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第24話*
(十夢先生が興奮してる……!)
よかった。この調子なら今回のBLドラマもきっと演じ切れる。
一気に自信が出て来て、柚希はジーンズの上から十夢の膨らみを撫でた。
「ねえ、先生も脱ぎませんか? おればっかり裸にするのは不公平だと思うんですけど」
「そうかもしれないけど、脱いだらその瞬間突っ込んじゃいそうでね。ジーンズは我慢するのにちょうどいいから」
「我慢なんてする必要ないです。別に減るもんじゃないし……」
ジーンズのボタンを外し、ファスナーを下ろしてやる。
「おれのものを見るなら、先生のも見せてくださいよ」
「……まったく、困った子だな」
苦笑されたが、ジーンズと下着を脱がせるのを止められはしなかった。
勃起した男根がぶるんと飛び出し、目の前に突き付けられる。
(うわ……)
十夢先生の欲望は、想像していたものよりかなり大きかった。赤黒く膨れ上がった肉棒は天井に向かって雄々しくそそり立ち、官能的な熱をはちきれんばかりに溜め込んでいる。
圧倒的な存在感に、ついこくりと喉が鳴った。自分の下肢がズキンと痛み、脚の奥が熱くなってきた。
「……欲しくなってきた?」
陰茎を凝視している柚希に、十夢はからかうように笑いかけた。
「こういうのはね、挿れられる直前まで見ない方がいいんだよ。見るといろいろ想像しちゃうから」
改めて柚希をソファーに押し倒し、膝裏に腕を差し込んでのしかかってくる。
脚の付け根から身体を半分に折り畳まれ、体重をかけて押さえ込まれて、柚希はほとんど身動きできなくなった。
「せ、先生、何……?」
「何って……柚希くん、待ちきれないんでしょう? こんなに積極的に誘ってくるんだから。だったら先に挿れてあげるよ」
「えぇっ!?」
またもや穏やかな強引さを発揮されたが、今回ばかりは戸惑いの方が強かった。
まだ指をちょっと挿れられただけなのに、こんなに早く挿入してしまって大丈夫だろうか。もう少し時間をかけた方がいいのではないか。
「力抜いててね」
戸惑っているところに後孔に熱いものを当てられて、柚希はますます動揺した。そのままじりじり圧力をかけられ、ミシッ……という音と共に硬い先端が侵入してくる。
メリメリと蕾を破かれて、さすがの柚希も悲鳴を上げた。
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