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第25話 篠田の弟がブラコンすぎて困る(3)
その晩はなんとか弟に睨まれつつも俺がソファで寝ることで穏便に済ますことができた。
夜中なんとなく寝付けなくて悶々としていたけど、よく考えてみたらいくら先輩後輩で仲良くたって、合鍵持って先に部屋入ってシャワー浴びてんのおかしいよな…最初から隠すの無理だったんだ。
うん、もう言うしかねえ!
だけど…俺虫認定されてるからな…
まず仲良くなって気に入られないと。
というわけで俺は早起きして2人が起きてくる前に朝食を用意していた。
材料は限られてたからそんなに大したものは出来ないけど、卵焼きと味噌汁、湯豆腐、浅漬け、あとこの前勝手に冷凍庫にぶち込んでおいた鮭の切り身があったから2人が起きたらそれを焼くことにする。
キッチンに立っていると背後に気配を感じた。
篠田だと思って振り返りもせず話しかける。
「あ、起きた?今魚も焼くから待ってね」
「これお前が作ったのか」
あ、びびった!篠田じゃなかった、弟か。
「おう、おはよう。食べれない物とかあった?」
「ちっ、料理上手をアピールして俺に胡麻する気か?」
「はぁ?なんでお前に胡麻するんだよ。手を洗ってさっさと座れ。兄ちゃんも起こしてくれよ」
寝惚けた顔の篠田と、弟と一緒に朝ごはんを食べる。篠田残業続きで疲れてるなぁ。
「醤油とって」
「ん」
「はー、美味しい。先輩ありがとう。昨日から食っちゃ寝でごめん」
「疲れてんだろ。今日明日は休めるのか?」
「うん、でも今日この後ちょっと出るかもしれない。連絡次第かな」
「そうか」
篠田は上司の呼び出しがあって出勤することになった。
「行きたくないけど行ってきます」
「はい、いってらっしゃい」
「晩御飯の時間までには帰れると思う…」
「うん、なんか作っておく」
「先輩ありがとう~~♡」
抱きついてくるからよしよししてやる。でもアイツが見てるかもしれないから程々にな。
篠田が出掛けてから、俺は朝食の洗い物をして、シーツなど含めてガンガン洗濯機を回し、掃除機を掛けて水回りの掃除をして…とクルクル動き回っていた。
剣志はソファでごろごろしてて、マジで邪魔。
どっか行けよ若者だろ?それか手伝えよな。
「なぁ、どこも行かないの?」
「あ?俺が何しようと勝手だろ」
かーーっ!ほんっと可愛くねえ。
篠田の爪の垢を煎じて飲ませたいな?!
「昼飯食うかどうか聞こうと思ったんだよ。素麺でいいか?」
「ああ」
食うんかい。
麺を茹でてたら向こうが話しかけてきた。
「なあ、あんたここで何してんの?」
ぐ、それを聞かれると…
確かに言われてみれば先輩が後輩の部屋掃除しまくって弟に飯つくってんのおかしいよな。
「お…お母さん?かな?」
「ぶっ!!」
あ、笑った…
「はあ、なんかバカバカしくなってきた。あんた兄貴の恋人なの?」
隠しても無駄だよな。
「………はい………」
「ふーんじゃあオカマなの?」
「ちげーよ。見りゃわかんだろ普通の男だよ。本来女が好きなんだよ俺は」
「へー。なのになんで兄貴と付き合ってんだよ?きもちわる」
きーーー!ムカつく!
茹で上がった麺を冷水で締める。
「ふん!俺が付き合おうって言ったんじゃないもんね。篠田が俺と付き合ってくれって頭下げたんだよ!ばーか」
「ああ?嘘つくなよ。なんで兄貴が男に付き合おうなんて言うんだよ」
「はっ!知るかよ。俺だってちょっと試しにセックスしてみただけで終わりのつもりだったっつーの」
「セッ!!!??」
あ、やっっべ
「お前…兄貴を身体で誘惑したのか!」
「ちょ、誘惑とか人聞きが悪いんだよ!そもそもお前の兄貴がやってみたいって…」
「わーわーーわーー!!やめろやめろやめろ聞きたくない!せっかく俺が気をつけて変な虫が寄ってこないようにしてたのに!!まさか女だけじゃなく男が寄ってくるとか想定外なんだよ!」
「いや、お前は篠田のなんなんだよ?なんでお前がそんなことしてんだ?」
「兄貴は昔からあの見た目でモテすぎてすげー変な女に付きまとわれたり、やばいストーカー被害とか遭いまくってんだよ」
「あー、それはありそう…」
「ありそうじゃねえ、今まさに遭ってんだよお前というストーカー被害にな!」
「なっ!だから俺たちは付き合ってるって言ってんじゃねーか」
「そんなの俺は信じねえ。お前ごときで兄貴が勃つわけがない」
「はぁあああああ!?聞き捨てならねえなおい。勃つに決まってんだろ!」
「昨日だってお前ソファで寝させられてたじゃん」
「そんなのお前に遠慮したに決まってるだろぉ?!!お前いなかったらしっかりエロいことしてたわ!!お前だって見ただろ風呂入る前に。篠田が俺にチューしてきたの!」
「どうせお前が悪魔みたいに襲ったんだろうが。俺が帰ってきたときだっていきなり飛びついて来やがって。ビッチが!」
「言ったな?おい、お前ちんこ出せコラ!!しっかり勃たせてソッコーイカせてやるからな!」
「おお、望むところだよ!お前なんぞに勃つわけないだろ!」
そしてなぜか俺は勢いで篠田弟のちんこを勃たせる作業に没頭していた。
「んっんん…」
ぺちゃ…クチュ…
ずちゅっずちゅっ
篠田のと同じくらいデカいから口に全部は入り切らない。
舌で舐め上げ、手で竿をさすりながら、先端の鈴口を舌で抉る。
ふん、どうだ!!めっちゃ勃ってるじゃねえか!ばーか!
俺はちゃんと視覚的サービスとして自分のシャツの前ははだけてある。
それくらいのあざとさはここ数ヶ月で取得済みだ。
じゅぽっじゅぽっじゅぽっ
しこしこしこ…
「うぅ、やめろ、離せもう出る!」
ガチャ
「ただいま~。はぁ、早めに帰れたよぉ。あー疲れた…」
「へ?」
「ああっ!」
俺がびっくりして性器から口を離した瞬間、ビュッと剣志の精液が俺の顔にかかった。
「え…?何やってるんだお前ら…?」
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