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捕まえたストーカーがめちゃくちゃタイプだった
「捕まえたぞ、このクソストーカーがっ!」
「ぅわあっ……!?」
菜月 は自宅に不法侵入している不届き者に背後から飛びかかった。
不意打ちを食らい、男はべちゃりと倒れる。菜月はすかさず用意していたロープで男を縛り上げた。
西村 菜月は、自分で言うのもなんだが整った顔立ちをしている。幼い頃からモテてきた。男だがカッコいいというより可愛い系で、女の子よりも男にモテた。大学生になった今でもそれは変わらず、男に言い寄られることも多い。
そんな菜月は、最近ストーカー被害に遭っていた。
外を出歩けば後をつけられ、粘つくような視線を感じる。気づけば洗濯前の下着や衣服がかごの中から消えている。
ストーカーに狙われている。そして自宅のアパートに侵入されている。
そう確信した菜月は、ストーカーを自分の手で捕まえることにした。
恐らくストーカーは菜月がバイトで部屋を空けている隙に入り込んでいると予測した。バイトのシフトも知られているはずだ。菜月はバイトに行く振りをして外に出た。けれどバイト先には前もって今日は休むと連絡を入れてある。
一応バイト先まで足を運んで、それから急いで家に戻った。すると案の定、菜月の部屋に入っていく怪しい人影を見つけた。
そして菜月は自分の部屋に乗り込んでいったのだ。
縛り上げた男の体を、乱暴に引っくり返す。
「顔を見せろ、このクソキモデブストーカー……が…………っ!?」
ストーカーの顔を見て、菜月は息を呑んだ。
(か、か、顔がいい……だと……!?)
馬乗りになってストーカー男をまじまじと見下ろし、愕然とする。
めちゃくちゃイケメンだった。さらさらの黒髪に切れ長の瞳。すうっと通った鼻筋に綺麗な唇。滑らかな肌、そして均整のとれた、スラッとしているがきちんと鍛えられているのが衣服の上からでもわかる体。
全てが菜月の好みだった。ストライクゾーンど真ん中のタイプの青年が、目の前にいる。
てっきり、ストーカーなんてキモくてむさくて太った醜男だろうと思い込んでいた菜月は、想像とかけ離れた姿に頭が真っ白になった。
思わず見惚れてしまうが、ハッと我に返る。
(いくら顔がよくても、こいつはストーカー!)
自分に言い聞かせ、男に乗っかったままビシリと指を突きつける。
「このストーカー野郎! 勝手に部屋に入って人の洗濯物盗みやがって! 警察に突き出してやるからな!」
「ご、ごめん、菜月……。菜月に一目惚れして、好きな気持ちを抑えられなくて……」
「んぐ……!?」
(声もいい……だと……!?)
鼓膜を震わすストーカーの美声に、菜月は狼狽した。
(れ、冷静になれ! こいつはストーカーなんだ!)
ぶんぶんぶんと首を振り立てる。
いくら顔と体と声がよくても、ストーカーはストーカーだ。惑わされてはいけない。
「か、勝手に部屋に入りやがって……ごめんで済むと思うなよ……!」
動揺を隠して必死に虚勢を張る。
男のズボンのポケットを探り、財布を取り出した。中に入っている免許証を見る。
「中谷 悟史 、ね。へー」
「あっ……」
「なんだよっ?」
「菜月に、名前呼んでもらえて、嬉しくて……」
悟史は恥ずかしそうに頬を染め、目を伏せる。
ずっ。
(きゅーん♡ じゃねー!! ときめくな! 相手は変態ストーカーなんだぞ!!)
必死に理性を保とうと踏ん張る。
(くそっ。なんて厄介なストーカーだ。何度も脳内でシミュレーションして折角捕まえたのに、全然予定通りにいかない……!)
予定ではクソキモデブストーカーを捕まえて、二度と菜月に近づく気が起きないよう言葉で責め立て、徹底的に心を折ってから警察に突き出そうと考えていたのに。
(落ち着け。ちょっと、かなり顔がよくて、好みのタイプで、声もめちゃくちゃ好きで、体型も抱き締められたいくらいいい感じだからって、そんなことくらいで絆されるな!! こんな好みの男、もう二度と会えないかもしれないなんて考えるな! もったいないとか思うな俺!!)
