに… 「んんっんっーー!!」 ビクビクっと腰が跳ねる。 きもちいい、きもぢぃいよお…♡ なんで俺こんな乳首になっちゃったの… こんなんじゃ恥ずかしくて女の子とエッチできない… 「んっんんっんん♡」 ピク、ピク…と腰が動く。ああ、だめだ。このままじゃ…パンツの中に出ちゃう… 俺は片手でファスナーを下ろして性器を取り出した。 そこが空気に触れて、それだけでちょっと興奮して気持ちよくなってしまう。 「はぁ、はぁ、はぁっ」 また両手は乳首に添えた。 最近は性器にさわらず乳首だけでイクのにハマってる。 カリカリと先端を引っ掻く。 「ヒィッ!んんっんっひぅ」 僕はシャツの裾を噛んだまま顎をのけぞらせて歯を食いしばる。 カリカリ…カリカリ… ペニスはそそり勃って、滲み出た液が垂れそうになっている。そして、乳首の刺激に合わせて腰が震え、足はモジモジと擦り合わされる。 「あんっいいっふぁん…♡」 もうすぐ来る…気持ちいい波来ちゃうぅ… 全身をくねらせていた所、ガチャッと音がして開くはずのない更衣室のドアが開いた。 「ひっ!!!!」 ビクっと恐怖で体が凍りついた。 そこにはさっき帰ったはずの後輩が立っていた。 「え…っ、うわ…すーご…」 「ヒィっ、な、なん…で…」 僕はシャツの裾を口に引っ掛けたまま両手は乳首をいじり、下は勃起したペニスがたらたらと蜜をこぼしている状態だった。 背筋を悪寒が走る。こんな姿見られるなんて――! どうやっても言い訳出来ない。 涙が滲んできたが、手で前を隠す事すら出来ないくらい動揺しすぎて身体が動かない。 「ひっく…ひっ…」 「先輩…変態だったんだ…」 それを見た後輩は今まで見た事もないような嬉しそうな顔で口の端を引き上げ笑った。 良い獲物を見つけたとでもいうように。 美しく整った顔が俺の醜態を悦んで見ている。 それを知って俺は絶望し、逆にこれから起こることへの期待で乳首がはち切れそうなくらい痺れだした。 「ああっん…」 俺はじんじんした疼きを紛らわそうとして力なくうなだれた。その頭に後輩の手が掛かり、ブラウンベージュの俺の髪を優しく掴むと顔を上げさせた。 「先輩、コレからよろしくね。ここでのバイト楽しくなりそう♡」 終わった…俺はそう確信した。

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