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12.やっと翌朝。朝からされちゃう

 目が覚めた時、灰色の鍛え上げられた筋肉がすぐ前にあって僕は困惑した。 「お、起きたか?」  長の声だった。どうやら僕は長に抱きしめられて寝ていたらしい。というか、また気を失っていたのかな。カヤテの精液を受けた時も甘さが全身に広がってたいへんだったんだけど、長の精液はもうなんていうかすごい、なんてものじゃなくて頭がおかしくなってしまいそうだ。全身が一気に甘く蕩けてぐずぐずに溶けて形もなくなってしまうような、そんな危険な甘さ。思い出したらカーッと頭に熱が上がった。 「真っ赤だぞ? 身体はどうだ?」  長はとても怖い顔をしていると思う。大きな目は真っ赤だし、顔は全体的にごつごつしていて固そうだ。でも僕を気遣ってくれているのはわかるし、それにこの匂い、とても心地いい。 「旦那さま……大丈夫、です」  うっとりして長の胸に顔をすり寄せる。すごくいい匂いがするのだ。 「うっ……なんだこのかわいいのは……って、何を嗅いでるんだ?」 「あ……」  すりすりしながら嗅いでいるのがバレたようだった。 「ご、ごめんなさい……旦那様の匂いが」 「あ? ちゃんと湯にゃあ浸かってきたんだがな……」  長は頭を掻いた。バツが悪そうな顔をしている。その表情に胸が高鳴った。 「いえ、その……旦那様の匂い、すごく、好きで……」 「俺の匂いが好きだと!?」 「は、はい……あの……」  長は素っ頓狂な声を上げた。そんなに僕はおかしなことを言ってしまっただろうか。おろおろしてしまう。 「失礼します。天使さまは元々鬼の為に存在するものですから、鬼の匂いを心地良く感じるようになっています」  僕はまた顔が熱くなるのを感じた。そうだったんだ……。 「そうか……」  長はなんともいえない顔をした。だがその後リンドルから続いた言葉にもっとなんともいえない顔をした。 「ですがより自分を愛してくれる鬼の匂いを好む傾向があるそうですので、長殿が天使さまをかわいく思っていることが伝わっていると思われます」 「お、おう……」  狼狽えている長に僕は目を丸くした。  僕がかわいい?  首を傾げる。  ただ抱かれていることしかできないのに?  長は自分の頭をがしがしと掻いた。 「だーーーっっ! しょーがねーだろかわいいんだからっ! おらっ、ヤるぞっ!」 「あっ……」 「蜜を寄越しやがれ!」 「あぁああんっ……!」  長は怒鳴るように言ったかと思うと、僕自身にしゃぶりついた。そんな、汚いのにっ。 「だめっ、洗って、あぁん、きたなっ、あぁっ……!」 「天使さまのお身体は汚くないですよ。昨夜洗浄魔法もかけさせていただきましたので」 「あっ、でもっ……!」  長が頭を上げた。 「でももくそもあるかっ! お前は素直にあんあん啼いてりゃいいんだよっ!」  そう言って僕自身をまたぱくりと咥えてしまった。 「あぁああああんっっ……!」  強く何度も吸われて僕はすぐにイカされてしまった。一人でする時はこんなに早くイッたことないのに、みんな巧みで困ってしまう。  ゴクリ、と精を飲まれて全身が熱くなった。 「……ああ、うめえが足りねえな。愛液も飲ませろっ」  そのまま僕の足を広げようとした長をリンドルが止めた。 「長殿、申し訳ありませんが先に天使さまのおまんこの中を清めさせていただきます」 「ああ? 必要ねえだろ?」 「いえ、ちょっとしたことで体調を崩されるようになっておりますので、最低でも一日一度は中をキレイにする必要があります」 「……早く済ませろ。俺の見ている前でな」 「天使さま、失礼します」 「あ……」  長がすぐ横に寝転がっているという状況で、僕は足を広げられ尻穴をリンドルに舐められた。 「やっ、ああっ……」 「ウイ様、すぐに済みますから……」  昨日は指先を少し入れただけで使えたはずなのに、どうして今朝は舐められているんだろう。舌先を尖らせて中に入れられると一気に甘くなる。そこに洗浄魔法を流されて、僕は涙をこぼした。触れられた状態で魔法を使われると甘くなってしまうのだ。 「おいっ、まだかっ!?」  僕が身もだえているのを見て長が唸る。リンドルは慌てることなく舌を限界まで入れて僕の中を舐め回すと、ようやく顔を上げた。 「お待たせしました。キレイになりましたのでどうぞ」 「くそっ!」  長は忌々しそうに布団を叩くと、僕に口づけてきた。 「んんっ……!」 「長殿、私にも天使さまを抱く許可をいただきありがとうございます。天使さまの体調をみながらできるだけ優しく抱かせていただきます」 「んぁっ、ぁんっ……!」  リンドルの言葉に驚いた。僕はリンドルにも抱かれることになったようだった。確かに鬼の血を引いてるって聞いてはいたけど……。  長に舌を何度も吸われ、唾液を飲まれた。そうして今度は乳首を執拗にいじられる。 「やっ、やぁっ……!」 「んとにこっから乳が出るようになるのか? こんなちっちぇー乳首からよ」 「乳首はいじればいじるほど育ちますからいっぱいかわいがって差し上げてください」 「おう……」 「あっ、あっ、あっ、あっ……!」  乳首を舐めたりしゃぶったりされるだけで腰の奥が甘くなる気がする。そこからとろりとした何かが分泌されているかんじで、僕は思わず太ももをすり合わせた。 「まずはここでいっぱい感じるようにならないとな……」  長は嬉しそうにそう言いながら、ひりひりするまで僕の乳首をいじり続けた。そしてひりひりした乳首はリンドルに舐めて治され、そこから生まれる甘さは全て身体の奥に広がった。 「やぁっ、あぁあっ……!」  長が僕の足を再び広げてひくついているであろう尻穴を凝視した。 「こんなちいせえおまんこに俺のが入るとか、エロくてしょーがねーなっ!」 「あぁあああっっ……!」  そして僕は長にも尻穴をたっぷり舐められ、中から分泌された液もじゅるじゅるとたくさん飲まれてしまったのだった。  朝からエロくて頭がおかしくなりそうだと思った。

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