菜月は毅然とした態度で悟史を怒鳴り付ける。
「つーか、馴れ馴れしく名前呼んでんじゃねーよ!」
(ああ、でも……)
この声で、耳元で名前を囁かれたら、骨抜きにされてしまうだろう。
想像して、ぞくんっと震えが走った。
「ご、ごめん……」
「うぐ……っ」
悟史はしゅんとして眉尻を下げる。
その捨て犬のような切なげな表情に、胸がきゅんと締め付けられた。
(ダメだ、こいつの顔を見ていると正気を保てなくなる……!)
菜月は頭を抱えて悶える。
身を捩ったとき、お尻の下でごりっとなにかが擦れた。
顔を向けると、悟史の股間が膨らんでいるのが目に入る。
菜月はぎょっとした。
「ななっ、なにチンコ勃たせてんだよ……!?」
「ご、ごめん! 菜月が僕の上に乗っかってて、こんな間近で菜月に見下ろされて、菜月と話してるんだと思うと興奮しちゃって……」
悟史の息は乱れ、瞳は潤んでいる。
その色気の滲む表情に、くらくらした。
お尻の下の膨らみは、菜月を押し上げるように体積を増していく。
(うあ……すごい、デカイ……)
ズボンの上からでもわかるほど、悟史の逸物は大きかった。
こんな状況で勃起するような変態からすぐにでも離れるべきなのに、菜月は縫い付けられたかのように彼の上から動けなくなる。
布越しに男の欲望を押し付けられ、アナルがきゅんと疼いた。
(だ、ダメだって……いくらタイプだからって、こいつはストーカーで、変態で、犯罪者なんだ……)
人の洗濯物を盗んで、きっと匂いを嗅いだりしゃぶったりしてオナニーしまくってる変質者だ。
目の前の男が自分のパンツの匂いを嗅いでオナニーしているところを想像して、菜月はぞくぞくと背筋を震わせた。
(ば、バカか俺は……なんでコーフンしてんだよ……っ)
これでは、菜月の方が変態ではないか。
(でも、でも……っ)
この男が、菜月のことを考えて自慰に耽る様を想像すると、堪らなく興奮してしまう。
この男の頭の中で自分がどのように犯されているのか、そんなことを考えると体が火照って、下半身が熱く滾っていく。
妄想の中で菜月は、この大きな男根を根本まで突き入れられて、ガツガツ奥まで掘られて、胎内から溢れるほど男の精液を注がれたりしたのだろうか。
一体何度、菜月は妄想の中でこの男に犯されたのだろう。どんな風に抱かれたのだろう。
男の妄想を現実にしてほしい。そんな危うい考えが頭を過る。
(ダメだ、そんなの、絶対、ダメ……っ)
僅かに残る理性が菜月を押し留めようとする。
(ダメ、なのに……っ)
もう菜月は、目の前の男に犯されたくて堪らなくなっていた。
(それは、ダメだ、本当に……こいつは変態なんだから、こいつの好きにさせたら、マジでなにされるかわかんないし、首絞められたり、そういうヤバいこと、される可能性もあるんだ……)
そう。この男の好きにさせるのは危険だ。
だから、菜月が好きにすればいいのだ。
相手は犯罪者。菜月は被害者だ。
なら、少しくらい、いいではないか。
ぐりぐりと、臀部を男の股間に押し付ける。
悟史はその刺激に小さく呻いた。
「っ、菜月、そんなこと、されたら、余計に勃っちゃうんだけど……っ」
「うるさい! お前に拒む権利なんてないんだからな! 俺になにをされたって、文句言える立場じゃないんだから、おとなしくしてろっ」
「文句なんて、言わないよ。菜月になら、なにされても構わないから……」
恍惚とした顔で言われて、ふる……っと体に震えが走る。
菜月は悟史の足元へ移動し、熱に浮かされたように彼の股間に手を伸ばした。
震える指で、男の逸物を取り出す。
ぶるんっとそそり立つ剛直を直接目にして、菜月は瞠目した。
「はっ、すご……おっき……」
想像以上の大きさに、菜月はごくりと唾を飲み込む。
色も長さも太さも、まるで凶器のようだ。
見る者に恐怖を与えるほどのそれを見つめ、菜月の瞳はとろんと蕩けていく。
こんなもので犯されたら、自分はどうなってしまうのだろう。
そんな考えに囚われる。
