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第74話 家を出ます!

7ー6 家を出ます! 俺は、グーリスじいちゃんに頼んでルイスと同じ学校へ身分を隠して転入することにした。 アメリも一緒に転校する気満々だったけど、神子であるアメリが王立学園以外の学校で学ぶことは許されず、アメリは、王立学園に残ることになった。 王立学園とは違い王宮から少し離れたところにある魔法学園に通うことを理由にして、俺は、王都の下町で暮らすことにした。 グーリスじいちゃんは、なかなかうんとは言わなかったが、俺も、諦めずに何度もじいちゃんに許可を求めた。 「また、身に危険があるやもしれんしな」 「なら、警備のためにイーサンが同居すればいいんじゃ」 俺の言葉にグーリスじいちゃんは、しぶしぶ頷いた。 「なあ、いいじゃろ。聖母様とても人の子。たまには息抜きもしたくなるだろうて」 いや、わかっておられる。 俺は、こくりと頷いてじいちゃんを見守った。 しかし、それだけではことは収まらなかった。 「なんでイーサンだけ?」 今度は、アメリがぐずりだした。 「俺も、レンと一緒に暮らす!」 うん。 まあ、いいだろう。 俺は、仕方なくアメリが一緒に暮らすことには同意した。 どうせ、まだ乳やりが続いているしな。 俺は、その場に立ってふぅっと吐息をついた。 仕方がない。 背に腹は、かえられん。 だが。 レイテとルイスは、お断りすることにした。 レイテは、皇太子として国民にわりと顔を知られているらしいし、ルイスは、家が近くで学校も一緒だからな。 2人供不服そうだったが、とりあえずは納得して貰った。 まあ、週に一度は、 2人とデートするという約束をさせられたけどな。 家を建てる場所は、グーリスじいちゃんが貸してくれることになった。 下町にあるもともとは、神殿の小さな祈祷所のあった場所が今は、空き地になっていた。 「まったく、今の若いもんは、神殿のことなど興味もないらしい」 グーリスじいちゃんは、腹立たしげに呟いた。 「まったく、魔王でも攻めてこいとでもいうのか?愚か者どもが!」 俺は、今では、騎士団に所属しているイーサン、もといルーシェに頼んでその空き地へと連れていってもらった。 うん。 なんか、すごい草生えてるな。 俺は、覚えたての魔法で空き地の草を凪ぎ払うと、あの見知らぬアリステアさんにいただいた贈り物であるストレージ入りの家を取り出してみた。 本当に、どこの誰かも知らないけど、ありがとう、アリステアさん。

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