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70.抱かれる準備でも甘く蕩けて

「僕、体力ないなぁ……」  朝の食休み中に呟いた。長は早く起きて仕事に行ったそうだ。だから朝食はリンドルたちに見守られながら一人で食べている。できれば長と一緒にごはんを食べたいけどそんなわがままは言っちゃいけないって思う。  長は働いてるんだから我慢しなきゃ。 「天使さまは大事に育てられますから、それはもうしかたがないことです」  リンドルが言う。  もちろんそれもそうなんだろうけど、元天使候補だった友人は天使候補を逃がさない為にあえていろいろなことをやらせないようにしていると言っていた。だから友人は天使でなくなってからとても苦労したと悪態をついていた。体力がないから仕事をしてもすぐ疲れてしまうのに、天使候補ではなくなったからとてもぞんざいに扱われるのだと。それでも天使にならなくてよかったと言っていたから、それはそれでいいのだろう。  でも、30歳を目前にして天使候補以外の生き方を模索し始めるってとてもたいへんだったと思う。  ついこの間までたまに村を訪ねてくれる友人と夢を語り合っていたのに、随分遠くまできてしまったなと思った。もう友人と会うことはないけど、幸せになってほしい。  そういえばリンドルが教会との連絡用に魔道具を持っているはずだ。  それでもし……と思ったけど僕は軽く首を振った。友人が今何をしているのかを尋ねたことで何かが起こってはまずい。  その……長は僕に独占欲を覚えているみたいだから……。  カァッと顔が熱くなった。 「ウイ様、どうかなさいましたか?」  リンドルはとても目ざとい。見なかったことにしてほしかったけど、僕はカッカッと火照る頬を両手で押さえ、正直に話した。 「ねえ、リンドル」 「はい、なんでしょう」 「僕の勘違いだったら正してほしいんだけど……旦那さまって僕に独占欲? みたいなのはあるよね?」  リンドルははーっと大仰にため息をついた。 「まぁ……長殿ははっきり好きとはなかなか言いませんものね……。長殿はウイ様に夢中ですよ。ずっと独占したいと思われています」 「そう、なんだ……やっぱり……」  長は独占欲が強いようだ。 「さぁウイ様。長殿にすぐ抱かれてもいいように準備をしましょうね」 「あ……」  顔の熱が全然去らない。  僕はリンドルに尻穴の中を太い、イチモツを模した舌で慣らされながら、アズとビーにたっぷり乳首をいじられた。 「あっ、あっ、あっ……」  毎日されてても恥ずかしいし、なんかどんどん感度が上がってるみたいだしでたいへんだ。乳首を吸われながら舌で舐め転がされるのがたまらない。指とかでいじられるのもそうなんだけど、引っ張られながらくにくにいじられるのがたまらなく気持ちいい。でもあんまりしつこくされると痛くなるんだけど、何故か尻穴を刺激されている時は乱暴にいじられても甘くなって困ってしまう。 「あっ、あっ、リンドルッ、そこぉっ……!」  リンドルは前立腺とかいう中でちんちんと繋がっている場所を、でこぼこした舌で重点的に擦った。おかげで身体はびくんびくん跳ねてしまうし、僕自身からは先走りがとろとろこぼれてたいへんだ。  逃げようにもリンドルががっちり僕の腰を掴んでいるから身じろぐことも難しい。 「あっ、やっ、イッちゃ、イッちゃううっっ……!」  両方の乳首を何度もきつく吸われ、イチモツを模した舌で前立腺をごりごりといじられて、僕はとうとうイカされてしまった。ぴゅぴゅっと僕自身から精が漏れる。直接触れられてないのにイクことが多すぎて恥ずかしい。 「やぁっ、イッたっ、イッたのにぃ~……」  僕がイッたのは見てわかるはずなのに、三人は僕への愛撫を止めなかった。おかげで感じすぎてしまい、またすぐにイカされた。  もー、僕イキすぎだってば。  僕が愛撫だけでぐったりしてしまった頃、三人はようやく顔を上げてくれた。もう、愛撫だけで気持ちよすぎるから勘弁してほしい。 「も、やだぁっ……!」  吸われすぎて乳首が真っ赤になってしまった。しかもひりひりするし。 「ああ、治しますね……」  涙目で三人を睨んだけど、みな全く気にしていないようだ。リンドルは伸び上がって僕の乳首を舐めて治してしまった。赤くぷっくりとしたところは変わらないけど、ひりひりしている感覚はなくなった。 「さぁウイ様、もっとおまんこを広げましょうね」 「あ……」  尻穴にリンドルのイチモツが押し当てられた。ということは長の仕事は時間がかかるものなのだろう。僕はリンドルに手を伸ばした。リンドルも背は高いし僕より身体はがっしりしているけど、鬼ほどでかいわけではないから抱きしめやすい。 「ウイさまはだっこがお好きですね……」  リンドルは嬉しそうに言うと、身体を僕に倒してくれた。アズとビーはもう部屋の隅に移動している。そして二人ともイチモツを出してしごき始めた。  全身が熱くなる。僕の痴態を見て欲情されるなんてすごく恥ずかしいけど、ちょっとだけほっとする。僕の身体に欲情するんだって。 「ウイ様……中をいっぱいにしてもよろしいですか?」 「あ……そんな……」  リンドルは触手族の血も引いているからイチモツを触手状にすることもできて……。  僕は目をぎゅっと閉じてコクリと頷いた。  長が戻ってきてくれるまでは、僕はみんなの性処理道具だから。

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