はあっはあっと荒い息を吐きながら、引き寄せられるようにそれに顔を近づけた。
「あっ……菜月……っ」
息がかかったのか、悟史は艶の混じる上擦った声を上げる。
視線を向ければ、食い入るようにこちらを見つめる男と目が合った。
見られている。視姦するような目付きで、菜月を凝視している。
男の視線に性感を煽られ、菜月はますます息が上がった。
ふーっふーっと熱い息を漏らし、菜月は見せつけるように舌を伸ばす。そして、ねっとりと裏筋を舐め上げた。
「ぅああっ、菜月っ」
ロープで縛り上げられた男の体がびくびくと跳ねる。
その顕著な反応に菜月は気をよくして、ぺちゃぺちゃと舌を這わせた。
唾液でぬるぬるにして、ちゅぱちゅぱと音を立てて幹に吸い付く。手で柔らかく陰嚢を揉み込み、根本を握ってくちゅくちゅ扱いた。
「はあっ、ああっ、菜月、すごい、菜月の舌が僕のちんぽ舐めて、菜月の手でちんぽ扱かれてる……っ」
悟史の興奮した声に、菜月も更に興奮させられる。
下肢が苦しくて、菜月は片手を伸ばして自分のペニスも取り出した。そこは既に熱を持ち、とろりと先走りを滲ませていた。
菜月は自身の性器を扱きながら、悟史の男根をねぶり、味わう。
(すごい……おっきぃ……)
瞳をとろんと潤ませ、ちゅうちゅうと鈴口に吸い付く。じわりと溢れる先走りを啜り、先端を咥え込んだ。
「あっ、そんなっ、菜月の小さな口の中に、僕のちんぽが、ああっ」
じゅるっと吸い上げ、括れを舌で擦って刺激する。
先走りが止めどなく滲み出し、男の息はどんどん乱れていった。
自分の口淫に感じているのだと思うとぞくぞくして、菜月のペニスを扱く手の動きも徐々に速くなっていく。
「ふぅっ……ん、はっ……うぅんっ」
男の陰茎は大きくて、到底菜月の口の中には収まりきらない。それでもめいいっぱい口内に含んで、じゅぽじゅぽと下品な音を立てて出し入れする。
「はあっ、僕のちんぽ、菜月のお口に扱かれてる……菜月のちっちゃなお口が僕のちんぽでいっぱいになって、いやらしい音立てながら、一生懸命ずぽずぽしてる……っ」
興奮に掠れた声で実況され、菜月は羞恥と快感にぶるっと震えた。
無駄に声がよすぎるので、耳の中から脳を嬲られているような感覚になる。
「んうっ、うっ……ふっ、んんっ」
喉の奥まで咥え込んで、苦しさに涙が滲む。
苦しいのに、やめられない。
男の剛直に口腔内を擦られるのも、男が快感を得ていることが直に伝わってくるのも、艶を帯びた男の声も、全てが快楽となり、菜月を虜にさせた。
菜月のペニスももうどろどろで、下肢からぬちゅぬちゅと濡れた音が絶えず聞こえてくる。
「はっ、はあっ、そんなにされたら、もう出ちゃうよ、菜月の口の中に、僕の精子びゅーびゅー出ちゃう、菜月のお口妊娠させちゃうよっ」
そんなわけないだろ変態キモッ、なんて言葉は最早菜月の頭には浮かばなかった。寧ろ気持ちは昂り、精液を絞り上げるように口淫は激しくなる。
早く射精してほしくて、夢中になって男根にしゃぶりついた。自身の性器を扱き上げる手の動きも速くなる。
「あっ、出る、出る出る、イくっ、菜月の口まんに、射精する、出る……っ」
「んう゛っ、うんん……っ、~~~~~~っ!!」
喉に精液を注がれながら、菜月も射精した。
どぷどぷっと流れ込んでくる粘液を必死に飲み込むけれど、量が多すぎる。苦しくなって途中で口を離した。だらだらと唾液と精液を唇の端から零し、菜月は荒い息をつく。
「はあっ、あっ、はあっ……ふっ、ふぅっ……」
涙や涎で顔をぐちゃぐちゃにして、呼吸を整える。
ぼんやりしていたそのとき、ブチブチとなにかが切れる音が聞こえた。
菜月は視線を上げ、目を見開く。
男が体を縛り上げていたロープを引きちぎっていたのだ。
「こんなことされたら、もう我慢できないよ……」
「ひっ……」
ギラギラと情欲に濡れた双眸に射竦められ、菜月はびくりと震える。
男の纏う空気はぞくりとするほど凄絶な色気を孕んでいて、恐怖と期待に胎内が疼いた。
