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第249話◇交錯 ※

「……っん…… ……っぅ、ン……」  乳首を舌で刺激すると、指をきつく締め付けてくる中が、ビクビク震える。  ……入れたら、超気持ち良さそう。  そう思うんだけど、最大限慣らしてから、にしたい。  せっかくお試しじゃないと言ってくれて、本当に「恋人」として初めてする記憶は、めちゃくちゃ気持ちいいものにしたいし。  中、指で届く範囲のどこがいいかは、長く弄ってると分かってくる。  強くすると、軽くイって、全身強張るし、触れてないそれから、精が零れてくる。 「……ん、……ふ……っ」  さっきからもう何度も、もういいと言われてるのだけど、まだもう少し、と言って続けてる間にも、多分、軽く何度か気持ちよくなってるみたいで。  ふー、と、せわしない息が漏れて、何度も噛みしめて、声が途切れるけれど、すぐまた、短い喘ぎが聞こえる。  ……声、我慢してる時の吐息みたいなのにも、短い喘ぎにも。  頭おかしくなりそうな位、興奮してて、正直、もう乱暴な衝動を抑えるのがきつくなってきた。  でも、最大で気持ち良くなってほしいし、ていう気持ちだけで、なんとか我慢してた時。 「……み、かみ、ちょ、と」 「……?」 「もう……っ……上、来て……っ」  肩に触れた手が、ぎゅ、と握りしめてくる。  先輩の脚を大きく割らせて押さえたまま、ずっと胸や下半身の方に居たので、あ、下に居すぎたかなと苦笑いが思わず浮かぶ。 「……陽斗さん?」  今まで、顔を背けて、枕に押し付けるみたいにずっとしてたから、顔も良く見えてなかったし。  中は弄り続けたままで、体に触れていた方の手を、頬に触れさせた。  体を上げて、先輩と向かい合うところまで顔を上げたら。 「……っ……いつまで、やって、んの」  そんなセリフとともに、睨まれたんだけれど。  ……顔、上気して赤いし、瞳は涙で潤みきってて……というか、思い切り泣いてるし。もうぐずぐずに、とろけてる感じが。  可愛すぎて、熱が、下半身に直撃してくる感が半端ない。 「……いつからそんな顔、してたの?」 「……っ? そんな、て?」 「ごめんね、気づかなかった」  中のいいところ、ぐり、と擦ると、「ひぁ……」と仰け反る。 「……あ……っ……ン……っ」  指を締め付けて、ビクビク震える中も、動きを止めても、快感の余韻で、震えてるのも。  ……もう完全にオッケイだったかも……。 「……んん、んっ……ぁ」  指、奥まで入れると、全身、びくん、と震える。 「――――……かわい……」  首筋に吸い付いて、少しきつく吸うと、また中が締まった。 「……ぁ、っん……待っ……」  首筋を舐めながら、耳の中に舌を入れると、体、縮こませるみたいに震えて、ひゃ、と声が漏れる。 「……なんか……どこに何しても、気持ちよくなってる?」 「……っ……ん、ふ……」  顎を捕らえて、オレの方に向けて、舌を絡める。 「……もう指三本……全然平気だよね?」  舌で、口の中、なめながら囁くと。  思った通り、更に赤くなって、オレを睨むけど。  もう、死ぬほど可愛くて、ただ、オレが熱くなるだけ。  ……可愛いな。  めちゃくちゃ優しくしてあげて、優しく抱いてあげたい気持ちと。  ……恥ずかしいこといっぱいして焦らして、泣かせたいって気持ち。  もちろん泣かせる方だって、めちゃくちゃ可愛がるけど。  オレん中で、めちゃくちゃ交錯しだした。

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