42 / 94

41.乳首をいっぱいいじられたら

「……そんなに天使ってのは惚れっぽいものなのか?」  惚れっぽいのかな?  僕は首を傾げた。 「天使さまの生態はまだよくわかっておりませんが、鬼には無条件で身体が反応するようです。そして好意を持たれているかどうかも無意識で判別しているようなので、好かれている相手には惚れやすいのではないでしょうか」  リンドルが淡々と言う。僕は長の腕の中で縮こまった。 「本能みたいなものなんですか。天使さまは庇護されないと生きていけませんしね」  カヤテが確認する。  僕は首を傾げた。やっぱり好きって言っちゃいけないのかな? 寂しいけど言わないようにしないと……。 「またいらんこと考えてるな?」  身体を持ち上げられて、長に顔を覗き込まれた。こんなに怖い顔をしているのに、どうしてこんなに愛しいんだろう? 長の顔をじっと見ていると胸が苦しくなる。  怖いんだけど、好き。 「……目は口ほどに物を言うってのは本当らしいな……」  先に目を反らしたのは長だった。 「お前は好きにしろ。俺も好きにする。だが俺のことを”好き”と言ったら有無を言わさず抱くぞ。全身これ以上ないってぐらいかわいがってやる。……いつでもだ」  髪を撫でられて、胸に優しく抱きしめられたら想いが溢れてしまう。 「……旦那さま……」  さっそく言ってもいいかな? 「なんだ?」 「旦那さま、好き……」  長の手が止まった。 「……お前というやつはあああああっっ!!」  いきなり大きな声を出されてびくっとする。やっぱり好きって言っちゃいけなかったのかな? ぶわっと目に涙が浮かぶ。だめだ、泣いたら困らせてしまうから……。 「あっ……!」  布団にそのまま押し倒されて、服を剥された。脱ぎやすい服だったからすぐに裸にされてしまう。  長の目がギラギラしているように見えて、僕は思わずぎゅっと目をつぶった。 「んんんっ……!?」  唇を塞がれて舌が僕の口の中に入ってきた。口腔内を容赦なく舐められて、舌を絡め取られて何度も吸われる。すぐに頭がぼおっとしてきて、腰の奥が甘くなって……。 「んっ、んんっ、ぁあっ……!」  口端から漏れた唾液も舐め取られ、じゅぷじゅぷと激しく濡れた音を立てて口腔内を犯された。  そう、まさに犯されたという表現が正しかったと思う。目に涙が浮かび、ぽろぽろとこぼれる。  好きって何度も思った。 「んぁっ、あぁ……ああんっ……!?」  やっと唇が解放されたと思ったら、今度は耳を舐められ、首筋を吸われ、鎖骨も吸われた。その度にびくびく震えてしまい、甘さが腰の奥に集まっていく。 「あんっ、ちくびっ、はぁっ……あぁんっ……!」  長はすでに立ち上がっている乳首を乳輪からちゅうううっ! と吸った。強い刺激に身体がびくんっ、と跳ね、それと同時に甘さが生まれる。 「乳首がどうしたんだっ。お前は俺の嫁なんだから俺の好きなようにさせてりゃいいんだよっ!」 「あんっ、あんっ、あんっ……!」  乳首を咥えながらそんなことを言われたから、歯が乳首に当たってそれだけで感じてしまう。あんまりにも甘すぎるからもう少し手加減してほしいって思ったけど、長に愛されるのが嬉しいから僕は長の頭を抱きしめた。  長はちろちろと乳首を宥めるように舐め、それからまたちゅううっと吸ったり、甘噛みしたりした。もう片方の乳首も乳頭を指先で優しく擦られたり、くにくに揉まれたり、引っ張られたりした。それを交互にされるものだからたまらない。 「あぁんっ、あんっ、あんっ、あんっ……!」  乳首、そんなにいじられたらイッちゃいそう。時には強く吸われたり、宥めるように舐められたりしたら甘くて甘くて……。 「あっ、あんっ、イッちゃ……あぁあんっ……!?」 「なんだってっ!?」  引っ張られながら乳首をくにくに揉まれて、僕は胸の刺激だけでイッてしまった。 「あぁんっ、やっ、あぁっ、イッた、あぁんっ、イキ、ましたからぁ……」  それでも長は僕の乳首をいじるのをやめてくれない。それだけじゃなく、空いている片手で僕自身を握った。 「ひぃいんっ……!?」 「乳首だけでイッたのかよっ、ホントに感じやすいなっ!」 「あぁあんっ、やっ、ちくびっ、だめぇっ……!」  長は僕が胸の刺激だけでイッたことを確認すると、更に僕の乳首をいじった。吸いながら舌で転がしたり、引っ張りながらくにくに揉んだりして、また腫れてしまうまでかわいがられてしまった。 「乳首だけでイッてしまうなんて……ウイ様はなんてかわいいのでしょう……」  リンドルがうっとりしたように言いながら僕の乳首を治してくれた。 「もっといっぱい乳首をかわいがらなければいけませんね」 「そん、な……」  リンドルが治してくれた乳首をくにくにと揉む。また甘くなってしまうからそんなにいじらないでほしい。 「あっ、あっ……」  長は乳首をいじられて喘いでいる僕を眺めながら、嬉しそうに言った。 「そうだな。嫁はたっぷりかわいがらねえといけねえからな。てめえもかわいがってやれ」 「ありがとうございます」 「あぁああんっ……!?」  リンドルが僕の乳首に口づけた。すると長が僕自身をぱくりと咥える。それだけでまたイキそうになってしまった。  僕の身体、いったいどうなってしまったんだろう?

ともだちにシェアしよう!