「んんっ、ん、ちゅ、はぁっ……ふぅんんっ」
「はあっ、菜月、んっ、菜月っ」
「んひっ、んうっ、んっ、ん~~~~っ」
「っ、はっ、菜月、またイッたの? キスハメ気持ちいい? キスしながらおまんこずぽずぽされるの好き?」
「はんんっ、んっ、んあっ、あっ」
尋ねておいて、答える前にまた菜月の唇を激しく貪る。唇は吸われ過ぎて腫れぼったくなってしまっていた。
あれから菜月は悟史にされるがままだ。
ベッドに連れていかれ、裸に剥かれた。
ストーカーにいいようにされるなんて許せない、と僅かに残る理性で一応抵抗はしたものの、あっさり押さえつけられ、身体中を愛撫された。唇で、手で、体の隅々まで触れられ、一応無理やりされている行為なのに堪らなく気持ちよくて、自分を組み敷くのがモロに好みの顔で、その顔がもの凄い色気を纏いながら下半身を直撃するような掠れたいい声で何度も菜月の名前を呼んでくるものだから、菜月はなす術もなくぐずぐずにされてしまった。
唾液でべとべとになるほどキスをされて、舌と指で執拗に解されたアナルに男根を突き立てられる頃には、菜月は既に喘ぐことしかできなくなっていた。
キスをしたまま激しく腸壁を擦り上げられ、菜月は何度も絶頂を迎えた。射精はせずに、ずっと快楽の絶頂にとどまり続けていた。
ぐちゃぐちゃ歪んだ菜月の顔を見下ろして、悟史は恍惚とした笑みを浮かべる。
「あー、可愛い、可愛い菜月。ちんぽすっぽり嵌められて、とろとろになっちゃってる菜月可愛い堪んない」
可愛い可愛いと甘く囁きながらも、下半身は甘さとはかけ離れた激しさで凌辱され続けている。自分の体から出てるとは思えないほど卑猥な粘着音が絶えず聞こえてきて、口からも下品なよがり声が止まらない。
「あひっ、ひっ、あっ、あーっ、あーっ」
だらしなく舌を伸ばし、ガクガクと全身を痙攣させながらまた達した。
ビクビクと蠕動する肉筒から、ずるりと剛直が引き抜かれる。
「んあぁっ」
ずぽっと亀頭が抜ける刺激にまたいった。
男はまだ達していない。男根はガチガチに勃起したままだ。
ぴったりと嵌まっていた肉塊を失い、直腸が切なく疼く。
いきっぱなしでもう辛いはずなのに、体はまだ男に与えられる快楽を求めていた。
無意識に、ねだるように潤んだ瞳を向ければ、悟史は荒い息を吐きながら菜月の体を反転させる。
膝を立て、腰を突き出すような体勢にさせられ、双丘の狭間に熱い肉棒を擦り付けられた。先端がぐりぐりと後孔に押し付けられるが、飲み込もうと腰を揺らせばずるりと滑り、中に入れてはくれない。
「んやっ、やぁんんっ」
焦れったさに振り向けば、くらくらするほどカッコいい男の顔が目に入った。情欲の滲んだ瞳に見据えられ、菜月は視線に感じて胴震いする。
「菜月、僕の名前呼んで、僕のちんぽ欲しいって媚びてよ」
「やっ、そんなの……っ」
一応これはレイプなのだ。菜月は完全に蕩けた瞳で男を見つめながら、形ばかりの抵抗を見せる。
「お願い、菜月。菜月に名前呼ばれたい、ちんぽ欲しがってほしい、菜月、菜月、お願い」
「っ……」
(ずるい……)
そんな切なげな顔で縋るような声で言われたらなんでも言うことききたくなる。
(ずるいずるいずるい……っ)
菜月の体はとっくに欲しがってるのに、わかってるくせに。「お願い」、なんてぞくぞくするような声で、ドキドキするような顔で言われたら、もう体も心もきゅんきゅんして、欲しくて我慢なんてできなくなる。
「っ、さ、悟史、の、ちんぽ欲しいっ、悟史のちんぽで、俺のおまんこいっぱいにしてぇっ、────っ!!」
一気に根本まで剛直を突き入れられ、ばちゅんっと肉のぶつかる音が響いた。
貫かれた刺激に、菜月はまた絶頂を迎えた。だが今度も射精はしなかった。
びくっびくっと震える菜月の背後から、悟史は何度も腰を打ち付ける。
痺れるような快楽を与えられ、菜月は甲高い悲鳴を上げ続けた。
「ひあぁっ、あっあっあっあっ、んっ、ひあっ」
「はあっ、はあっ、可愛い可愛い菜月、可愛い、もっと呼んで、ほら、おまんこぐりぐりしてあげるからっ」
