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6.すごくおっきいので最後まで
「……力を抜け」
大きな鬼のイチモツが目に入る。すごくでかいって思った。あんなので貫かれたら尻穴が壊れてしまいそうだけど、僕はもう鬼に嫁いだんだから受け入れなきゃいけない。
「わ、かんな……」
どうやって力を抜いたらいいのかわからない。身体の震えが止まらない。
でも、僕は村で言いつけられたことをここで思い出した。
「旦那さま……あの……」
「……なんだ?」
いら立ったような声に身が竦むけど、これは言わなきゃいけない。
「……どうか、末永く可愛がってくださいませ……」
顔に熱が集まるのがわかる。こう言ってしっかり愛してもらうようにと言いつけられた。
少しでも優しくしてもらえるといいなと思ってそうお願いしたのだが、大きな鬼は目を見開いて止まってしまった。
「……あの……?」
もしかして怒らせてしまったのだろうか。おろおろしてしまう。だからと言って今更取り消しなんかできないし。
涙がまたぽろりとこぼれた。それを見て、なのか鬼ははっとしたような表情をした。
そしてまた自分の頭をがしがしと掻いた。
「……なんだこの愛らしい生き物は……」
「?」
とても小さい声で呟かれたので、何を言ったのかわからなかった。それよりもとても不安で、早くこのイチモツで貫いてほしいと思った。そしたらきっと、痛みで何も考えられなくなるだろうからと思ったのだ。
だけど。
「ああ……思いっきり可愛がってやるぞ。このおまんこをなぁっ!」
鬼はそう言うか言わないかのうちに、僕の尻穴にその凶悪なイチモツをずぶり! と突き入れた。
「あっ、ひぃいいいいい~~~~~ッッ!?」
突き入れられた衝撃と共に、一気に甘さが全身に押し寄せてきた。僕は背をのけ反らせて何度も首を振った。ナニコレ、ナニコレ? こんなの知らない。こんな頭おかしくなっちゃいそうな甘さは知らない。
鬼は僕の尻穴の縁を指先でなぞった。それにも感じてしまう。
「きゃあぁうっ、ひぃっ、あああーーーーっっ!?」
「入れただけでイッたのか。天使のおまんこが性器だっつーのは本当なんだな」
鬼は僕自身を軽く握ってククッと笑う。
そんな、入れられただけでイッてしまったなんて。それだけでなく、中に入ってきたイチモツに触れている場所が全て甘く感じられるのだ。
「まだ全部入ってねえぞ」
「あああっ……!?」
そんな、そんな、これ以上入れられたらどうなって……。
「ひぃいっ、あああっ……!?」
もっと奥まで入ってくるぶっといイチモツにわななく。
「あー、気持ちいいな……最後まで入れちまうぞっ!」
もっと奥まで、なんて。最奥まで入ったと思ったのに、鬼のイチモツがそこを何度もつつく。
「おらっ! 開け!」
「ひぃいっ! ~~~~~~ッッ!?」
閉じていたところを無理矢理こじ開けられたようだった。その衝撃に身体ががくがく震え、僕ははくはくと空気を求めた。本来ならば入ってはいけない奥まで鬼のイチモツがねじ込まれ、ぐっぽりとそこにはまった。
「あぁ……あぁ……あ……」
「またイッたのか。天使ってのはとんでもねえなっ!」
鬼は上機嫌でまた僕自身を軽く握り、くにくにといじる。
「あっ……あぁっ……」
身体の中に収まっているイチモツに触れているところが甘くて甘くてたまらない。甘い、としか表現できないぐらい泣きたくなるほどへんなのだ。萎えた僕自身をくにくにといじられるのも甘くて、僕は涙と涎をこぼしながらびくびく震えた。
「いてえか?」
「?」
いてえ、ってなんだろう? 僕は少し心配そうな色を目に浮かべた鬼をぼうっと眺めた。
「へん……」
「ん? なんだ?」
「なか、へん、だよぉ……あぁっ……」
自分でも信じられないくらい甘ったるい声が出た。
「へん、か……そうか……」
鬼は何故かほっとしたような顔をした。僕を運んできた鬼よりも恐ろしい顔をしているのに、胸が少し甘くなった。
「あぁっ、あっ……」
鬼は僕を抱きしめると、腰を少しだけ動かした。
「あああっ……!?」
中を擦られた途端一気に甘い感覚が押し寄せてきて、また涙がぼろぼろこぼれた。
「いてえか?」
また鬼が聞いた。いてえか、というのは痛いか? と聞いていたようだった。僕はゆるゆると首を振った。痛みなんか欠片もなくて、それよりもこの甘い感覚をどうにかしてほしかった。
「へん……ヘン、だからぁ……」
「……そうか」
鬼は僕の返答にニヤりとし、それから中をゆっくり抉るような動きでこね始めた。
「あああああーーーーーっっ……!?」
全身が甘くなって、蕩けてしまいそうだった。甘くて、とてもへんで、でももっとしてほしくて、僕は鬼に抱きしめられたまま何度も何度もイカされた。
「あんっ、へんっ、へん、だよぉ……」
「イイって言うんだ。気持ちいいってな!」
「やぁあっ、こわ、こわいぃ……」
鬼はぬっくんぬっくんとイチモツで中をこね回した。その度に甘くなって、頭がおかしくなってしまいそうだった。こんなの知らない。おかしくなっちゃうからしないでって思った。
鬼はとても、とても長い間僕の中を蹂躙していた。頭が蕩けるような甘さで、涙が全然止まらなかった。
そうして僕は、名実共に鬼の花嫁となった。
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