｢なぁ蒼。お前、颯斗とは最近どうなの？ お盛んですか？｣ 休み時間、急にそんなことを聞いてきたのは同じクラスでバスケ部の伊月忍だ。 忍には成瀬伊織というサッカー部の彼氏がいる。 ｢まぁやることやってる｣ 蒼がそう返すと、忍は声を潜めて言った。 ｢おおまじかよ。腰大丈夫か？ 俺んとこは伊織が結構激しくて〜〜だから、って蒼聞いてる？｣ 忍は背後から近づいてくる人に気付いたが、時すでに遅し。 ｢しーのーぶー？？｣ ｢あ……い、いおり…｣ ｢ちょっとこっちおいで^^ 蒼悪い！ちょっと忍借りるわ！｣ と、伊織に連行されてしまった。 蒼と忍はお互い彼氏がいるという共通点がある為、時々こうやってお互いの彼氏について話すのだが忍が連れ去られたからには話す人も居らず1人で席につき読みかけの小説を机からだそうとするとたまたま目に入ったカレンダーをみて思った。 (そろそろ颯斗の誕生日だ) (プレゼントどうしようかな) そんなことを考えていたら授業開始のチャイムがなった。