「んひっ、ひっ、あっ、さとし、悟史ぃっ、ひぅっ、んっ、あっあっ、さ、あひっ、さとしっ」
亀頭で最奥を捏ね回され、頭がおかしくなりそうなほどの快感に苛まれながら、菜月は求められるままに名前を呼んだ。
「あっ、いいっ、きもちいいっ、悟史のおちんぽしゅごいっ、あひぃんっ、おれ、俺のおまんこ、こわれひゃうぅっ」
「ああっ、可愛い、菜月、菜月っ」
「ひうぅんっ」
背後から回された男の手が、菜月の両乳首をぎゅうっと挟んで捻り上げる。
痛いくらいの刺激も快感となり、菜月は直腸を締め付けながらまた達した。けれどやはり射精はできない。
ぺニスはもう限界まで張り詰めていて、達しているのに吐き出せないもどかしさが辛かった。
「んゃああっ、もっ、いきたいぃっ、しゃせぇ、しゃせえさせてぇっ」
体に力が入らず自分で扱く余裕のない菜月は、身を捩って悟史に懇願する。
悟史は身悶える菜月をうっとりと見下ろし、唇を歪めた。
「はあっ、可愛い、可愛くて堪んない、もっと可愛くおねだりして、僕にどうされたいの?」
「ひっ……く……」
焦らされて、菜月はぽろぽろと涙を流す。
この男が全然好みの顔じゃなければ、調子に乗るなこの変態、なんて言い返して絶対に従わなかっただろう。
しかし菜月は男の顔に、声に、体に、すっかり虜にさせられていた。
泣きながらも怒りなど微塵も湧かず、寧ろ被虐の悦びに浸り、男の望む言葉を口にする。
「さとし、んんっ、悟史のおちんぽで、おまんこずんずんされながら、あひっ、せーえき、びゅーびゅーしたいぃっ、お願い、さとしぃっ」
「菜月っ」
乳首を弄っていた片方の手が、菜月のぺニスへと伸ばされた。掌に包み込まれ、くちゅくちゅと上下に擦られる。
快楽が駆け抜け、射精へ向かってどんどん上り詰めていった。
菜月のぺニスを擦りながら、悟史は激しいピストンを繰り返す。
「はあっ、菜月、僕もイッていい? 菜月の中に出していい? 中出しさせてくれる? ずっと我慢してたから、一回でおまんこから溢れるくらい出ちゃうと思うけど、全部菜月の中に出したいっ」
上擦る声を耳に吹き込まれ、菜月は考えるよりも先に頷いていた。
「いいっ、出してっ、俺の中でいって、いっぱい出してぇっ、あっあっ、ひあぁんっ」
「菜月っ、もう、可愛い、ほんと好き、大好きっ」
「んひぁっ、あっあっ、いくっ、もぉいくぅっ」
「僕も出るよ、出すからね、僕の精子、全部菜月の中に出すよっ」
「ひっ、あっあっ、あ────っ!!」
菜月は悟史の手に扱かれ、漸く射精することができた。
ほぼ同時に、胎内にどぷどぷっと大量の精液を注がれる。
悟史は菜月を強く抱き締め、射精しながらも腰を振り、最後の一滴まで肉襞になすりつけた。
男の執着を感じて、菜月はぞくりと悦びに震える。
射精を終えても、悟史は菜月を抱き締めたまま離れなかった。
「嬉しいよ、菜月……。もう死んでもいい、ありがとう、菜月、愛してる」
感極まった様子の悟史の声が聞こえる。泣いているような、震える声だった。
最初で最後だと覚悟しているのだろう。菜月が通報すれば、彼は逃げもせずおとなしく捕まるはずだ。
離れようとする悟史の腕に、きゅっとしがみつく。
「菜月……?」
「……死んでもいいなんて、言うな……」
「え……?」
「もう俺、お前のチンコなしじゃ生きてけない……。お前がめちゃくちゃするから……お前のせいなんだから……責任取らなきゃ許さないからな……っ」
「菜月……!!」
菜月の言葉に感動したように、悟史が抱きついてくる。埋め込まれたままの男根が一気に膨らんで内部を圧迫した。
「喜んで責任取るよ! 菜月が望むならいつでもどこでもチンコ嵌めるよ! 僕のチンコは菜月専用だから!」
歓喜に満ちた美声に胸を震わせながら、こんなはずじゃなかったんだけどな……と心の中で呟いた。
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